ルノーの提案するバーチャルショールーム

アヘッド ルノーの提案するバーチャルショールーム

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欧州各国や中近東、アフリカ、中南米ではすでに実施しているという「ルノー バーチャルショールーム」が、12月6日から3日間、日本でも試験的に実施された。これはルノーが世界的に取り組んでいる新しいクルマの販売方法。インターネット上で商品紹介動画を流しながら、その場でユーザーからの質問にチャット機能で回答するというものだ。

text:まるも亜希子 [aheadアーカイブス vol.182 2018年1月号]
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ルノーの提案するバーチャルショールーム

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事前に登録が必要だが、方法は簡単。ルノー・ジャポンの専用サイトにアクセスし、名前やメールアドレスなどを打ち込み、利用したい日時を指定するだけで、ものの3分で完了した。

いよいよチャット開始時間。ドキドキしながら新しいメガーヌGTの動画を眺めていると、「ご質問をどうぞ」とあちらから声をかけてくれた。どんな人だろう? 想像しながら最初の質問を打ち込んでみる。「小さな子どもを乗せたいのですが、リアシートにISOーFIXはありますか?」 すぐに相手が打ち込んでいる合図が表示され、「もちろんです! 後席に2ヵ所ございますよ」との回答が返ってきた。丁寧だが、適度にフランクな雰囲気に、こちらも一気にリラックスして、そこからは思いつくままにやりとりを続け、あっという間に30分が終了。

メガーヌGTのことを知ったという満足感だけでなく、顔の見えない相手とリアルタイムで会話をするという行為が、なんだか楽しかったというのが率直な感想だ。実際にディーラーに行くとなれば緊張感さえ伴うものなのに、この違いは何だろう。これならきっと、故障やお金のことなど、面と向かっては聞きにくいこともすんなり聞けそうだ。
ルノー・ジャポン広報の佐藤 渉さんによれば、バーチャルショールームで回答していたのは、普段はルノー・コールを担当している3名のオペレーター。サポートとして、ルノー・ジャポンからも2、3名が立ち会った。「チャットなので簡潔に回答することを心がけ、それはできたかなと思う一方で、お客様の質問の意図を理解した上で、回答の内容を整理し、言葉を選ぶのに時間が掛かったケースもあり、文字による〝会話〟の難しさも感じました」

また今回、サイトへのアクセス数に対して実際にチャットを利用した人が少なかったため、その理由を分析して今後に生かしたいとのこと。新しい試みには課題も多いかもしれないが、「ルノーは面白いことをやるなぁ」という印象が、きっと未来のオーナーを引き寄せるにちがいない。

次回のバーチャルショールーム実施日はまだ決まっていないが、ルノー車に興味はあるけどディーラーに行くのはちょっと……という方にはぴったりだ。ぜひ、公式サイトなどで今後の実施予定をチェックしてみて欲しい。

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。
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