【全文書き起こし】トヨタ 新型センチュリーなど発表!ルロワ副社長が語った「東京オリンピックまでの取り組み」
更新日:2022.12.08
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2017年10月25日、東京モーターショー2017が開催となりました。
トヨタのルロワ副社長は、新車発表と合わせて、2020年東京オリンピックまでの取り組みについて語りました。
トヨタのルロワ副社長は、新車発表と合わせて、2020年東京オリンピックまでの取り組みについて語りました。
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【全文書き起こし】トヨタ新型センチュリーやTjクルーザーを発表!
Start Your Impossibleがキーワード。2020年に向けた施策とは
皆様、おはようございます。
2台のGTの展示に驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ブースを間違えたわけでは、ございません。
ここがトヨタです。ようこそ。
先ほどビデオをご覧になった通り、「Start Your Impossible」が今日のキーワードです。
トヨタは、「グローバル・ビジョン」のコミットメントに沿って、オリンピック・パラリンピックのパートナーシップをきっかけとしたグローバルな企業としてのチャレンジを開始いたしました。
そのテーマが「Start Your Impossible」です。
本日より、日本におけるトヨタの企業としてのタグラインとなるものです。
トヨタにとって、これは言葉以上に大きな意味を持つものであり、「すべての人に移動の自由を」。その実現に向けた決意を表すものです。
すべての人が参加し、「限界」を打ち破れるような社会づくりに貢献すべくトヨタは、どんなに困難なことにも挑み続けます。
人それぞれの「限界」もあれば、身体的・社会的に課された「限界」もあるでしょう。
そのために私たちは、オリンピックやパラリンピックのアスリートから勇気やファイティングスピリットを学びたいと思っています。
アスリートは、母国の希望や想いを背負い、日々それぞれの困難を乗り越え続けているからです。
社長の豊田は、将来のモビリティ社会を切り拓くのは、「もっといい社会をつくりたい」という情熱で他者に勝る者、と申し上げています。
1937年、豊田喜一郎は当時の日本に自動車を普及させることが、国の発展に欠かせないと考えました。
多くの人に「不可能だ!」「Impossibleだ!」と言われながら、彼は仲間とともに最初の一歩を踏み出しました。
自動車業界がかつてないスピードで変化する現在、私たちは新たな転換期を迎えています。トヨタは、この変化はみずからを変化するチャンスと捉えています。
ただ、私たちがヒューマンサポートロボットやカーシェアサービスのような新しい領域に進もうとしているなかでも、クルマには特別ななにかがあります。
どんなかたちであってもモビリティが実現すべき価値…それは「Freedom」、「自由」です。
私たちが自由に移動できるとき、どんなことも可能になります。それこそが、クルマが楽しく、人々が単なる機械としてではなく、愛する対象としてクルマを見る理由だと思っています。
2台のGTの展示に驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ブースを間違えたわけでは、ございません。
ここがトヨタです。ようこそ。
先ほどビデオをご覧になった通り、「Start Your Impossible」が今日のキーワードです。
トヨタは、「グローバル・ビジョン」のコミットメントに沿って、オリンピック・パラリンピックのパートナーシップをきっかけとしたグローバルな企業としてのチャレンジを開始いたしました。
そのテーマが「Start Your Impossible」です。
本日より、日本におけるトヨタの企業としてのタグラインとなるものです。
トヨタにとって、これは言葉以上に大きな意味を持つものであり、「すべての人に移動の自由を」。その実現に向けた決意を表すものです。
すべての人が参加し、「限界」を打ち破れるような社会づくりに貢献すべくトヨタは、どんなに困難なことにも挑み続けます。
人それぞれの「限界」もあれば、身体的・社会的に課された「限界」もあるでしょう。
そのために私たちは、オリンピックやパラリンピックのアスリートから勇気やファイティングスピリットを学びたいと思っています。
