東京クルマ探訪 春休みに行きたいクルマのある場所

アヘッド 東京クルマ探訪

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自分が乗っているクルマ、街で見掛けるクルマ。
それ以外のクルマを見たり、触ったり、乗ったりできる場所ってないの?
そんなふうに思ったことはありませんか。
ユニークで、楽しくて、夢がある。そんな施設をご紹介します。
春休みに是非、ご家族で足を運んでみてください。

text: 村上智子 photo:山岡和正、渕本智信 [aheadアーカイブス vol.124 2013年3月号]
Chapter
メガウェブ&ヒストリーガレージ
お台場のレジャースポット
FIAT CAFFE
イタリア文化の発信基地
メルセデス・ベンツ コネクション
“つながる・つなげる”集いの空間
日産グローバル本社ギャラリー
ファミリーからモータースポーツ・ファンまで
マクラーレン東京
勇気を出して、入ってみたい

メガウェブ&ヒストリーガレージ

お台場のレジャースポット

トヨタが手掛けるメガウェブは、〝見て、乗って、感じる〟ことができるクルマの一大テーマパーク。クルマ好きはもちろん、クルマに関心の薄い人たちにも足を運んでもらおうと、週末を中心に多くのイベントが開催されている。東京の観光スポットでもある「お台場」という立地も手伝って、家族連れや観光客など幅広い世代の人々で賑わっている。

パークに建つのは「過去」「現在」「未来」といったコンセプトの異なる3施設。「現在」がテーマの施設では、トヨタの取り組みを紹介している。最新技術やモータースポーツを体験できるアトラクションは子供に大人気だ。また、施設内の巨大な空間には約140台の現行モデルが展示され、試乗コースで実際に乗ってみることができる。

「過去」をテーマとするのはヒストリーガレージ。1950年代以降の世界の名車を当時さながらの街並みに展示し、ミニカーショップやカフェで寛ぎながら、ノスタルジックな世界観を味わえる。さらに、モータースポーツの歴史紹介、再生工房での名車の復元作業見学などは、時間を忘れて見入ってしまいそう。子供から初心者まで気軽に楽しめる1周222メートルのイタリアの本格カートコース体験もあり、一日中遊び尽くせるテーマパークだ。

①発表されたばかりの新車がズラリ並ぶ展示スペース。②③キッズ・ハイブリッド・ライドワンでは、ハイブリッド・カートの組み立てや、1周約150mの室内コースの走行体験ができる。④トヨタが近い将来の実用化を目指して開発しているさまざまな種類のパーソナルモビリティのデモンストレーションや試乗体験ができるネクスト体験ゾーン。⑤ゆったりとした時間が流れるヒストリーガレージ。写真はイタリア人F1ドライバーがプロデュースした「ナニーニ・カフェ」の一角。

住所:東京都江東区青海1‐3‐12
TEL:03(3599)0808
営業時間:11:00~21:00
URL:www.megaweb.gr.jp
*各施設・店舗により営業時間が異なります。HPでご確認ください。
*「トヨタユニバーサルデザイン ショーケース」(=未来)は節電のため現在休館中。

FIAT CAFFE

イタリア文化の発信基地

クルマ業界の中で、国内初となるアンテナショップとして登場したフィアット・カフェは、2008年に青山にオープンして以来、クルマだけにとどまらずイタリア文化の発信基地となっている。

フィアット・カフェを一言で表せば、とにかくエネルギッシュ。雑誌とのコラボによる期間限定メニュー、季節ごとのテーマに合わせたアーティスト作品の展示、スポーツメーカーとの合同イベントなど、一例を上げただけでもジャンルの広さが分かってもらえるだろう。楽しくて賑やかなことが大好き、というイタリアの精神そのものだ。

もちろんただ楽しければいいというのではなく、正しいイタリア文化の普及にも努めている。「誤解があれば解き、本当のイタリアを知ってもらえるよう努力しています」と話すのはイタリア人スタッフのアレッサンドラさん。ちょっとした会話にも現地情報を織り交ぜて応えてくれる。

正しいイタリア文化と言えば、本格的なイタリアンフード。手ごろな値段で楽しめる2Fのカフェレストランは、ランチ時ともなれば満席状態。食後のデザインカプチーノには、思わず「おいしい!」と驚くはず。おいしい食事で幸せな気分のまま1Fへ降りると、FIAT500のかわいい笑顔が迎えてくれる。
通りからも目を惹く白・赤・緑…イタリア国旗をモチーフとした個性的な空間。シーズンやイベントに合わせてディスプレイも大胆に変わるので、何度訪れても新鮮な気分にさせてくれる。FIATのニューモデルや限定色もいち早く展示されるので、ランチのついでに見にくるカップルも多いとか。FIATオーナーやFIATファン以外の人にも人気の高いフィアットグッズを買うこともできる。
真っ白な階段を上がると、ふかふかのソファが並ぶレストランスペースが現れる。イタリアンを五感で楽しんで欲しい、との願いから、壁面のアートも定期的にチェンジしている。旬の食材をふんだんに取り入れたイタリアンは近隣のサラリーマンやOLにも大人気。ディナーも23時まで営業している。

住所:東京都港区北青山1-4-5ロジェ青山
TEL:03(5771)7660(B1 THE SPACE)
  03(5771)7661(1F アンテナショップ)
  03(5771)7662(2F カフェ&レストラン)
営業時間:19:00〜(B1)
     11:30〜19:00(1F)
     11:30〜23:00(2F)
定休日:なし(1F、2F)
URL:http://fiatcaffe.jp

