BMWやメルセデスは数字とアルファベットが多い?意外と知らない車名のヒミツ。

BMW M5 2017

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日本国内では、たいていの車に”名前”がついています。ところが、海外の車には数字だけを車名にしているメーカーも少なくありません。その理由は、なんでしょう?
Chapter
意外と面倒な車の名前
付けてはいけない名前もある
海外でカッコイイはずの名前が日本でギョっとする事も
メーカー名、ブランド名、通称、愛称が飛び交った日本車
数字や記号を車名とするメーカーも

意外と面倒な車の名前

クルマの名称というのは意外と面倒なもので、メーカーが好き勝手命名できるかといえばそうでもありません。

工業製品である以上、商標というものがあり、その国(日本とは限りません)の登録商標を取得しないといけません。また、そのクルマを開発中に商標を登録しておかないと、いざ命名しようという時に、別なメーカーが登録していたなんてこともあります。

そのため、自動車メーカーは常に”クルマの名称の候補”をいくつか自動車用の商標として登録しておき、そのなかから選んで命名するようになっています。

なかには、スズキからトヨタが商標を買い取ったソアラなど、他社が登録している商標(名称)で命名したいということで、メーカー間で取引をして、商標を譲ってもらうこともあるんです。

付けてはいけない名前もある

商標的には問題無く、日本人として「なんとなくカッコイイ語感」だけで命名すると、とんでもないことになる場合もあります。

輸出や海外生産もするクルマならもちろんのこと、グローバル化が進んだ現在では「日本だけで売るからいいのだ」というわけでにもゆかないのです。

その代表例がスバルのフォレスター。正式発表前のコンセプトモデルでは「ストリーガ」という名前だったのですが、イタリア語で魔女を意味してするため、魔女狩りを連想したり、ストーカーやストリーキングなどネガティブな単語と似ているとのことで、ギリギリでフォレスターに変更されて現在にいたっています。

海外でカッコイイはずの名前が日本でギョっとする事も

その逆に、海外ではクールなはずが、日本では車の名前として、あまりピンと来ないものがあります。その代表格が三菱 パジェロで、イギリスなどでの名称は「ショーグン」です。

同車のSUV チャレンジャーがショーグン スポーツで、どうも三菱のオフロード車として定着していた感もありますが、同じ英連邦でもニュージーランドでは、三菱ふそうのトラック、スーパーグレートが「ショーグン」だったりします。

そこまでやるなら「テンプラ」でも「ハラキリ」でも「ゲイシャ」でも、はたまた「フジヤマ」という車があっても良さそうなものですが、意外とここまで和風な例は限られています。

他にはスズキ ジムニーが、北米名「サムライ」で売られていました。カワサキのオートバイ「Ninja(ニンジャ)」みたいなもので日本国内でも受け入れられそうにも思えますが、かえって商標としてはありきたりすぎて、どこか他の企業が登録していたのかもしれません。

メーカー名、ブランド名、通称、愛称が飛び交った日本車

クルマに名前をつけるのは、わりと初期から日本に限らずありましたが、日本の場合は、最初は「ダットサン14型」など車名に数字や記号でサブタイプがつき、そこからダットサンが通称からブランド名に、いつしか特定の車の車名になったりしています。

前述の日産「ダットサン」は、その後ダットサンブランドとともにピックアップトラック名になりましたし、発動機工業の三輪トラック、ダイハツ号は後に社名となって、ダイハツ工業に改名される元となりました。

スバル360も、もともとは「スバル」という愛称の車でしたが、そのまま車名に、そしてメーカーそのもののブランド名になっています。

数字や記号を車名とするメーカーも

一方で、特定の名前ではなく、ドイツのメルセデス・ベンツやBMW、フランスのプジョー、古くはMGやジャガーなど、ヨーロッパでは車名と言えば数字や記号がメインのメーカーがあります。

国際的に販売されている車の場合には「どの国で売られても同じ名前で売れる」などの理由だと言われていますが、実際にはそれらの車でも3桁数字の真ん中はゼロを商標としたプジョーなどがあるため、数字や記号ならどの国でも同じ車名で販売できるとは限りません。

ポルシェ911が、プジョーからクレームがつくまで「901」という車名だったことは有名ですね。

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