アスリートは、母国の希望や想いを背負い、日々それぞれの困難を乗り越え続けているからです。
社長の豊田は、将来のモビリティ社会を切り拓くのは、「もっといい社会をつくりたい」という情熱で他者に勝る者、と申し上げています。
1937年、豊田喜一郎は当時の日本に自動車を普及させることが、国の発展に欠かせないと考えました。
多くの人に「不可能だ!」「Impossibleだ!」と言われながら、彼は仲間とともに最初の一歩を踏み出しました。
自動車業界がかつてないスピードで変化する現在、私たちは新たな転換期を迎えています。トヨタは、この変化はみずからを変化するチャンスと捉えています。
ただ、私たちがヒューマンサポートロボットやカーシェアサービスのような新しい領域に進もうとしているなかでも、クルマには特別ななにかがあります。
どんなかたちであってもモビリティが実現すべき価値…それは「Freedom」、「自由」です。
私たちが自由に移動できるとき、どんなことも可能になります。それこそが、クルマが楽しく、人々が単なる機械としてではなく、愛する対象としてクルマを見る理由だと思っています。
「楽しくなければクルマじゃない」を体現する2台のコンセプトモデル
今日お披露目する『GR Hybrid Sports』、そして『Tj Cruiser』。これらは、「楽しくなければクルマじゃない」という私たちの想いを体現しています。
彼方にある「新型センチュリー」のような歴史的な、クラシカルなクルマであっても、50年間で2度目のフルモデルチェンジでお客様の心をワクワクさせ続けるのです。
クルマへの愛は、時間とともに色あせるものではありません。同時に、私たちの「モビリティ」への情熱はクルマに留まりません。私たちが提供する価値は、街中や家庭で、世界中の人々の移動をより助け、もっと便利にするテクノロジーへと拡がっています。
カギとなる技術領域のひとつは、「人工知能」と「コネクティッドカー」です。
彼方にある「新型センチュリー」のような歴史的な、クラシカルなクルマであっても、50年間で2度目のフルモデルチェンジでお客様の心をワクワクさせ続けるのです。
クルマへの愛は、時間とともに色あせるものではありません。同時に、私たちの「モビリティ」への情熱はクルマに留まりません。私たちが提供する価値は、街中や家庭で、世界中の人々の移動をより助け、もっと便利にするテクノロジーへと拡がっています。
カギとなる技術領域のひとつは、「人工知能」と「コネクティッドカー」です。
人々の生活に寄り添い移動の自由を提供するConcept-愛i
『Concept-愛i』は、単なるデザインコンセプトでも、単なるクルマでもありません。人工知能やコネクティッド技術によって、私たちの「パートナー」となる存在なのです。
ドライバーの心境を読み取り、事故のリスク要因を解消するために運転に集中させてくれます。
ドライバーがなにを好むか、どのような情報が欲しいかを理解し、ドライバーとの間に新しい関係を築きます。
また『Concept-愛i』は、ひとつではありません。
私の前にある「愛i-Walk」は、クルマが通行できないところにも移動の自由をもたらします。そして「愛i-Ride」は、車いすを利用する方々も使いやすい機構を備えることで、パーソナルモビリティへのバリアフリーアクセスを実現します。
すべての「愛iシリーズ」にYuiと名付けた共通のAIエージェントを搭載することで、乗り換えても瞬時にドライバーとの密な関係が継続されるます。
人工知能により新しい価値をご提供するためには、コネクティッド技術とビッグデータが不可欠です。
私の左側にあるコンセプトをベースにした『新型クラウン』が、2018年に、日本のコネクティッドカーの新しい基準となるのは、まさにそれが理由なのです。
クラウンに続き、2020年までには日米でほぼすべての乗用車にデータ・コミュニケーション・モジュールを搭載し、クラウド上にあるトヨタのモビリティ・サービス・プラットフォームにつなげていきます。
次に焦点となる領域は、自動運転です。
「Mobility for All」の実現におけるキーテクノロジーでもあります。
トヨタでは、ショーファーとガーディアンの両方を開発しています。
「ショーファーモード」においては、いつか私たちのクルマもすべての運転タスクをこなせるほどに賢くなり、現在は享受できていない人々にも移動の自由をもたらすでしょう。
「ガーディアンモード」では、人間と機械のスキルを融合することで、運転の自由な感覚を維持しつつ、システムがドライバーの安全を見守ります。
