テスラのモデルX…自動運転など本気で使いやすい装備満点だった!
更新日:2024.09.09
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新型スポーツEV「ロードスター」やEVトラックの発表など、何かとトピックスの多いテスラモターズ。そのラインナップのコアになっているのが、モデルXです。今回はモデルXの魅力のファクターである、驚くべき装備にスポットを当ててみました。
文・山崎友貴
文・山崎友貴
テスラのモデルXは国産EVとは異なるアプローチが特徴
昨今のSUVブームで、国内外問わず多くのモデルが市場に投入されていますが、その中でひときわ異彩を放っているのが、テスラモーターズの「モデルX」なのではないでしょうか。現在、日本で発売されている唯一の完全電気自動車のSUVです。
まずモデルXで興味深いのは、75kWと100kWという2種類のバッテリー容量が用意されていることです。これは単にバッテリーが「大きい」というだけではなく、出力も差別化されているのです。
つまり、一般的な内燃エンジンのクルマであれば、2種類の排気量があるのと同じと考えればいいのではないでしょうか。
これに合わせて「P100D」「100D」そして「75D」の3グレードを用意。ちなみにトップグレードであるP100Dはハイパフォーマンスモデルで、最高出力611psを発生。0-100km/h加速は3.1秒、最高速度は250km/hという驚くべきスペックを持つSUVなのです。
まずモデルXで興味深いのは、75kWと100kWという2種類のバッテリー容量が用意されていることです。これは単にバッテリーが「大きい」というだけではなく、出力も差別化されているのです。
つまり、一般的な内燃エンジンのクルマであれば、2種類の排気量があるのと同じと考えればいいのではないでしょうか。
これに合わせて「P100D」「100D」そして「75D」の3グレードを用意。ちなみにトップグレードであるP100Dはハイパフォーマンスモデルで、最高出力611psを発生。0-100km/h加速は3.1秒、最高速度は250km/hという驚くべきスペックを持つSUVなのです。
さて電気自動車(以下EV)というと、やはり気になるが航続距離。いくら燃料を使わないと言っても、航続距離が短いのでは使い勝手が悪いというもの。
モデルXの最長航続距離は、1回の充電で最長565km(100D)。走行条件によって変わってきますが、東京-大阪間であれば1回程度の充電で行くことができるのではないでしょうか。
ちなみに駆動方式は全グレードAWD(4WD)。2つのモーターで、それぞれ前後輪を駆動させ、電子制御によってフレキシブルに駆動トルクを配分させています。トルク配分率については未公表ですが、どんな路面でも常に安定したトラクションが得られるようにコントロールしているようです。
モデルXの最長航続距離は、1回の充電で最長565km(100D)。走行条件によって変わってきますが、東京-大阪間であれば1回程度の充電で行くことができるのではないでしょうか。
ちなみに駆動方式は全グレードAWD(4WD)。2つのモーターで、それぞれ前後輪を駆動させ、電子制御によってフレキシブルに駆動トルクを配分させています。トルク配分率については未公表ですが、どんな路面でも常に安定したトラクションが得られるようにコントロールしているようです。
テスラのモデルXには近未来を感じさせる数々の装備が
モデルXのエクステリアを見て気づくのは、キーシリンダーがないということです。昨今はスマートキーが主流ですが、アナログなキーを一切持たないというのは、潔いと言わざるを得ません。ですが、そのおかげでソリッドで美しいフォルムを実現しています。
ちなみに、同モデルのスマートキーを身に付けてクルマの近くに行くと、なんと自動でドアを開けてくれます。そしてシートに座ってブレーキペダルを踏むと、また自動でドアを閉めてくれるのです。
イグニションスイッチの類いは一切無く、座った時にはすでにスタンバイ状態になっており、いつでも発進することができるのは、既存の自動車メーカーにはないアプローチです。
ちなみに、同モデルのスマートキーを身に付けてクルマの近くに行くと、なんと自動でドアを開けてくれます。そしてシートに座ってブレーキペダルを踏むと、また自動でドアを閉めてくれるのです。
イグニションスイッチの類いは一切無く、座った時にはすでにスタンバイ状態になっており、いつでも発進することができるのは、既存の自動車メーカーにはないアプローチです。
