ワイスピなどに登場するボンネットから飛び出たスーパーチャージャー。なぜ飛び出ているのか?

ボンネットを突き出すスーパーチャージャー!?

有名なところだとマッドマックスに登場した「インターセプター」でしょうか。ボンネットにスーパーチャージャーがボコッと突き出している、そんなカスタムカーを映画等で見た事があろうと思います。

しかしながら国産車でスーパーチャージャーを搭載しているクルマであのようなカスタムは見た事がないですよね。そもそもメーカー純正であればボンネットのエアスクープ程度で、機関が露出してるようなものは「有り得ない」わけです。しかしなぜアメリカンマッスルカーは、あのようにボンネット上にむき出しにスーパーチャージャーを搭載するのでしょうか?

V8エンジンの構造ゆえの配置…

機械式スーパーチャージャーは、エンジンの出力軸(クランクシャフト)からベルトなどを介して動力を取り出し、圧縮機(コンプレッサー)を駆動し、空気を圧縮してエンジンに供給します。ですので排気でタービンを稼働させるターボチャージャーと比較して「ラグが少なく、反応に優れる」、「低回転域の過給効果が高い」といったメリットが指摘されます。

また出力をキープする為に高回転を維持する必要があるターボチャージャー(今では小径タービン等で改善されてきていますが)と違い、低回転から効果があるため、大排気量エンジンやAT車との相性の良い過給システムといえます。

こうした特性が、アメリカンマッスルカーのカスタムに好んで用いられる要因といえます。そんなアメリカンマッスルカーはV8エンジン仕様のものが多いため、前述のようにスーパーチャージャーをエンジンにマウントするとなると、Vバンク間に過給器を配置し、直下のクランク軸プーリーにベルトを掛ける事になるので、構造上からどうしてもボンネットに干渉してしまう、というわけです。

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