ミシュラン苗場の山中で人間のための性能へ感じ入る。ミシュランX-ICE XI3を徹底試乗【2/3】

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いよいよ雪山でミシュランX-ICE XI3の性能を試す

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さて、ほぼドライの関越道を降り、プリウスは苗場スキー場へと向かう山間路に差し掛かった。日本本州でも雪が早いこのエリアで、いよいよミシュランX-ICE XI3の真価を発揮する事が出来る。

前の記事:本当にスタッドレスタイヤ!?トータルパフォーマンスに驚愕した!ミシュランX-ICE XI3を徹底試乗(1/3)

融雪用の散水パイプが仕込まれているルートは、雪道というよりもヘビーウェットだ。

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川のような大量の水が山道をザーザーと流れてくる。

スタッドレスタイヤはウェット路面に弱いと言われるが、さすが“トータルパフォーマンス”を謳うミシュランX-ICE XI3。
曲がりくねったウェット路面でもグイグイと登っていく。

道幅が細く、ステアリングを回す腕は忙しいが、冷や汗とは無縁にワインディングを楽しむ感覚でドライブをしていられる。

明確にわかるミシュランX-ICE XI3の手応え

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標高も高まり、降雪量も増してきた。眼前に広がる景色は真っ白な、完全なる冬景色だ。

路面はシャーベット状の雪が積もり、いかにも滑りやすそうな雰囲気である。
しかしながら、ミシュランX-ICE XI3を履かせたプリウスは4WDという事も相まってか、一切のストレスなくトラクションをかけながら山道を駆け上っていく。
タイトコーナーでも横グリップが高く、神経を使うことなくスムーズに狙ったラインをクリアしていく。

ミシュランX-ICE XI3で特に印象的なのは“体感”として接地感やグリップ感、そしてブレーキングでの手応えが明確なために、非常に車の動きがわかりやすいことだ。

ミシュランX-ICE XI3では「トリプル・エフェクト・ブロック」と名づけられた技術により、非常に細かくシャープなトレッドパターンを持つ。

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ミシュランX-ICE XI3は、しなやかさとコシの強さを高次元でバランスしている感がある。
力強いグリップに不可欠な柔軟性と、ハンドリングのしっかり感をもたらす剛性感が両立されているのだ。

これには路面温度へ応じた最適なパフォーマンスを発揮する「フレックスアイスコンパウンド」によるものなのだが、そんなウンチク以上に「運転していて疲れない」と感じさせる所が、このタイヤの持つ全方位性能を物語る。

他のスタッドレスタイヤで高速道路を走るとボワンボワンとした感触から、つい全身に力が入ってしまうのだが、ミシュランX-ICE XI3にはそれが無い。
サイプ底への負荷を分散する「ティアドロップ」がもたらすスピードレンジ「H(210km/h)」の余裕が高速走行時の安定感を生み出す。

その結果、ドライバーへの身体的負担も減らしてくれ、スタッドレスタイヤとは思えない“コシ”のあるハンドリングを実現しているのだ。

すべての性能、とは何を指すか?

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早朝に東京を出発し、関越自動車道、そしてワインディングロードと、すでに300km以上を走ってきた。

それからの雪道はさすがに気疲れしそうなものだが、ロードノイズの低さと、この明確なグリップ感で、疲労感は明らかに少ない。
そこには黒子のアシスト役に徹するプリウスの新しい4WDシステムの効果もあるのだろうが、それを支えるミシュランX-ICE XI3の優秀さも確実に大きな助けとなっている。

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快晴の東京から、雪の降る新潟の山中へとわずか数時間で移動してしまい、まるで異世界へトリップして来た様な感覚を覚える苗場の山中で、初日のテストドライブを振り返った。

ミシュランの謳う「すべての性能を、妥協しない。」とはグリップやロードノイズといった路面、あらゆる路面状況における対応性だけでないのだ。
運転していて感じる「疲れない、頼れる」といった真の意味でのコンフォート性能、すなわち人間のための性能も含むのだな、と感じ入ったのである。

…続く

Photo : Koichi Shinohara

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