新型V90と18年前のV90…何がどう変わったのか?

ボルボ V90 1998

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1997年2月から1998年12月までの2年弱、日本でも販売されていたボルボV90という車をご存知でしょうか?そのV90がまったく新しいモデルとなって2016年のジュネーブモーターショーで発表。

欧州の一部の地域では販売が開始されており、アメリカではV90クロスカントリーがひと足先に発売されています。18年ぶりの復活でFRからFFへ駆動方式が変わるなど、V90は大きな変貌を遂げています。
Chapter
どんな車だった?ボルボV90
新型V90、2016年のジュネーブモーターショーで初公開
V70の上に立つ、新時代のボルボフラッグシップモデルへ

どんな車だった?ボルボV90

日本におけるボルボV90の販売は、1997年から1998年の2年間という短い期間でした。

V90は当時のボルボエステートモデルの頂点に立つモデルで、960シリーズの後継として発売されました。98年型ではベースとなるセダンS90と同じく、200PSを発生する3Lの直列6気筒DOHC24バルブエンジンを搭載。ラグジュアリーな装備と快適な走行性能をひときわ充実させたモデルでした。

フロントにストラット、リアにマルチリンクを採用した後輪駆動車で、グレードはベースとなる3.0と、電動ガラスサンルーフや本革シートが標準となる3.0Eの2タイプ。

3.0Eのアルミホイールは、3.0の15インチに対し16インチ、室内には10スピーカーオーディオシステムを装備し、ボルボのフラッグシップシリーズにふさわしく、しっとりとした快適な乗り味の高級ステーションワゴンでした。

ラゲッジルームは最大1,700L超というスペースを誇り、サードシートを付加した7人乗りも用意。長年にわたって安全性を追求してきたメーカーらしく、エアバックは運転席や助手席のエアバッグに加えてサイドエアバックまで装備されていました。

新型V90、2016年のジュネーブモーターショーで初公開

販売終了から18年を経て、初のフルモデルチェンジを受け新しい車に生まれ変わったボルボV90。そのお披露目は2016年1月のデトロイトショーでセダン版のS90が発表されたあと、3月のジュネーブモーターショーで行われました。

気になる新型V90のボディサイズは、全長4,936mm×全幅1,890mm×全高1,475mmで、初代V90の全長4,860mm×全幅1,755mm×全高1,495mmというサイズに対して一回り大きくなっています。荷室や収納部には、長年にわたって定評のあるエステート作りのノウハウが数多く反映されています。

V70の上に立つ、新時代のボルボフラッグシップモデルへ

新型V90はセダンのS90と同じく、フラッグシップカーにふさわしい高級感あふれる仕上がりとなっています。

エクステリアデザインは、最新のエレメントを取り入れたもので、新しい時代を感じさせてくれます。フロントグリルは大型化され、トールハンマーをモチーフとしたヘッドライトと相まってアグレッシブな印象。リアのライト周りは近年のボルボのデザインを踏襲していますが、走りを意識した洗練された高級感を感じるデザインになっています。

インテリアはXC90と共通性が見出せますが、質感の高いウッドパネルを基調としたシックなデザイン。運転席中央には大型タッチパネルを配置し、カーナビやエアコンの各種調整、オーディオ類などの操作を行うことができます。

物理的なスイッチ類を極力排除した、すっきりとしたコクピットは、使いやすさや安全性にも配慮がなされています。エンジンは全車2Lの4気筒ターボエンジンとなりますが、2WD(FF)は250ps仕様。4WDモデルには、316psを発生するターボ+スーパーチャージャーエンジンが搭載される予定です。

さらにトップグレードとなるT8は、モーターを加えたプラグインハイブリッドとなり、最上級グレードにふさわしく、最高出力は400psを発生します。ガソリンエンジンを使わずモーターだけで走るEVモードでの最大航続距離は45km以上と、上質でパワフルそしてエコな走りを楽しめそうです。

18年ぶりの復活となるV90。日本への導入が待ち遠しいですね!
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