世界が認める、偉大なる“MOMO”のヒストリー
更新日:2024.09.09
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優れたデザインによる最高のパフォーマンス、社外品だけではなく純正採用も多いため、その名を一度は聞いた事があるであろう至高のブランドが“MOMO”です。ステアリングのイメージが強いブランドですが、現在ではアルミホイールや、レーシングエクイップメントなど数々の製品を展開しています。
2014年に設立50周年を迎えたMOMOヒストリーを紹介しましよう。
2014年に設立50周年を迎えたMOMOヒストリーを紹介しましよう。
それは1本のステアリングホイールから始まった
MOMOの設立は1964年。レーシングドライバー、Gianpiero Moretti(ジャンピエロ・モレッティ)が、彼自身のレースのため地元の職人にカスタムステアリングホイールの製作を依頼したことがその始まりです。
それまでに存在したステアリングホイールと比べて格段に厚みのあるグリップを持ったこのステアリングは、優れた操作性を実現していました。
このステアリングは、レースパドックですぐさま注目を集め、自分のマシンにも装着したい!と希望するレーシングドライバーが殺到しました。
モレッティは、ライバル達からのオーダーを受け、同様のステアリングを製造。レースコミュニティ内で名声を得ることに成功します。
MOMOの名前の由来は、創設者であるモレッティ(MOretti)、そしてサーキットがあるモンツァ(MOnza)という地名、それぞれの頭文字から取ったものです。
当時のライバルのなかで、最大の大物は“ジョン・サーティース”でしょう。
フェラーリパイロットとしてF1を戦っていたサーティースのマシンにはMOMOのステアリングが装着され、1964年のF1タイトル獲得に大きく貢献しました。
これを受けてフェラーリとの関係を深めたMOMOは、その名を世界中に知らしめることとなるのです。
それまでに存在したステアリングホイールと比べて格段に厚みのあるグリップを持ったこのステアリングは、優れた操作性を実現していました。
このステアリングは、レースパドックですぐさま注目を集め、自分のマシンにも装着したい!と希望するレーシングドライバーが殺到しました。
モレッティは、ライバル達からのオーダーを受け、同様のステアリングを製造。レースコミュニティ内で名声を得ることに成功します。
MOMOの名前の由来は、創設者であるモレッティ(MOretti)、そしてサーキットがあるモンツァ(MOnza)という地名、それぞれの頭文字から取ったものです。
当時のライバルのなかで、最大の大物は“ジョン・サーティース”でしょう。
フェラーリパイロットとしてF1を戦っていたサーティースのマシンにはMOMOのステアリングが装着され、1964年のF1タイトル獲得に大きく貢献しました。
これを受けてフェラーリとの関係を深めたMOMOは、その名を世界中に知らしめることとなるのです。
モレッティ自身による、レース界での偉大なる成功
MOMOがその名声を博してゆくうえで、創設者のモレッティ自身によるモータースポーツでの足跡も忘れることはできません。
最後のジェントルマンドライバーとの異名を持つモレッティは、数多くのレースにMOMOのステアリングを握って参戦しています。
なかでも日本のモータースポーツファンに馴染み深いのは、富士スピードウェイで1970年に開催された“フジインター200マイルレース”ではないでしょうか。
このレースにモレッティは、フェラーリ512Sで出場。2位の日産R380-Ⅲに大差を付けて優勝しました。
当時、日本ではフェラーリの純プロトタイプレーシングカーが走るなど非常に珍しかったので、漫画などでも大きく取り上げられ、MOMOや創設者のモレッティの名も大きく轟かせました。
その後、モレッティはスポーツカーレースで、ポルシェ935、962C、フェラーリ333SPなどのステアリングを握り活躍。
1998年には、フェラーリ333SPを駆るドライバーの一人として参戦、デイトナ24時間やセブリング12時間、ワトキンスグレン6時間などで勝利を収めています。
まさに自身の体を張って、MOMOの名声を高めていったと言えるでしょう。
