デザインや技術など、未来的なコクピットのクルマ5選

メルセデス コックピット

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どの時代も挑戦的ともいえるデザインやユーザーインターフェイスを備えたインパネ(コクピット)のクルマが存在してきた。現行モデルで未来的(近未来的)なクルマをピックアップしてみよう。

文・塚田勝弘
Chapter
現行Eクラスから始まったディスプレイとメーターの一体感
新型BMW3シリーズも意欲的なユーザーインターフェイスを採用
アウディA8/A7で最新デュアルディスプレイを採用
タッチ式ディスプレイで先行したテスラ
レクサス ESが世界で初採用したデジタルアウターミラー

現行Eクラスから始まったディスプレイとメーターの一体感

真横から眺めると1枚のディスプレイのように見えるメルセデス・ベンツのインパネ。最近、同社が新型モデルに順次採用している手法で、現行Eクラスで初めて採用。

メーターパネルとナビなどを表示する12.3インチの2つのディスプレイを1枚のガラスバーで結合することで、1枚の横長のディスプレイに見えるのだ。さらに、ステアリングスイッチにも工夫が凝らされていて、多くの機能を指先で操作できるのも特徴。

新型BMW3シリーズも意欲的なユーザーインターフェイスを採用

BMWといえば、1シリーズから7シリーズ(8シリーズ)まで、運転席側に少し操作系を少し傾けたコクピット風のインパネが特徴。

良くいえばクラスを問わず操作や表示が統一されているともいえるが、逆にどの車種も変わり映えしないともいえるかもしれない。もちろん、上位モデルにはジェスチャーコントロールが採用されたり、質感などで差別化されたりはしている。

新しさを感じさせるのは、先日発表されたばかりのBMW3シリーズ。必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトにした表示、操作コンセプトである「BMW Operating System 7.0」が新たに採用された。10.25インチのコントロールディスプレイと、12.3インチのフルデジタルメーターパネルを好みに応じてカスタマイズできる。

アウディA8/A7で最新デュアルディスプレイを採用

近年、インパネの質感向上、デザインで冴えを見せてきたのがアウディだろう。現行アウディTTから初めて採用されたバーチャルコクピットは、メーターディスプレイにナビ画面などが表示されるという機能。同グループのフォルクスワーゲンだけでなく、ジャガーランドローバーなど他メーカーにも広がりつつある。

新型のアウディA8/A7では、バーチャルコクピットに加えて、ナビ用ディスプレイ、その下のエアコン用などのディスプレイが上下に配置されている。デュアルディスプレイは珍しくなく、トヨタ クラウンやランドローバー(レンジローバー)もヴェラールなどで、タブレット感覚で操作できるデュアルディスプレイを採用している。

タッチ式ディスプレイで先行したテスラ

タブレット感覚で操作できるといえば、テスラがモデルS以降に採用したコクピットも近未来的だった。タブレットそのものと言いたくなる縦型ディスプレイを中央に配置し、ナビ表示から空調、車両などの設定、ソフトウェアアップデートまでタッチディスプレイで操作できるというもの。

最近のボルボ車もタブレットのようなタッチ式ディスプレイをインパネ中央に配置し、ステアリングスイッチとともに多くの操作、設定が直感的にできるようになっている。

レクサス ESが世界で初採用したデジタルアウターミラー

レクサスの中で先進的なインパネといえばESだ。世界初採用となるデジタルアウターミラーは、フロントピラー部に5インチディスプレイを用意することで、昼夜、雨天時を問わず後方視界の見え方に革命をもたらすだけでなく、エクステリアデザインの自由度、空力性能の面でも貢献する次世代のコクピットといえる。

ほかにも、ホンダがレジェンドやクラリティPHEV、CR-Vハイブリッドやインサイトで採用しているスイッチ式のセレクターボタン、ジャガーランドローバーが各モデルで採用しているセレクターダイヤルはエンジンを掛けると、格納されていたダイヤルがせり出してくるシステムで、最初操作したときには驚かされた。

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