Chapter
具体例やこんな場面で
原因・考えられること
ゴルフは自分の脚で立とう
脱・三脚アドレス
その他の原因
練習法・解決策
1. ティーグラウンドなどのつま先上がりの傾斜地を利用
2. 右足かかとを浮かせてスイングする
3. スイング軌道の最下点を意識する
まとめ

具体例やこんな場面で

ドライバーでナイスショット♪


意気揚々と球まで歩いて来ました。

「よし、これをビタッとピンそばに付けてやる!」


と、鼻息荒く豪快にひと振り!

ところが、これが球の大きく手前の芝をガッポリ掘ってしまう大ダフり(悲)

こんな経験、誰しもがあることでしょう。しかし、そうならないように、落ち着いて細心の注意をしたにもかかわらず、まるで発作か持病みたいに出てしまう。

ダフりに悩んでいるアマチュアゴルファーは、かなり多いようです。

1.
雨のあとの湿った芝
2.
冬の茎が枯れて寝た芝
3.
傾斜地
4.
良くないアドレス(ライが良いにもかかわらず…)

上記の場面や状態では、特にダフりやすくなります。

今回は4の、“良くないアドレス”について主にお話ししていきます。

原因・考えられること

ゴルフは自分の脚で立とう

ダフるゴルファーのアドレスは、
◇前傾姿勢が深すぎる
◇クラブヘッドを地面に強く押し込むような構え方
をしている傾向にあります。

前傾姿勢が深すぎると、必ずつま先体重になります。

正しいアドレスをするためには、前後の体重配分は、つま先体重でもかかと体重でもいけません。

前傾姿勢が深すぎるつま先体重タイプは、クラブヘッドを地面に強く押さえつけて

自分自身をクラブで支えようとする構えになりやすくなります。その結果、自分の両脚とクラブの三本で立つことになります。私は、この構えを、“三脚アドレス”と呼んでいます。

ゴルフのアドレスは、「自分の脚で立つ」べきです。

三脚は、真ん中の(ゴルフクラブ)の脚が外れれば、必ず前に倒れていきます。これが、ダフりになってしまう原因の一つです。

脱・三脚アドレス

“三脚アドレス”にならず、スイング軌道の、最下点で球をとらえるためには、ソール(クラブヘッドの底を地面に接地させること)の仕方を考えてみましょう。

クラブヘッドのソール(底)を、地面に、
1. 押さえつけている
2. 置いている
3. 触れている(付かず離れず)
4. 浮かせている
名付けて「ソール4段階」です。

私がオススメするのは、3. 触れているです。

1と2は、”三脚アドレス”になってしまい、特に1は、ダフりはまぬがれません。バンカーからは、4しかないのは、ご承知の通りです。

ダフりにくい、良いアドレスは、
■自分の脚で立つ
■前後左右のバランス
■ソールの意識(3の触れている)
これら3つをしっかり意識することです。

その他の原因

1. ダウンスイングで右肩が下がる
2. バックスイングで、右ひざが流れたり、右くつがめくれたりすると、最下点がズレてダフりやすい

練習法・解決策

コースでプレー中に、お手軽にダフりを直せる練習方法をお教えしましょう。

1. ティーグラウンドなどのつま先上がりの傾斜地を利用

芝を軽くこするように、10回程度素振りをしてみます。

つま先上がりの傾斜地は、地面が自分に近づいて、平地よりもダフりやすい地形です。ここで素振りをしておけば、平地では、かなりダフりを防げます。

2. 右足かかとを浮かせてスイングする

バックスイングでは、膝が流れず、靴もめくれにくい。

右足かかとを浮かせることにより、体の右サイドが高くなり、ダウンスイングで右肩が下がりにくくなる。

3. スイング軌道の最下点を意識する

結果的に、「ソール4段階」の3のソールにしたくなるイメージが湧く。

まとめ

自分の脚でバランス良く構え、バランスを保ちながらスイングする。

具体的には、クラブヘッドが描くスイング軌道と、球の底の地面との適正な接触点(スイング軌道の最下点)を常に意識しながらスイングすることが、ダフりを防ぐことになります。

かなり細心の注意と、集中力が必要です。

あまり熱く、夢中になりすぎずに、“笑ってスイングする”くらいの余裕があれば、ダフらずナイスショットが打てるようになるでしょう。

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文・礎 康之(日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ)
【倶楽部ゴルフジョイ 代表プロ】25歳からと、”大人になってから”のゴルフ経験は、「アマチュアゴルファーの気持ちがわかるプロ」との好評を得ている。

(提供元:golfee
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