モレッティが優れたレーシングドライバーであった事で、優れたモータースポーツ用パーツ・サプライヤーである事も証明していたのです。
最後のジェントルマンドライバーとの異名を持つモレッティは、数多くのレースにMOMOのステアリングを握って参戦しています。
なかでも日本のモータースポーツファンに馴染み深いのは、富士スピードウェイで1970年に開催された“フジインター200マイルレース”ではないでしょうか。
このレースにモレッティは、フェラーリ512Sで出場。2位の日産R380-Ⅲに大差を付けて優勝しました。
当時、日本ではフェラーリの純プロトタイプレーシングカーが走るなど非常に珍しかったので、漫画などでも大きく取り上げられ、MOMOや創設者のモレッティの名も大きく轟かせました。
その後、モレッティはスポーツカーレースで、ポルシェ935、962C、フェラーリ333SPなどのステアリングを握り活躍。
1998年には、フェラーリ333SPを駆るドライバーの一人として参戦、デイトナ24時間やセブリング12時間、ワトキンスグレン6時間などで勝利を収めています。
まさに自身の体を張って、MOMOの名声を高めていったと言えるでしょう。
モレッティが優れたレーシングドライバーであった事で、優れたモータースポーツ用パーツ・サプライヤーである事も証明していたのです。
軽合金ホイールの開発と純正供給
その設立当初はレーシングカーへの供給に限られていたMOMO製品ですが、1970年代以降は公道を走るロードカー用製品の供給も積極的に行うようになりました。
新たに設けられた製品開発ラインでは、ステアリングに加え、アルミニウムやマグネシウム合金による軽合金ホイールが開発・生産されていきます。
アフターマーケット向けの社外品としてはもちろん、イタリアのフェラーリをはじめとした数多くのメーカーで純正採用されました。
1980年代の終わりには、ロールスロイスとも契約。オリジナル製品の開発と供給を行います。
それ以後、アストンマーチン、フォルクスワーゲン、シトロエン、プジョー、ルノー、フィアット、ボルボ、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ、スズキ、etc。超高級車から日本の軽自動車まで、さまざまなクルマにMOMOのステアリングは供給されていったのです。
新たに設けられた製品開発ラインでは、ステアリングに加え、アルミニウムやマグネシウム合金による軽合金ホイールが開発・生産されていきます。
アフターマーケット向けの社外品としてはもちろん、イタリアのフェラーリをはじめとした数多くのメーカーで純正採用されました。
1980年代の終わりには、ロールスロイスとも契約。オリジナル製品の開発と供給を行います。
それ以後、アストンマーチン、フォルクスワーゲン、シトロエン、プジョー、ルノー、フィアット、ボルボ、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ、スズキ、etc。超高級車から日本の軽自動車まで、さまざまなクルマにMOMOのステアリングは供給されていったのです。
伝説のドライバー達や名門チームも続々採用
その間、F1をはじめとするあらゆジャンルのモータースポーツで、MOMO製品が採用されました。
それはMOMOの創設期から大きく関わったフェラーリに留まらず、1983年には当時の名門チーム、ブラバムにも軽合金ホイールを供給。
名ドライバー、ネルソン・ピケのF1チャンピオンを獲得に大きく貢献しています。
他にもMOMOの製品を愛用したドライバーは、クレイ・レガッツォーニ、マリオ・アンドレッティ、ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ、ニキ・ラウダ、ミハエル・シューマッハ、そして、アイルトン・セナと、枚挙にいとまがありません。
この事実だけでも、どれだけMOMOが優れていたかを窺い知ることができるのではないでしょうか。
それはMOMOの創設期から大きく関わったフェラーリに留まらず、1983年には当時の名門チーム、ブラバムにも軽合金ホイールを供給。
名ドライバー、ネルソン・ピケのF1チャンピオンを獲得に大きく貢献しています。
