なぜM3のエンジンは8400回転も回るのか?

BMW Mシリーズとは

BMWの研究開発などを担当する関連会社、BMW M GmbH(ビーエムダブリュー・エム)。

もともとはBMWのモータスポーツ関連の研究などの目的で設立されましたが、現在では特別仕様車や超高性能モデルである『M』モデルの開発を行っています。Mモデルは、通常のモデルとは一線を画しており、見た目こそエアロ等で少し戦闘的なデザインにはなっていますが、通常モデルとそれほど変わらないにもかかわらず、エンジンや足回り、シャシー、内装に至るまでかなりチューンされています。メルセデスで言うところの『AMG』モデルのようなものと考えて頂くと分かりやすいかもしれません。

現在、日本で買える現行のMモデルとしては

・M3セダン(3シリーズ ベース)
・M4クーペ(4シリーズ ベース)
・M5セダン(5シリーズ ベース)
・M6クーペ(6シリーズ ベース)
・M6グランクーペ(6シリーズグランクーペ ベース)
・M6カブリオレ(6シリーズカブリオレ ベース)
・X5M(X5 ベース)
・X6M(X6 ベース)

と8車種がラインアップされており、まもなく2シリーズベースの『M2』がラインアップされると言われています。

BMW M3

数あるMモデルの中でも最も人気のシリーズは、3シリーズベースである『M3』。その中でも先代E92型のM3は4LのNA、超高回転型V8エンジンを搭載しており、今でも人気の高いモデルです。

サイズは全長4,620mm×全幅1,805mm×全高1,425mm、このコンパクトなボディに4LのV8エンジンを押し込み、最高出力は420PS/8,300rpm、最大トルクは40.79kgf·m/3,900rpmを発生。これに6速MTまたは7速DCTのトランスミッションが組み合わされます。0-100km加速は4.8秒、最高速度は250km/h以上。加えて、内装もM専用のパーツが惜しみなく奢られ、シートなども豪華で上質なデザインとなっています。

M3のエンジン

このE92型のM3に搭載されるV8エンジンは『S65B40』。こちらのエンジンは3L〜4Lクラスのインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーも受賞しており、世界に誇る名機として知られています。

420PS/8,300rpm、40.79kgf·m/3,900rpmを発生しますが、何よりも驚くべきはその許容回転数で8400回転からレッドゾーンという超高回転型。通常のエンジンは6000回転前後が多く、スポーツカーのエンジンでも7000回転程度のものがほとんどですから、そのスペックの凄さがお分かりいただけるかと思います。

成り立ちは兄貴分であるM5、M6のV10エンジンと基本的なアーキテクチャーは共有しており、92mmのボアと75.2mmのストロークも共通。これにダブルVANOS 可変バルブタイミングシステムと12.0:1 の圧縮比でパワーを生み出します。またエンジンは単体で202kgしかなく、先代の直6エンジンよりも15kgも軽量です。

8つの気筒ごとに独立したスロットルボディを持ち、エンジンブロックはアルミ鋳造、シリンダ壁は過結晶したシリコン粒で摩擦を減らし、スムーズな回転を実現。加速時はエンジンからオルタネーター(発電機)が切り離され、余計なパワーを削がれないような配慮がされているなど、高回転を実現するための様々な工夫が施されています。

M3のエンジンレスポンスを動画でチェック

では実際に、このエンジンのレスポンスやエグゾーストノートを動画で見てみましょう。

いかがでしょうか?さすがはBMW Mのエンジンですね。なかなかこういうエンジンは他メーカーでは作れないですし、作れても滅多にこのような名機は出てこないでしょう。すでに生産中止となっているので、オーナーの方はぜひ大切に乗っていただきたいと思います。

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