ショーファーもガーディアンも、ドライバーとクルマがお互いに助け合うチームメイトのような役割を果たすという、トヨタ独自の考え方を反映した安全システムです。
これをモビリティ・チームメイトと呼んでいます。2020年に高速道路で、2020年代前半には一般道を対象としたシステムとして実用化する予定です。
ドライバーの心境を読み取り、事故のリスク要因を解消するために運転に集中させてくれます。
ドライバーがなにを好むか、どのような情報が欲しいかを理解し、ドライバーとの間に新しい関係を築きます。
また『Concept-愛i』は、ひとつではありません。
私の前にある「愛i-Walk」は、クルマが通行できないところにも移動の自由をもたらします。そして「愛i-Ride」は、車いすを利用する方々も使いやすい機構を備えることで、パーソナルモビリティへのバリアフリーアクセスを実現します。
すべての「愛iシリーズ」にYuiと名付けた共通のAIエージェントを搭載することで、乗り換えても瞬時にドライバーとの密な関係が継続されるます。
人工知能により新しい価値をご提供するためには、コネクティッド技術とビッグデータが不可欠です。
私の左側にあるコンセプトをベースにした『新型クラウン』が、2018年に、日本のコネクティッドカーの新しい基準となるのは、まさにそれが理由なのです。
クラウンに続き、2020年までには日米でほぼすべての乗用車にデータ・コミュニケーション・モジュールを搭載し、クラウド上にあるトヨタのモビリティ・サービス・プラットフォームにつなげていきます。
次に焦点となる領域は、自動運転です。
「Mobility for All」の実現におけるキーテクノロジーでもあります。
トヨタでは、ショーファーとガーディアンの両方を開発しています。
「ショーファーモード」においては、いつか私たちのクルマもすべての運転タスクをこなせるほどに賢くなり、現在は享受できていない人々にも移動の自由をもたらすでしょう。
「ガーディアンモード」では、人間と機械のスキルを融合することで、運転の自由な感覚を維持しつつ、システムがドライバーの安全を見守ります。
ショーファーもガーディアンも、ドライバーとクルマがお互いに助け合うチームメイトのような役割を果たすという、トヨタ独自の考え方を反映した安全システムです。
これをモビリティ・チームメイトと呼んでいます。2020年に高速道路で、2020年代前半には一般道を対象としたシステムとして実用化する予定です。
トヨタの考えるクルマの未来像とは?
最後は「電動化」についてです。
トヨタは、初の量産電動車をちょうど20年前に、この東京で出展しました。電動車両の先駆けとなったプリウスです。
私たちのメッセージは明確でした。「電動化はモビリティの未来を変えていく」ということです。
電動化の目的は、環境負荷を低減することにあります。したがって、真の環境への貢献は、クルマが普及してこそ意味があります。
現在、トヨタはすでに37の電動車を90か国以上で投入し、年間150万台近く販売しています。グローバルな電動車マーケットでは、トヨタのシェアは40%以上にもおよぶのです。
20年にわたる1,100万台以上の電動車の販売実績は、同時にモーター、インバーター、電子制御ソフトウェア、電池など、それだけの数の電動化コンポーネントを開発し、改良してきたことを意味します。
次のステップであるEVの開発においても、これらの実績が我々の競争力の源泉となるのです。
EVが近い将来において重要なソリューションのひとつとなることは疑う余地がありません。だからこそトヨタは、マツダ、デンソーとともに、EV量産化を視野に入れてEVのアーキテクチャーを開発する新会社を立ち上げたのです。
また、トヨタは次世代電池の研究にも長年取り組んできました。
そのなかで全固体電池は、航続距離を飛躍的に改善するポテンシャルから”ゲームチェンジャー”となりうる技術だと考えています。トヨタは、全固体電池に関する特許出願件数において世界トップです。
現在、200名を超える技術者とともに、2020年代前半の実用化を目指して開発を加速しています。これは、燃料電池車への我々の取り組みが後退するという意味ではありません。
ここ日本では、水素社会実現への「トヨタの変わらぬ意志」を象徴するFCV2台をご紹介いたします。
『Fine-Comfort Ride』は、広々としたインテリアに加えて、約1,000kmもの航続距離を備えるプレミアムFCVの可能性を示しています。