他にもMOMOの製品を愛用したドライバーは、クレイ・レガッツォーニ、マリオ・アンドレッティ、ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ、ニキ・ラウダ、ミハエル・シューマッハ、そして、アイルトン・セナと、枚挙にいとまがありません。
この事実だけでも、どれだけMOMOが優れていたかを窺い知ることができるのではないでしょうか。
新部門で耐火防護服の供給
それまでステアリングや軽合金ホイールで優れた製品を供給していたMOMOですが、大きな信頼を得ていた事もあり、多くのドライバーやチームから新たなオーダーを受ける事になります。
そうして立ち上げられたのが、レーシングエクイップ部門である“MOMO CORSE”(モモコルセ)です。
1993年に耐火用防護スーツの供給を開始したのを始めとして、以降、レーシンググローブやブーツ、インナーなどを開発。MOMOのもう1つの顔となっていきます。
そうして立ち上げられたのが、レーシングエクイップ部門である“MOMO CORSE”(モモコルセ)です。
1993年に耐火用防護スーツの供給を開始したのを始めとして、以降、レーシンググローブやブーツ、インナーなどを開発。MOMOのもう1つの顔となっていきます。
積極的な市場展開と、アイデンティティの確立
2005年、MOMOは本拠をミラノに移し、アメリカには子会社の“MOMO USA”を設立しました。
“MOMO”と“MOMO CORSE”という2つのブランドで、60カ国以上のアフターマーケットやレースの世界で製品を販売。MOMOでは、ロードカー用軽合金ホイールに焦点を当てながら、革新的なレース製品を開発するという意欲的な技術目標を掲げ、品質や安全性、製品設計を常に改善しています。
その結果、欧州、アジアにおけるフォーミュラーカーによるレースシリーズ、GP2選手権に対するステアリングの独占供給。NASCARのトップチーム、ドライバーが使用する新世代のステアリング開発などのビジネスにつながっています。
“MOMO”と“MOMO CORSE”という2つのブランドで、60カ国以上のアフターマーケットやレースの世界で製品を販売。MOMOでは、ロードカー用軽合金ホイールに焦点を当てながら、革新的なレース製品を開発するという意欲的な技術目標を掲げ、品質や安全性、製品設計を常に改善しています。
その結果、欧州、アジアにおけるフォーミュラーカーによるレースシリーズ、GP2選手権に対するステアリングの独占供給。NASCARのトップチーム、ドライバーが使用する新世代のステアリング開発などのビジネスにつながっています。
そして現在もなお、革新的な先駆者として
スタート時から革新を繰り返し、マーケットにおける先駆者であることに努めてきたMOMO製品は、ただ美しいだけではなく、慎重で正確なマーケティングと、それにともなうコミュニケーションや戦略展開も重視して開発。
高度な技術に裏打ちされた品質と他の追随を許さない確固たるイメージ。シンプルでありながら非常に強力なパワーを感じさせるデザインは、MOMOの特徴であり、アイデンティティです。
そして2016年、ブランドロゴをMOMO ARROW (モモアロー)へと刷新。
矢印と社名をデザインしたブランドロゴは、往年のクルマ好きにはとても懐かしく、否が応でも1970年代から80年台に掛けてモータースポーツを席巻していた当時のMOMOスピリットが蘇えります。
創業当時から連綿と続く、製品の高品質と信頼性、そしてドライバーファーストの開発は、今後も受け継がれ、これまでと変わらずイタリアを代表するブランドとして活躍するでしょう。
高度な技術に裏打ちされた品質と他の追随を許さない確固たるイメージ。シンプルでありながら非常に強力なパワーを感じさせるデザインは、MOMOの特徴であり、アイデンティティです。
そして2016年、ブランドロゴをMOMO ARROW (モモアロー)へと刷新。
矢印と社名をデザインしたブランドロゴは、往年のクルマ好きにはとても懐かしく、否が応でも1970年代から80年台に掛けてモータースポーツを席巻していた当時のMOMOスピリットが蘇えります。
創業当時から連綿と続く、製品の高品質と信頼性、そしてドライバーファーストの開発は、今後も受け継がれ、これまでと変わらずイタリアを代表するブランドとして活躍するでしょう。