ゴルフ
ゴルフと他のスポーツは何が違うのか〜違いが認識できると努力の方向が分かる〜
更新日:2024.09.09
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ゴルフというスポーツ、私が体験したスポーツの中で一番難しいと。中々うまくならない。「どうしてなのか?」と思います。ゴルフはいったい何が他のスポーツと違うのかを考えてみました。中々うまくならない理由が見つかるかもしれません。考えた結果、以下の3つの違う点に気が付きました。
文・KMA 木村博
文・KMA 木村博
1. ボールが止まっている
道具を使ってボールを打つ競技には野球、テニス、卓球、スカッシュ、ホッケー等ありますが、それらはすべてボールが動いている状態で打ちます。ゴルフだけが唯一止まっているボールを打つ競技です。
ボールが動いている場合は打つ「タイミングを合わせる」ことになりますが、ゴルフはボールが止まっているため、打つ「タイミングを自らつくる」ことになります。この違いがゴルフを難しくしているのです。
通常、私たちはタイミングを合わせることに慣れていますが、タイミングを自分がつくることには慣れていないのです。
プロ野球選手の場合、投手の方が打者よりゴルフがうまくなると言われる所以もここにあります。能の野村萬斎もタイミングをつくる難しさを「能はリズムに乗るのではなく、自らつくるもの」と言って説いています。
タイミングを自らつくるには2つの方法があります。
1つ目はゴルフの特徴である「静から動へ」を潔く諦めることです。奥田清輝プロはアドレスへ入りスイングし始めるまで、絶え間なく動いています。足踏み、ワッグル等を行ない動くことを止めません。「動から動」にすることでタイミングをつくっています。
一方、松山英樹プロがその対極です。剣道のように「静から動へ」を強く意識し、古武士のように立っています。そこには自然な呼吸があり、複式呼吸をすることで、静かに吸い終わったところで始動、ふうと息を吐いたところで切り返しをしているように見えるのです。
ボールが動いている場合は打つ「タイミングを合わせる」ことになりますが、ゴルフはボールが止まっているため、打つ「タイミングを自らつくる」ことになります。この違いがゴルフを難しくしているのです。
通常、私たちはタイミングを合わせることに慣れていますが、タイミングを自分がつくることには慣れていないのです。
プロ野球選手の場合、投手の方が打者よりゴルフがうまくなると言われる所以もここにあります。能の野村萬斎もタイミングをつくる難しさを「能はリズムに乗るのではなく、自らつくるもの」と言って説いています。
タイミングを自らつくるには2つの方法があります。
1つ目はゴルフの特徴である「静から動へ」を潔く諦めることです。奥田清輝プロはアドレスへ入りスイングし始めるまで、絶え間なく動いています。足踏み、ワッグル等を行ない動くことを止めません。「動から動」にすることでタイミングをつくっています。
一方、松山英樹プロがその対極です。剣道のように「静から動へ」を強く意識し、古武士のように立っています。そこには自然な呼吸があり、複式呼吸をすることで、静かに吸い終わったところで始動、ふうと息を吐いたところで切り返しをしているように見えるのです。
2. ボールの位置が低い
ボールを道具で打つ時、野球・テニス等他のスポーツは腰の位置で打ちますが、ゴルフのボールは地上にあり、足下で打つことになります。野球等は腰の回転、肩の回転とも横回転ですが、ゴルフは前傾することで、腰の横回転と肩の縦回転が必要になってくるのです。
ここに難しさがあります。地上のボールを打つために細長いシャフトの先に重いヘッドを装着、バランスが悪い道具を使うのがゴルフです。これもゴルフを難しくしている原因です。
腰の横回転と肩の縦回転を実現するには体幹の維持が必要になってきます。体幹を意識することで回転軸が定まり、腰の横回転、肩の縦回転ができるようになるのです。
体幹を意識する最善の方法は、スイング時、ボールと胸との距離を一定にする意識を持つことと言われています。
ここに難しさがあります。地上のボールを打つために細長いシャフトの先に重いヘッドを装着、バランスが悪い道具を使うのがゴルフです。これもゴルフを難しくしている原因です。
腰の横回転と肩の縦回転を実現するには体幹の維持が必要になってきます。体幹を意識することで回転軸が定まり、腰の横回転、肩の縦回転ができるようになるのです。
体幹を意識する最善の方法は、スイング時、ボールと胸との距離を一定にする意識を持つことと言われています。
3. 考える時間が長く、不規則に必ずやってくる
ゴルフの標準的プレイ時間を5時間とすると、実質的なボールをヒットする時間は18ホール合わせても1分にもならないでしょう。残りの時間(4時間と59分)は移動と待機時間となります。
これら移動・待機の時間は否応無しに「考える時間」となります。考え過ぎると身体が動かなくなり、考えないとミスを繰り返すとても厄介な時間です。
そこで、移動・待機時間の存在を自覚し、それがゴルフと思うことが大事です。従って、スイングの研究だけがゴルフではなく、考える時間の使い方を研究するのもゴルフなのです。考える時間を受け入れる気持ちが大変重要です。
また、この考える時間を積極的に準備する時間と捉えたいですね。ティショット、セカンドショット、アプローチ、パッティングのそれぞれの場面で何を準備するのか事前に決めておきたいものです。
例えばアプローチであれば、ライと打ち方、キャリーとラン、落とし所と傾斜、同伴者のボールの転がり等、準備や確認項目を決めるのです。
これら移動・待機の時間は否応無しに「考える時間」となります。考え過ぎると身体が動かなくなり、考えないとミスを繰り返すとても厄介な時間です。
そこで、移動・待機時間の存在を自覚し、それがゴルフと思うことが大事です。従って、スイングの研究だけがゴルフではなく、考える時間の使い方を研究するのもゴルフなのです。考える時間を受け入れる気持ちが大変重要です。
また、この考える時間を積極的に準備する時間と捉えたいですね。ティショット、セカンドショット、アプローチ、パッティングのそれぞれの場面で何を準備するのか事前に決めておきたいものです。
例えばアプローチであれば、ライと打ち方、キャリーとラン、落とし所と傾斜、同伴者のボールの転がり等、準備や確認項目を決めるのです。
最後に
基本的にはこの考える時間とスイングする時間では求められるものが違います。考える時間が圧倒的に長いが故、スイングする時間との境界線をつくることはとっても大事です。
宮里藍プロが言っている思考ボックスとスイングボックスの境界線が必要なことを理解しなければなりません。
宮里藍プロが言っている思考ボックスとスイングボックスの境界線が必要なことを理解しなければなりません。
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文・KMA 木村博
ゴルフ大好き経営コンサルタント。経営技術をゴルフ、ストレッチ、マネジメントに応用して独自理論を構築。アマの視点でゴルフを読み解く。
(提供元:golfee)
文・KMA 木村博
ゴルフ大好き経営コンサルタント。経営技術をゴルフ、ストレッチ、マネジメントに応用して独自理論を構築。アマの視点でゴルフを読み解く。
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