スポーツモデルを買った人たちへ 〜ニスモ ドライビングアカデミー

アヘッド ニスモ ドライビングアカデミー

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日産のワークスチームとしてレース活動を担い、そのノウハウを活かしたパーツや車両開発を手掛けているのがニスモ(NISMO)だ。そこから送り出される数々のコンプリートカーはカタログモデルとしてラインアップされ、日産のスポーティなイメージに貢献している。

text/photo:伊丹孝裕 [aheadアーカイブス vol.182 2018年1月号]
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スポーツモデルを買った人たちへ 〜ニスモ ドライビングアカデミー

スポーツモデルを買った人たちへ 〜ニスモ ドライビングアカデミー

注目すべきはただ販売するだけに留まらず、車両に与えたパフォーマンスを楽しむためのアクティビティを用意しているところで、そのひとつが「ニスモ ドライビングアカデミー」である。

これは、マーチ、ノート、ジューク、セレナに設定されているニスモ仕様車の他、フェアレディZとGT-Rのオーナーを対象にしたレッスンだ。サーキット走行の基礎を学びながらスキルアップを目指すことを目的とし、'17年から全国各地のサーキットや特設会場で開催。すでに多くの受講者を集めている。

オーナーにとってなにより嬉しいのは講師陣の豪華さだろう。校長を務めるミハエル・クルム氏を筆頭に、松田次生選手、千代勝正選手といったニスモ契約のトップドライバーが顔を揃え、座学から実技まですべてをフォローしてくれる。

しかも、走行プログラムの多くはひとりずつ走るように設定されているため、講師はブレーキの強さやステアリングを切るタイミング、目線の送り方など、受講者のクセをつぶさにチェック。その場ですぐにアドバイスをしてくれるのである。

驚かされるのはその緻密さだ。乗っている本人でなければ分からないような微妙なアンダーステアでも講師は車外からそれを見抜き、「なぜそうなるか」「どうすればそうならないか」を分かりやすい言葉に置き換えてくれるのである。

アカデミーの名が示す通り、問題に対する指導と解決方法が確立されていて、それを実践できるドライバーだけが講師として名を連ねている。そのため、受講者は、極めて質が高く濃密な時間を過ごすことができるのだ。
ビギナーでも不安がないようにプログラムにはステージがある。まずステージ1では広場を使った「加速」「減速」「旋回」を通してコーナリングの基礎を学び、ステージ2では先導車付のミニサーキット走行でそれを応用するというのが基本パッケージとなる。そして、より本格的なスポーツドライビングを希望する受講者にはステージ3が用意されるなど、無理なくステップアップできるように配慮されているのだ。

ライセンスも特別な装備(ヘルメットとグローブはレンタルできる)が不要ながら、確実にスキルアップもできるこのアカデミーは今後も継続される。ニスモオーナーなら価値ある体験になるはずだ。

■NISMOドライビングアカデミー
ニスモ車両のオーナーを対象にサーキット走行を支援するプログラム(自車で参加。車両レンタルはない)。ステージ1はサーキット走行未経験者がスポーツドライビングの基礎を学ぶ。ステージ2は1を元にサーキット走行を練習。ステージ3はステージ1・2受講者およびサーキット走行経験者がスポーツドライビングを楽しみつつ、ドライビングテクニック向上をめざす。一流の講師陣から直接、教えを請うことができるのが何よりの魅力。¥15,000(税込)〜。詳しくはwww.nismo.co.jp/nda

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text:伊丹孝裕/Takahiro Itami
1971年生まれ。二輪専門誌『クラブマン』の編集長を務めた後にフリーランスのモーターサイクルジャーナリストへ転向。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTやパイクスピーク、鈴鹿八耐を始めとする国内外のレースに参戦してきた。国際A級ライダー。
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