あなたは40億円のフェラーリ250GTOを知ってますか?

フェラーリ 250 GTO 1962

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映画『スクランブル』が2017年9月22日に公開されます。主人公は、奇想天外な手段で、いかに美しく完璧に盗むかをモットーとする、高級クラシックカー専門強盗団・フォスター兄弟。マフィアに囚われの身となった彼らが助かる方法は、1週間以内に40億円のフェラーリを盗み出すこと。果たしてそのフェラーリとは?
Chapter
フォスター兄弟、次の標的は62年型フェラーリ 250GTO
フェラーリ 250GTOはどんなクルマ?
フェラーリ 250GTO プロフィール
フェラーリ 250GTO 車名の由来
フェラーリ 250GTO 主要スペック
フェラーリのクラシックカーは、なぜ高値で落札されるのか
2017年9月22日は映画館へGO!

フォスター兄弟、次の標的は62年型フェラーリ 250GTO

2017年9月22日に公開される映画『スクランブル』で、マフィアに囚われたフォスター兄弟の命を助ける代わりに出された条件が、敵対するマフィアが所有する市場価値40億円の1962年型フェラーリ 250GTOを盗み出すこと。はたして、どんな完璧で美しいマジックを見せてくれるのでしょうか?

映画も気になりますが、もっとも気になるのは今回のターゲット、1962年型フェラーリ 250GTO。同車は走る美術品とも称され、現実世界でも2014年8月に開催されたペブルビーチ・コンクール・デレガンスのオークションで、3,811万5,000ドルという価格で落札。これまでの最高落札額は、2013年10月に落札された1963年式の同型モデルで、その価格は驚きの5,200万ドル!

その1963年式250GTO(#5111GT)は、最初に1964年のル・マン24時間レースでフェラーリ275Pで優勝したドライバー、ジャン・ギシェ(Jean Guichet )選手のもとに渡り、1963年のツール・ド・フランス・オートモービルで優勝しました。また、翌年のツール・ド・フランスでは2位、さらにシャモニーヒルクライムでは64-65年と2年連続で優勝するなど、華々しい成績を残しているマシンです。

これは1,000万ドル以上のプレミアが付くはずですね。

では、そんなフェラーリ 250GTOとはどんなクルマなのでしょうか?

フェラーリ 250GTOはどんなクルマ?

1ドル110円とすると62年式で42億円、63年式で57億円と法外とも破格とも言える値段で売買されるフェラーリ 250GTOとは、どのようなクルマなのでしょうか?

フェラーリ 250GTO プロフィール

1950年台後半から1960年台初頭にかけ、国際スポーツカー選手権はプロトタイプカーの出場が多くなったため、量産GTカーでチャンピオンシップを争う国際マニュファクチャーズ選手権へと変更。

このチャンピオンシップを奪取するため、フェラーリが開発したマシンがフェラーリ 250GTOです。ボディおよびシャシーは、250GTベルリネッタSWBをベースにエアロダイナミクスの改善と軽量化。エンジンは、250TR(テスタロッサ)のドライサンプ式が搭載されています。

ジオット・ビッザリーニによる流麗かつ獰猛なボディをまとった、1962-63年式250GTOの製造台数は36台。他に4.0Lエンジンを搭載した3台を加えても、当時の国際マニュファクチャーズ選手権のホモロゲーション取得に必要な”連続した12ヶ月間で100台以上の生産”には遠くおよびませんでした。

ところが、フェラーリは250GTOをそれ以前に生産されていた250GT SWBの派生モデルと説明。ホモロゲ取得に至りました。

フェラーリ 250GTO 車名の由来

数字は、1シリンダー当たりの排気量。「GTO」はGran Turismo Omologato(ホモロゲーション)の頭文字で、GT選手権用公認モデルを意味します。

フェラーリ 250GTO 主要スペック

乗車定員:2名
駆動方式:FR
変速機:5速MT
全長×全幅×全高:4,320mm×1,675mm×1,195mm
ホイールベース:2,400mm
エンジン種類:V型12気筒SOHC
冷却方式・バンク角:水冷・60度
排気量:2,953cc
車両重量:1,000kg

フェラーリのクラシックカーは、なぜ高値で落札されるのか

近年、1950~1960年代のフェラーリは、オークションで高額落札されています。その人気の秘密は、250GTOのような希少性だけではなさそうです。

1980年代以降、クラシック・フェラーリは大人気となり贋作が出まわるようになりました。また、オークションで古い車体を落札しても、メンテナンスが出来ないという声もあり、2000年代にフェラーリが同車の製造車向けにレストア・メンテナンス・真贋鑑定を行う部署を設立しました。

それがフェラーリ・クラシケです。同部門を設立したことにより、フェラーリは古くても手入れが行き届き、かつ真贋がはっきりするため安全な投機対象となり、ますますオークションで高値で落札されるようになっています。

2017年9月22日は映画館へGO!

希少性が高く、フェラーリ自ら真贋鑑定を行い、中古とはいえ本物のフェラーリだけをファンに届ける姿勢は、まさに世界に冠たるプレミアムスポーツカーブランドです。

映画『スクランブル』で標的となった62年式フェラーリ 250GTOも、フェラーリ・クラシケで鑑定済みの本物なのでしょう。フォスター兄弟を捉えたマフィアでなくても、欲しくなります。

はたしてどのような方法で、フォスター兄弟は250GTOを奪うのでしょうか。ぜひ映画館で確認しましょう。

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