メルセデス・ベンツ コネクション

“つながる・つなげる”集いの空間

無線LANを求めるビジネスマン、美術館巡りの後に立ち寄る年配の女性グループ、2つ星シェフ監修のレストラン目当ての女性客—今年1月に移転・新装オープンしたばかりの「メルセデス・ベンツ コネクション」は、カフェやレストランを中心に人々が思い思いに集う空間だ。時代の感度に合わせたサービスにこだわったため、1階には最新モデルが展示されているものの、ここがメルセデス・ベンツの施設だとは意識せずに利用している人も多いという。 

メルセデスのロゴが潜むインテリアや自動車部品を仕込んだバーカウンター、クルマのクラス名を冠したフードメニューなど、そこここに遊び心が見え隠れし、良い意味で従来のブランドイメージを裏切る。

クルマの試乗というとちょっと気軽にとはいかないものだが、ここでは1F受付で申し込めば、クルマが空いてさえいればすぐに試乗も可能。六本木を運転するのはちょっと、というに人はクルーが運転してくれるというのもポイントが高い。

クルマ離れが話題になる今、「メルセデス・ベンツというブランドを知って欲しいというのはもちろんですが、ここでより多くの方々にクルマに触れていただければと思っています」(中山大輔ディレクター)。メルセデス・ベンツ コネクションは懐が深い。
開放的な吹き抜け空間の1階には、エントランスから建物の奥へと続くランウェイ上に、クルマたちがさりげなく顔を並べる。フリースペースにはPCを広げて仕事をする男性や、友人と待ち合わせる女性などさまざま。1階のカフェ「DOWNSTAIRS」は朝7時から営業している。2階の「UPSTAIRS」は本物・本格をカジュアルに楽しめるダイニング。「Smart Set」「Lunch A-Class」などクルマから名付けたフードメニューも楽しい。ランチメニューは¥1,200から。気軽に訪れてみたい。

住所:東京都港区六本木7‐3‐10
TEL:03(3423)1256
営業時間:総合受付10:00〜20:00
   DOWNSTAIRS 7:00〜23:00
   UPSTAIRS 11:00〜16:00(ランチ)18:00〜23:00(ディナー)
   11:00〜24:00(バー)
定休日:なし

URL:www.mercedes-benz-connection.com

日産グローバル本社ギャラリー

ファミリーからモータースポーツ・ファンまで

日産自動車本社1Fにあるグローバルギャラリーは、日産ブランドの発信基地として、2009年に横浜みなとみらいエリアにオープンした。平均来場者数は平日で約2000人、休日は約4000人。しかも平日は子供連れの母親や女子高生、土日は家族連れやカップルで賑わうというから、クルマファンのみならず、今では地域の人気スポットとしてすっかり定着している。

ギャラリーには、国内の市販車や名車の展示から、日本では普段見る機会のないグローバルモデルの展示、企業の活動や歴史の紹介まで、主に4つのゾーンで構成される。このほか、街中でのEV試乗やイベントへの参加などさまざまな楽しみ方ができる。中でもぐんと増えたファミリー向けのイベントには力を入れており、長期休暇時の子供向け企画にも力を入れているそうなので、春休み前にぜひチェックしてみて欲しい。

また新旧レーシングカーの展示から現役選手のトークショーまで、モータースポーツ・ファン向けの企画も随時開催している。ル・マン24時間レースなど、レースのパブリックビューイングでは、サーキットに行けないファンが集う。

ファミリーからモータースポーツファンまで、それぞれのワクワクを見つけに行ってみよう。
ギャラリーには、展示スペースの他、ちょっとひと休みできるカフェも併設されている。また日産車のミニカーやオリジナルの小物など、日産グッズの全商品を取り扱う「日産ブティック」も楽しい。もちろんNISMOのアイテムも揃っている。また来場した子どもたちには、電気自動車のことを分かりやすく解説したリーフレット『ボクらの学校にナゾの先生がやってきた! 「電気自動車『特別授業』」を配布している。

住所:神奈川県横浜市西区高島1‐1‐1
TEL:045(523)5555
営業時間:10:00〜20:00              
定休日:不定期
URL:www.nissan.co.jp/GALLERY/HQ

マクラーレン東京

勇気を出して、入ってみたい

大きなガラス張りのショールームの中でひときわ目を引く、赤と白でカラーリングされたF1マシン。1989年にアイルトン・セナが実際にF1世界選手権で闘った「マクラーレンホンダMP4ー5」だ。もちろんホンモノで、エンジンだって積まれている。

F1で知られるマクラーレンだが、2011年に、F1で培われた技術を結集した高級スポーツカー「MP4─12C」を発表した。「ロードカーとしては生まれたばかりのブランドなので、認知度を上げていきたい」(マクラーレン東京)と、昨年6月にこのショールームを東京・赤坂にオープンさせた。

マクラーレン初の量産車である「MP4─12C」と、F1マシンのDNAが結集されていることを示す「MP4─12C」のカーボンファイバー製ローリングシャーシ、それにF1マシンの「MP4ー5」が並ぶ。

しかし1台2790万円もるすクルマのショールームに入るのにはそれなりの勇気が必要。本当に見るだけでもいいのだろうか?

「もちろん自由に出入りしていただけます。通りからマシンを目にしたセナのファン世代やそのお子さんなど、記念写真だけ撮りに来られる方もいますよ」。憧れの世界を覗けるチャンスに、思い切って飛び込んでみよう。
黒を基調としたクールなショールームは、マクラーレンの世界統一コンセプトに基づくもの。天井材、照明機材なども本国イギリスから空輸で運ばれて来たという。

住所:東京都港区赤坂7−1−1 青山安田ビル1F
TEL:03(3423)1256
営業時間:10:00〜19:00(土日祝〜18:00)               
定休日:水曜
URL:www.tokyo.mclaren.com
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