SAVとSUVの違いを解説?どういう意味?

BMW X3 2017

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2017年10月19日、BMWジャパンは、新型X3の日本販売開始を発表しました。ドイツ本国では、すでに6月から販売されているモデルで、SUVのDセグメントに投入されます。ところが、BMWではこのXシリーズをSAVと呼んでいます。SAVとSUV、はたしてどこが違うのでしょうか。
Chapter
BMW 新型X3、日本デビュー
SAVとSUVの違いとは?
BMW 新型X3の動力性能

BMW 新型X3、日本デビュー

BMWは、3代目となるX3の日本発売を発表しました。

デリバリー時期は、ディーゼルエンジンのxDrive 20d系が2017年12月、ガソリンエンジンのDrive 20i系は2018年2月を予定しています。

エンジンは、20d系が2.0L 直4ディーゼルターボ、20i系が2.0L直4ツイン パワー ターボ。駆動方式は全車、xDriveを採用したフルタイム4WD。ミッションは全車8ATですが、M Sportのみスポーツモード付きとなります。

グレードは、それぞれにスタンダード、ラグジュアリーでスタイリッシュなxLine、スポーティーさを表現するM Sportが用意されます。

運転支援システムでは、部分自動運転を実現した「ドライビング・アシスト・プラス」を装備しています。

【ドライビング・アシスト・プラス機能一覧】
・ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
・アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション
・後車追突警告
・クロス・トラフィック・ウォーニング(フロント&リヤ)
・アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
・レーン・ディパーチャー・ウォーニング
・レーン・チェンジ・ウォーニング
・前車接近警告機能
・衝突回避・被害軽減ブレーキ
・アクティブ・プロテクション

車名の数字が示すように、車格は3シリーズと同等。ミドルクラスのプレミアムSAVです。車両本体価格はガソリン車が639万円、ディーゼル車が662万円からです。

SAVとSUVの違いとは?

さて、本題のSAVとSUVの違いですが、まずBMWは奇数のXシリーズをSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、偶数をSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼び、ともに登録商標となっています。

一般的にはSUV、クーペSUVですが、あえてそういった呼び方を避けています。なぜBMWはわざわざ商標登録をしてまで、一般に通りの良いカテゴリー名称を使わないのでしょうか。その理由は、SUVといえどもBMWにはスポーツ性が求められることを把握しているからなのだと考えます。

通常のSUVなら、悪路走行も可能なスペースユーティリティに優れた乗用車であり、オンロード寄りならクロスオーバー、オフロード寄りならクロカンに分類されます。オンオフ寄りの性格を問わず、ボディ形状がクーペルックならクーペSUVと呼ばれます。そういった意味では、BMWのSUVは、全車オンロード寄りで、いわゆるクロスオーバーです。

クロスオーバーは、もともとトヨタ 初代ハリアー(レクサスRX)が定着させたジャンルです。初代ハリアーはセダンの快適性、ワゴンのユーティリティ、フルタイム4WDによる走行安定性能を融合させました。BMWはこのコンセプトに、自社ブランドが持つスポーツ性を織り交ぜたX5を市場に投入。その後、このカテゴリーのベンチマークとなります。

それを受けて、BMWではSAVを商標登録。「BMWが発案した新しいカテゴリー」として、Xシリーズを位置づけています。

BMW 新型X3の動力性能

新型X3に搭載されるエンジンは、ガソリン仕様が最高出力135kW(184ps)/5,000rpm、最大トルク290Nm(29.6kgm)/1,350-4,600rpm。ディーゼル仕様が140kW(190ps)/4,000rpm、400Nm(40.8kgm)/1,750-2,500rpmです。

車両重量は、ディーゼルモデルのxDrive 20dで1,860kg。Mではない通常モデルで、3.0-4.0Lエンジン並の性能を秘めたターボチャージドエンジンを2.0Lクラスのボディに搭載する。これが他のSUVでは味わえない、BMW SAV/SACの特徴を生み出します。

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