スズキの世界戦略車 −バレーノ
更新日:2024.09.09
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インド発のスズキのグローバルカーが、とうとう日本にやってきた。その名をスズキ・バレーノと言う。アジアを始め、ヨーロッパ、アメリカなど、全世界に向けたグローバルカーを開発するにあたり、その中心となったのが振興著しいインドのマルチスズキだった。
text:竹岡 圭 [aheadアーカイブス vol.163 2016年6月号]
text:竹岡 圭 [aheadアーカイブス vol.163 2016年6月号]
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スズキの世界戦略車 −バレーノ
●スズキ・バレーノ
車両本体価格:¥1,728,000
(XTセットオプション装着車、消費税込)
総排気量:996cc 最高出力:82kW(111ps)/5,500rpm
最大トルク:160Nm(16.3kgm)/1,500〜4,000rpm
マルチスズキとは、現地では元々インドの会社だと思われているほど、すっかり地元に溶け込んでいる自動車会社のことで、従業員に尋ねると「マルチスズキで働けることは誇り」と答えが返ってくるくらいの企業なのである。
元々はインディラ・ガンジー首相の次男、クルマ好きのサンジャイ・ガンジー氏が国民車構想を立ち上げ「マルチ・ウドヨグ社」を作り、グルガオンに工場を建設中だったものの、志半ばにして飛行機事故で不慮の死を遂げ、計画が宙に浮いていた。
その後、インド政府が国民車構想のパートナーを募集、スズキが立候補したところから、マルチスズキの歴史は始まる。1982年だった。
そこから34年…。今回バレーノから伝わってきたいちばんの感動ポイントは、マルチスズキ社製のクルマがグローバルカーとして通用するほどのレベルに成長したのを実感できたことだったと言っても過言ではない。
開発は日本で、テストは欧州で行われたそうだが、作っているのはマルチスズキ。しかも新規プラットフォームに、新規エンジンである。
スズキの軽量化技術と、小排気量ながらパワフルなパワートレイン技術をしっかりと製品にするだけのクオリティを、マルチスズキは獲得したというわけだ。
スイフトで培ったノウハウを入れたというゆとりあるボディは、最近コンパクトカーの主流になりつつある、全長3.9m以上の大き目サイズを狙ったもの。後部座席まで本当にゆとりがあるし、荷室も広い。
ハンドリングもなかなかで、コーナリングの安定感などは、ちょっと目からウロコものの出来栄えだ。オマケに小回り性もかなりイイ。
NA1.6ℓ並みのパワーを発揮するという1ℓ直噴ターボのブースタージェット エンジンは、1500回転から最大トルクを発揮するため、渋滞の多いインドではもちろんのこと、ストップ&ゴーの多い日本の街中でもとても扱いやすい。
全体的なフィーリングとしては、いい意味で往年のカルタスを彷彿とさせる。
あともう少しだけ内装やシートの質感を上げれば、もうひとクラス上のライバル達とも戦えるのではなかろうか…そんなポテンシャルさえ感じさせた。このベース性能の高さからも、バレーノがグローバルカーとして開発されたことがしっかりと伝わってくる。
車両本体価格:¥1,728,000
(XTセットオプション装着車、消費税込)
総排気量:996cc 最高出力:82kW(111ps)/5,500rpm
最大トルク:160Nm(16.3kgm)/1,500〜4,000rpm
マルチスズキとは、現地では元々インドの会社だと思われているほど、すっかり地元に溶け込んでいる自動車会社のことで、従業員に尋ねると「マルチスズキで働けることは誇り」と答えが返ってくるくらいの企業なのである。
元々はインディラ・ガンジー首相の次男、クルマ好きのサンジャイ・ガンジー氏が国民車構想を立ち上げ「マルチ・ウドヨグ社」を作り、グルガオンに工場を建設中だったものの、志半ばにして飛行機事故で不慮の死を遂げ、計画が宙に浮いていた。
その後、インド政府が国民車構想のパートナーを募集、スズキが立候補したところから、マルチスズキの歴史は始まる。1982年だった。
そこから34年…。今回バレーノから伝わってきたいちばんの感動ポイントは、マルチスズキ社製のクルマがグローバルカーとして通用するほどのレベルに成長したのを実感できたことだったと言っても過言ではない。
開発は日本で、テストは欧州で行われたそうだが、作っているのはマルチスズキ。しかも新規プラットフォームに、新規エンジンである。
スズキの軽量化技術と、小排気量ながらパワフルなパワートレイン技術をしっかりと製品にするだけのクオリティを、マルチスズキは獲得したというわけだ。
スイフトで培ったノウハウを入れたというゆとりあるボディは、最近コンパクトカーの主流になりつつある、全長3.9m以上の大き目サイズを狙ったもの。後部座席まで本当にゆとりがあるし、荷室も広い。
ハンドリングもなかなかで、コーナリングの安定感などは、ちょっと目からウロコものの出来栄えだ。オマケに小回り性もかなりイイ。
NA1.6ℓ並みのパワーを発揮するという1ℓ直噴ターボのブースタージェット エンジンは、1500回転から最大トルクを発揮するため、渋滞の多いインドではもちろんのこと、ストップ&ゴーの多い日本の街中でもとても扱いやすい。
全体的なフィーリングとしては、いい意味で往年のカルタスを彷彿とさせる。
あともう少しだけ内装やシートの質感を上げれば、もうひとクラス上のライバル達とも戦えるのではなかろうか…そんなポテンシャルさえ感じさせた。このベース性能の高さからも、バレーノがグローバルカーとして開発されたことがしっかりと伝わってくる。
▶︎“リキッドフロー”と呼ばれるデザインコンセプトは、凝縮したエネルギーを前に解き放つイメージで躍動感を表現。また、新開発ブースタージェット エンジンの直噴システムは、6穴式インジェクションの採用と、通常よりも高圧な燃料ポンプにより、燃料の高微粒化を促進し燃焼効率を向上。軽自動車で培った技術をアップデートし、活かしているという。