なぜ昔のクルマには、給油口に鍵がついていたの?

盗難対策のため

給油口 鍵付き

フィラーキャップに鍵がついていたのは、おもに盗難対策のためでした。古いクルマの作りは単純で、給油口の下に燃料タンクがありました。そのため、給油口から灯油ポンプやホースを差し込めば、誰でもガソリンを抜くことができ、ガソリン泥棒の被害が多かったのです。

また、ガソリンタンクに水や砂糖などの不純物を入れられてエンジンが壊れてしまう、といった悪質なイタズラもありました。そのため、当時のクルマの多くは、フィラーキャップもしくはフューエルリッドに鍵がついていました。

なぜ今は鍵がないのか?

ガソリンスタンド

フィラーキャップから鍵が無くなったのは、単純にロックの方法が変わったから。鍵そのものが廃止されたわけではありません。

現在日本で製造されている車両のフューエルリッドは、室内のレバーを操作してロックを解除するものと、ドアロックと連動しているものがあります。そのため、駐停車にドアが施錠されていれば、フューエルリッドは開けられないようになっています。

ですから、鍵をこじ開けられたりしない限り、異物を混入されたり、ガソリンを盗まれたりすることはありません。

いまでも一部車種は鍵付きフィラーキャップ

じつはフィアット系の新車の一部は、現在でもフィラーキャップに鍵が付いています。正確な理由はわかりませんが、ドアとフューエルリッドの施錠/解錠を連動させるよりもコストが掛からないことは予想できます。

面白いのは、マツダ ロードスターとコンポーネンツを共用するアバルト 124スパイダーで、ロードスターはドアとフューエルリッドのロックが連動しているのですが、アバルトでは鍵付きのフィラーキャップに改められているのです。

日本車では、スズキ キャリイなどが、いまだに鍵付きフィラーキャップを使っています。

いまや少数派になった鍵付きフィラーキャップは、セルフの場合も、スタンドの店員さんにガソリンを入れてもらう場合にも手間がかかります。また安全性を高めるため、鍵付きフィラーキャップを外すにはちょっとしたコツを必要とします。

フィアットの多くは、まず鍵を回し、ロックが外れたらキャップを外します。これだけ書くと簡単そうですが、フィラーキャップはロックされた状態でフリーになっており、鍵を回そうとしても一緒にくるくる回ってしまうのだそう。ロックを外すには、片手でキャップを固定して、反対の手で鍵を回さなければなりません。

給油口はきちんと締めることが大事

セルフ式ガソリンスタンドでガソリンを入れた後、ノズルを戻すことやおつりに気が向いてしまって、外したフィラーキャップやフューエルリッドを閉め忘れて、出発してしまう事例は後を絶たないそうです。

フューエルリッドが開いたまま走行すると、横を通るバイクや自転車が引っかかったりするなど、大変危険です。注意しましょう。

最新の給油口は、鍵はどころかキャップさえもない、キャップレスです。フェールキャップも、日々進化しているのですね。

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