エンジンのロングストロークとショートストロークそのメリット・デメリットとは?

FB16

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エンジンの排気量を決める要素に、ボアとストロークがあります。
このボアとストロークの組み合わせで、ロングストロークエンジン、ショートストロークエンジンといった言い方をします。
今回はロングストロークエンジン、ショートストロークエンジンのメリット・デメリットを説明します。
Chapter
そもそもロングストロークとショートストロークって?
エンジンの性格は?
見た目が美しすぎるFB16型エンジン
ピストンスピードがF1エンジン並みと言われていたエンジンとは
それでは、実際にFC20型のエンジン音をお聞きください

そもそもロングストロークとショートストロークって?

簡単にボアとストロークを説明すると、ピストンが上下するシリンダーの内径をボア、上下する長さをストロークと呼び、1気筒当たりのエンジンの排気量は、ボアとストロークで決まります。
ロングストロークとショートストロークとは、ボアの方がストロークより大きい場合、ショートストローク、逆にボアの方がストロークより小さい場合、ロングストロークと表現しています。

エンジンの性格は?

エンジンの性格として…
ロングストローク型:トルク型
ピストンスピードが速くなるので、低回転で大きなトルクが得られ、使いやすいエンジン特性が得られます。その結果、実用エンジンとして幅広く採用されています。

ショートストローク型:高回転型
ピストンの平均速度を大きくせずに回転数が上げられることで、排気量あたりの出力が大きくすることが可能です。スポーティな味付けのクルマに採用されることも多いです。

見た目が美しすぎるFB16型エンジン

ロングストロークのエンジンといえば、インプレッサやレヴォーグに搭載されているスバルが誇るFB16型エンジン。

スペック
排気量:1,599cc
・最高出力:125kW(170PS)/4,800-5,600rpm
・最大トルク:250N•m(25.5kgf•m)/1,800-4,800rpm
・ボア×ストローク:78.8mm×82.0mm

FB16型エンジンはEJ型から20年ぶりに発表されたロングストロークが特徴。補機は1本でサーペンタイン式を採用しており、カムシャフト駆動はチェーン式が採用されているエンジンです。
現在のFA型エンジンはFB型をベースに開発されているのは有名な話ですね。

ピストンスピードがF1エンジン並みと言われていたエンジンとは

F1エンジン並みと言われたエンジンといえば、ショートストローク、許容回転数9,000rpmを誇るホンダのFC20型エンジンです。

スペック
排気量:1,997cc
・最高出力:184kW(250PS)/8,300rpm
・最大トルク:218N•m(22.2kgf•m)/7,500rpm
・ボア×ストローク:87.0mm×84.0mm

こちらはショートストロークエンジンの一例として、ホンダS2000に採用されていました。

それでは、実際にFC20型のエンジン音をお聞きください



いかがでしたでしょうか?

筆者にとって思い出に残るのは、19000回転のレッドゾーンが誇る、超高回転エンジンを搭載したCBR250RRでしょうか。1990年代のレプリカバイクを楽しんだバイク乗りとしては、やはりショートストロークで、超高回転まで回るエンジンに惹かれます。

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