雪は降らねどスタッドレス

アヘッド スタッドレス

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「スタッドレスタイヤねぇ〜、ウチの辺りは1年に一度降るか降らないかだから、ちょっともったいなくて…」という方、意外に多いのではないでしょうか。

text:竹岡 圭 [aheadアーカイブス vol.157 2015年12月号]
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雪は降らねどスタッドレス

雪は降らねどスタッドレス

▶︎スタッドレスタイヤの交換時期に悩んだら、気温を目安にするのもひとつ。外気温が7℃を下回り出したら、天気が良い日を見計らって替えておくと、いざという時に慌てなくて済む。なお、新品のスタッドレスタイヤを装着した場合は、あらかじめドライ路面で“慣らし走行”をしておくのがオススメ。これをしておくと、タイヤ表面が一皮剥けて、本来のアイス性能をより引き出すことができる。


私も東京に住んでいるので、大雪なんて年に1回あるかないか。無論大雪と言ったって、雪国から比べれば鼻先で笑われてしまう程度のものですが、それでも東京は交通マヒ。首都高が通行止めなんていうこともあるんですよね。

とはいえ、積もっていて走れないというほどのものではないんだけれど…? と、交通情報を覗いてみれば「凍結のため通行止め」と書いてある。そうなんです。実はいちばん怖いのは凍結なんです。

この凍結に、スタッドレスタイヤは絶大な効果を発揮します。ゴムそのものが柔らかいスタッドレスタイヤとサマータイヤを比べると、凍結路でのグリップ性能は月とスッポン。もはや雲泥の差と言っていいでしょう。

ひと昔前までは、スタッドレスタイヤは氷には全然効かない! なんて嘆かれたものですが、今はスノーチェーンよりもよっぽど高いアイス性能を保持。

深雪はスノーチェーンの方が強いですが、アイス路面には圧倒的に効きます。スタッドレスタイヤと聞くと、どうしても真っ先に雪景色が浮かびますが、凍結に備えるとなると、都会住まいでも重要なパーツなんですよね。

特に気温が3〜4℃以下になったら要注意。風が吹き抜けるトンネルや橋の上はもう少し高い気温でも凍ることがありますから、ビル風が吹き抜ける都会だって十分に注意が必要です。

また、晴れて乾いているように見えた路面でも、カーブの先の日陰部分だけは凍ってた! なんていうシーンもありますから、用心はしておくに越したことはありません。

自分もそうですが、誰かにケガさせたりすると本当に大変。改めて考えてみると、ヒヤリ! ハッと! なシーンが多いのは、圧倒的に圧雪路より凍結路ですからね。

最近のスタッドレスタイヤはロングライフ性能もドライ路面での走行性能もグッと上がっていますから「ちょっとスピードを控えめに」ということを頭の片隅に置いておけば日常使いも問題ないため、早めの履き替えをオススメします。

ただし、ゴムが柔らかいので水膜を断ち切る性能がサマータイヤより弱く、ウェット性能はどうしても落ちるので、大雨の日は少し注意を払って走りましょう。

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