ホンダ S2000の中古価格・積載性|都市伝説を残したS2000は復活するのか?

ホンダ S2000とは

ホンダ S2000

本田技研工業創立50周年記念モデルとして鳴り物入りで1999年に発売されたのがS2000です。

1966年デビューのS800以来、久しぶりのFRスポーツカーとして大ヒットしました。縦置きされた2リッター直4のVTECエンジンはリッターあたり125psを誇り、その到達回転は8300rpmとホンダイズムが受け継がれたもの。このピストンスピードはF1並みの力を発揮します。

ミッションも6MTのみと走り好きなユーザーには大いに歓迎されました。

また、閉断面の大型フロアトンネルと前後のサイドメンバーをつないだ「ハイXボーンフレーム構造」はオープンモデルながらも高いボディ剛性を確保し、ジムカーナ競技でも常勝マシンのひとつでした。

ホンダ S2000の本当の魅力をもう一度

S2000

ホンダ S2000の魅力は、一時代を築いたNA+FRの完全専用設計のエンジンとシャーシ、ミッションにあります。他メーカーがどちらかを流用する事が多い中、ホンダはどちらも妥協せず専用設計にて市販しました。

エンジンは回転馬力に拘り、環境性能が求め始められた1999年にギリギリで認証を通過し、以後国産市販車でS2000のピストンスピードを越された事はありません。ピストンスピードが上がる程に高精度が求められるエンジンである事は言うまでもありません。

シャーシは専用設計で当時のモノコック・オープンスポーツで異常な剛性値を叩き出しています。今でもシャーシの軽さと剛性のバランスでは一級品で、S2000以上に剛性のあるオープンは必ずシャーシ重量があります。

ミッションも専用設計ですが、元々はトヨタがAISINへアルテッツァ用に設計させたが、あまりにフィーリングがレーシーな為に採用されず、ホンダがS2000用として採用したという噂があります。

噂の真相は判りませんが、確かにレーシーです。これほどまでにショートストロークかつ節度の良いミッションはケーターハム以外に無いのではないでしょうか。

ホンダ S2000にしかない方程式

確かにミッションだけ見れば、ケータハムと似ていますが、それ以外の要素と組み合わせて考えると、ホンダ S2000にしかない魅力があります。

NA+オープン+FR=レーシングカー(リアルオープンスポーツ)という方程式の元に生まれたクルマは世界中探してもS2000しかありません。コンセプト的に表現すると、"快適で安全なケーターハム・スーパーセブン"とでもなるでしょうか。

1999年と言えば、不況を経験しスポーツカーへの風当たりが厳しくなってきた年です。しかし、S2000ユーザーは増え、このクルマに落胆することなく更に、ホンダ S2000の底力を知ることになりました。

チューニング業界が実力に驚いた!S2000に乗れば運転が上手くなる?

S2000

ユーザーが増え続けたS2000。チューニングを施したS2000を、サーキットや峠で速く走らせる事ができたのは一部のRX-7乗りだけでした。

ホンダファンの方達はタイプRの影響からFFドライビングを学んだ者が多く、皮肉にもホンダファンによって、多くのS2000は廃車となってしまいます。作り手(チューナー)も同様にS2000のチューニングを上手に進めることができたのはハイパワーかつ、フロントが軽量なFR。

つまり、マツダ RX-7のカスタムに慣れていたチューナーだけでした。S2000は、チューニングもシャーシが優れていることで少しの変化を与えただけで、乗り手に返る国産車で、稀なポルシェに近い特性を有していたクルマだったのです。

それから1年、2年と年数を重ねる毎にS2000の評価は上がり、ノーマルとしても、チューニング素材としても国産車を牽引する存在へとなっていくのでした。

「S2000に乗れば運転が上手くなる」
「ターボ車をサーキットや峠でカモれる」

等、様々な伝説も生まれ、再度景気が悪くなるリーマンショックまでS2000の勢いが止まることはありませんでした。

しかし、2009年6月に、不景気の煽りを受け、生産終了を迎えたS2000。高年式車両は外車は敷居が高いけど、インテリジェンスなクルマが欲しいオーナーへ愛され、サーキット・峠ユーザーとは違う、少しエクスクルーシブな層へも受けが良くクルマの扱いに差がではじめたのもこの頃です。

S2000はだから貴重になれた

こうしてS2000は買いやすい価格帯、手軽な排気量、チューニングの判りやすさ、シャーシから来るコーナーリング性能を得る事で、ますますチューニングされ、時に人為的ミスによりクラッシュも多くなっていったのです。

そろそろお判りかと思いますがプレミアム化とは、即ち希少性が上がり入手が困難になる事です。そして、困難になる事で需要と供給のバランスから自然と売り手市場になり売買金額が上昇する事を指します。S2000は「走りユーザー」に人気故に歴史的に貴重なクルマですが、台数が減り続けています。

生産を終了してからジワジワとプレミアム価格になっているS2000。現在のS2000の中古車は最安値で80万円代〜(1999年式、走行距離17.1万km、修復歴有り)、最高値で460万円代〜(2010年式最終型タイプS、走行距離0.2万km、修復歴なし)。

今後NA+オープン+FR=レーシングカー(リアルオープンスポーツ)というジャンルのクルマが出る事が無い限り、ファンを魅了し続けジワジワと高騰するだろうと筆者は考えます。

次ページS2000の流線的なボディに積載性はどれくらいなの!?

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