FCバスコンセプト『SORA』は、東京ですでに運行している2台のFCバスがさらに進化したものです。来年以降、100台を超えるSORAが順次、東京の都心エリアで運行されることになります。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、これらのチャレンジにおける重要なマイルストーンです。私たちが考える「Mobility for All」の将来をご紹介する機会にしたいと思っています。
東京大会に向けて、新型『JPN Taxi』が変える東京の街並みもご覧いただけるかと思います。
JPN Taxiは、ユニバーサルデザインにより、日本での「おもてなし」をさらに感じていただけるクルマです。大会では、Concept-愛iシリーズの一部や自動運転車を皆さんにお見せすることできると思います。また、「水素社会」のさらなる進展もご覧いただけるでしょう。
最後に、あらためてトヨタの誓いを申し上げさせてください。
トヨタはクルマを愛しています。
テクノロジーが「限界」を越えていくことを可能にするなかで、より多くのお客様に「もっといいモビリティ」をお届けします。
そして、「楽しい!」と感じていただけるモビリティを追求していくこと。これをお約束します。
トヨタの「Impossible」は始まったばかりです。
2019年に、そして2020年に東京でまたお会い致しましょう。
トヨタは、初の量産電動車をちょうど20年前に、この東京で出展しました。電動車両の先駆けとなったプリウスです。
私たちのメッセージは明確でした。「電動化はモビリティの未来を変えていく」ということです。
電動化の目的は、環境負荷を低減することにあります。したがって、真の環境への貢献は、クルマが普及してこそ意味があります。
現在、トヨタはすでに37の電動車を90か国以上で投入し、年間150万台近く販売しています。グローバルな電動車マーケットでは、トヨタのシェアは40%以上にもおよぶのです。
20年にわたる1,100万台以上の電動車の販売実績は、同時にモーター、インバーター、電子制御ソフトウェア、電池など、それだけの数の電動化コンポーネントを開発し、改良してきたことを意味します。
次のステップであるEVの開発においても、これらの実績が我々の競争力の源泉となるのです。
EVが近い将来において重要なソリューションのひとつとなることは疑う余地がありません。だからこそトヨタは、マツダ、デンソーとともに、EV量産化を視野に入れてEVのアーキテクチャーを開発する新会社を立ち上げたのです。
また、トヨタは次世代電池の研究にも長年取り組んできました。
そのなかで全固体電池は、航続距離を飛躍的に改善するポテンシャルから”ゲームチェンジャー”となりうる技術だと考えています。トヨタは、全固体電池に関する特許出願件数において世界トップです。
現在、200名を超える技術者とともに、2020年代前半の実用化を目指して開発を加速しています。これは、燃料電池車への我々の取り組みが後退するという意味ではありません。
ここ日本では、水素社会実現への「トヨタの変わらぬ意志」を象徴するFCV2台をご紹介いたします。
『Fine-Comfort Ride』は、広々としたインテリアに加えて、約1,000kmもの航続距離を備えるプレミアムFCVの可能性を示しています。
FCバスコンセプト『SORA』は、東京ですでに運行している2台のFCバスがさらに進化したものです。来年以降、100台を超えるSORAが順次、東京の都心エリアで運行されることになります。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、これらのチャレンジにおける重要なマイルストーンです。私たちが考える「Mobility for All」の将来をご紹介する機会にしたいと思っています。
東京大会に向けて、新型『JPN Taxi』が変える東京の街並みもご覧いただけるかと思います。
JPN Taxiは、ユニバーサルデザインにより、日本での「おもてなし」をさらに感じていただけるクルマです。大会では、Concept-愛iシリーズの一部や自動運転車を皆さんにお見せすることできると思います。また、「水素社会」のさらなる進展もご覧いただけるでしょう。
最後に、あらためてトヨタの誓いを申し上げさせてください。
トヨタはクルマを愛しています。
テクノロジーが「限界」を越えていくことを可能にするなかで、より多くのお客様に「もっといいモビリティ」をお届けします。
そして、「楽しい!」と感じていただけるモビリティを追求していくこと。これをお約束します。
トヨタの「Impossible」は始まったばかりです。
2019年に、そして2020年に東京でまたお会い致しましょう。