プレミアムカーの域に達した アウトランダーPHEV

プレミアムカーの域に達した アウトランダーPHEV

アヘッド アウトランダー PHEV

▶︎フロントフェイスに、三菱自動車の新しいフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、デザインを一新。歴代パジェロのデザインを継承しており、三菱自動車のDNAを体現している。


2012年末のデビュー以来、アウトランダーPHEVはプラグインハイブリッドとEVを融合した革新技術で、世界唯一のSUVとして注目を集め、48カ国での販売台数は累計6万4,000台にのぼる人気ぶりだ。

とくに評価されているのは、高い経済性と走りの良さ、静粛性、そして給電システム。三菱の相川社長みずから通勤で使用したところ、走行距離4,068㎞まで無給油で走り続け、非公式ながらリッター104㎞にもなったという。

ユーザーには欧州プレミアムカーからの乗り替えも多く、目の肥えた人たちが好評価を与えていることが窺える。ただ、ひとつだけ消極的な意見が多かったのが、デザインだったようだ。

よくよく話を聞けば、当初のデザインは高度な技術を要する面構成で、質感を突き詰めたフロントフェイスやボディラインが採用されていた。でもそれが“分かる人には分かる”的なものとなっていて、世界が認めるほどの内に秘めた実力をアピールしきれなかったように思える。

「機能がデザインを創る」というのが三菱の伝統でもあるが、アウトランダーの新しいデザインはそれを思い切りトンガって出してきたと感じた。ここのところ、欧州ブランドのデザインも過激なものが多く、それと並んでも引けを取らない競争力を打ち出してきたのだとも言える。

もちろん、世界で勝つためにデザイン変更だけを打ち出してくるような三菱ではない。ボディ剛性やサスペンション取付部の剛性を向上し、操舵感や操舵に対する応答性と正確性をアップ。リアショックアブソーバーのシリンダーを大径化して、走行安定性と乗り心地を両立。

また吸音材やダイナミックダンパーなど30点もの改良で静粛性を高め、制御の最適化などで燃費やEV走行距離も増えている。

発表会では、アウトランダーPHEVでラリーへのワークス参戦が復活するとの報告もあり、元気な三菱を印象づけた。これを機に、三菱の新しいステージが始まる。そんな予感が充満していたのだった。

アヘッド アウトランダー PHEV

▶︎今年10月22〜24日にポルトガル東部で開催されるクロスカントリーラリー「バハ・ポルタレグレ500」に参戦予定の車両。量産車のアウトランダーPHEVをベースにラリーカーとして必要な改造が施されている。将来への量産車へのフィードバックが期待されている。

●Mitsubishi Outlander PHEV
車両本体価格(税込):¥3,596,400(M)〜¥4,590,000(G Premium Package)
全長×全幅×全高(mm):4,695×1,800×1,710
車両重量:1,820(M)〜1,880kg(G Premium Package)
エンジン:DOHC 16バルブ 4気筒 
総排気量:1,998ℓ
モーター:[最高出力]60kW(82PS) [最大トルク](前)137Nm(14.0kgf・m)/(後)195Nm(19.9kgf・m)
最高出力[ネット]*:87kW(118ps)/4,500rpm 最大トルク[ネット]*:186Nm(19.0kgf・m)/4,500rpm
JC08モード燃費:20.2km/ℓ(M)、20.0km/ℓ(G Premium Package)
駆動方式:4輪駆動
*エンジン出力・トルク表示にはネット値とグロク値があります。「ネット」とはエンジンを車両に搭載した状態とほぼ同条件で測定したものであり、「グロス」とはエンジン単体で測定したものです。同じエンジンで測定した場合「ネット」は「グロス」よりも、約15%程度低い値(自工会調べ)となっています。

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まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。

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