モデルXのエクステリアで最大の特徴となっているのが「ファルコンウィングドア」。ガルウィング(カモメの翼)と言わないところが、いかにもテスラです。
しかも、SUVに採用してしまうところが、同ブランドらしさと言えるところです。ですがこのファルコンウィング、スタイリッシュで派手だから採用されているわけではありません。
しかも、SUVに採用してしまうところが、同ブランドらしさと言えるところです。ですがこのファルコンウィング、スタイリッシュで派手だから採用されているわけではありません。
上方に開き、開口部の大きなファルコンウィングドアは、セカンドシートのみならずサードシートへのアプローチを良好なものにしてくれます。
身をかがめるようにしてサードシートに乗り込むSUVがほとんどですが、モデルXではそのような想いをすることはありません。また広いグラスエリアのルーフを採用することで、車内が開放感に溢れているのも美点のひとつです。
身をかがめるようにしてサードシートに乗り込むSUVがほとんどですが、モデルXではそのような想いをすることはありません。また広いグラスエリアのルーフを採用することで、車内が開放感に溢れているのも美点のひとつです。
インパネも非常に特徴的なデザインです。もちろん、従来通りにステアリングホイールはありますが、センターコンソール部には巨大な液晶モニターが埋め込まれています。
このモニターにはタッチセンサーが付いており、ここでエアコン、ナビゲーション、各種車両設定を行います。物理的なスイッチがほとんどないというのは、いかにもシリコンバレー生まれのクルマといった感じです。
このモニターにはタッチセンサーが付いており、ここでエアコン、ナビゲーション、各種車両設定を行います。物理的なスイッチがほとんどないというのは、いかにもシリコンバレー生まれのクルマといった感じです。
テスラのモデルXには完全自動運転を見据えたハードウェアが
テスラと言えば、自動運転技術で他のメーカーよりも一歩先んじていることでも知られています。いわゆる自動運転サポートシステムは、昨今の国産車にも採用されていますが、ステアリングホイールから手を離すと作動がキャンセルされるなど、まだ過渡的であると感じさせられます。
モデルXに搭載されている「オートパイロット」は、国産車とほぼ同等の作動を示すシステムです。しかし、ステアリングから手を離しても作動するなど、「完全自動運転に対応したハードウェア」と謳い文句は将来性を強く感じさせるものです。
縦列駐車を自動的に行う機能は、モデルXにとってありきたりのものです。それどころか、「エンハンスト オートパイロット」というシステムは、ナビゲーションと連動して作動し、道すがらでは速度調整、レーンチェンジ、インターチェンジの乗り降り、そして到着地での車庫入れまで行ってくれるのです。
このシステムはアップデートも実施されており、日本での認証、認可が済めば、すぐに実用できる段階にあるということです。
このように、モデルXは私たちが従来思っていたEV像とは異なっています。EVはクルマらしさがない、おもしろくない、というのはもはや過去の話。ラインナップも続々と増えるテスラは、確実にEVのモータリゼイションを着実に進めています。
トヨタやパナソニックなどの日本企業とのコラボも続々と実現しており、テスラの先進的な装備がスタンダードになる日も遠くないかもしれません。
モデルXに搭載されている「オートパイロット」は、国産車とほぼ同等の作動を示すシステムです。しかし、ステアリングから手を離しても作動するなど、「完全自動運転に対応したハードウェア」と謳い文句は将来性を強く感じさせるものです。
縦列駐車を自動的に行う機能は、モデルXにとってありきたりのものです。それどころか、「エンハンスト オートパイロット」というシステムは、ナビゲーションと連動して作動し、道すがらでは速度調整、レーンチェンジ、インターチェンジの乗り降り、そして到着地での車庫入れまで行ってくれるのです。
このシステムはアップデートも実施されており、日本での認証、認可が済めば、すぐに実用できる段階にあるということです。
このように、モデルXは私たちが従来思っていたEV像とは異なっています。EVはクルマらしさがない、おもしろくない、というのはもはや過去の話。ラインナップも続々と増えるテスラは、確実にEVのモータリゼイションを着実に進めています。
トヨタやパナソニックなどの日本企業とのコラボも続々と実現しており、テスラの先進的な装備がスタンダードになる日も遠くないかもしれません。
山崎友貴|Yamazaki Tomotaka
四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。