スズキが登録車でも躍進中!どこまで伸び続ける?
更新日:2024.09.09
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日本自動車販売連合会から発表されているブランド別新車販売台数概況によれば、スズキの躍進が目立ちます。
1~6月の上半期では前年比42.2%増でスバルに迫る6位。6月単月ではそのスバルも抜いてマツダに迫る、82.4%増で5位。国内販売台数で今までの構図が崩れてきましたが、その原因は?
1~6月の上半期では前年比42.2%増でスバルに迫る6位。6月単月ではそのスバルも抜いてマツダに迫る、82.4%増で5位。国内販売台数で今までの構図が崩れてきましたが、その原因は?
登録車の販売台数に起きた異変
軽自動車を除く国内販売台数は、日本自動車販売連合会(自販連)から発表されます。
その2016年上半期累計(2016年1~6月)、6月単月ともにスズキが唯一大幅増でシェアを伸ばした事が話題です。
スバルが海外市場重視となった事や、マツダが一時的に販売台数を落としているという要素があったとはいえ、登録車(5ナンバーの小型車+3ナンバーの普通車)で上半期累計ではスバルに迫る6位、6月単月ではスバルを抜きマツダに迫る5位になっています。
過去に「軽より安いリッタカー」として人気を集めたカルタスや、オフロード以外でも通用するエクステリアデザインを初めて採用して話題になった初代エスクードなど、ヒット作となった登録車はありました。
しかしスズキ全体としてみれば、あくまでメインは軽自動車であり、エスクード以外の登録車は特に目立たず、X-90やキザシに至っては珍車として有名なほどです。
その状況が変わったのは2代目スイフト以降で、普通車と軽自動車のキャラクターを明確に区別し始めます。
そして新型車の投入で、2015年に掲げた「登録車の年間販売目標10万台」が早くも現実味を帯びてきました。
その2016年上半期累計(2016年1~6月)、6月単月ともにスズキが唯一大幅増でシェアを伸ばした事が話題です。
スバルが海外市場重視となった事や、マツダが一時的に販売台数を落としているという要素があったとはいえ、登録車(5ナンバーの小型車+3ナンバーの普通車)で上半期累計ではスバルに迫る6位、6月単月ではスバルを抜きマツダに迫る5位になっています。
過去に「軽より安いリッタカー」として人気を集めたカルタスや、オフロード以外でも通用するエクステリアデザインを初めて採用して話題になった初代エスクードなど、ヒット作となった登録車はありました。
しかしスズキ全体としてみれば、あくまでメインは軽自動車であり、エスクード以外の登録車は特に目立たず、X-90やキザシに至っては珍車として有名なほどです。
その状況が変わったのは2代目スイフト以降で、普通車と軽自動車のキャラクターを明確に区別し始めます。
そして新型車の投入で、2015年に掲げた「登録車の年間販売目標10万台」が早くも現実味を帯びてきました。
最初の転機はソリオのモデルチェンジ
スズキにとって転機となった時期を探ると、2015年8月にコンパクトトールワゴンのソリオが2代目にモデルチェンジして以降の好調から始まったように見受けられます。
元々はワゴンRの普通車版であるワゴンRワイドとしてスタートしたソリオは、2010年からベース車をスイフトに変更して以降、多少人気が出て時々4,000~5,000台を売る月もあったとはいえ、1,800~3,500台の間で販売台数が安定しないクルマでした。
それが2代目のモデルチェンジの時には知名度が上がっていた事に加え、軽自動車の「S-エネチャージ」に相当する、車内電力用および短時間駆動ブースト用のマイルドハイブリッドを設定。
これが功を呈したようで、ソリオは瞬間最大風速だけでなく、コンスタントに3,500~5,000台を販売するクルマに成長しました。
元々はワゴンRの普通車版であるワゴンRワイドとしてスタートしたソリオは、2010年からベース車をスイフトに変更して以降、多少人気が出て時々4,000~5,000台を売る月もあったとはいえ、1,800~3,500台の間で販売台数が安定しないクルマでした。
それが2代目のモデルチェンジの時には知名度が上がっていた事に加え、軽自動車の「S-エネチャージ」に相当する、車内電力用および短時間駆動ブースト用のマイルドハイブリッドを設定。
これが功を呈したようで、ソリオは瞬間最大風速だけでなく、コンスタントに3,500~5,000台を販売するクルマに成長しました。
2度目の転機は新型車イグニスの登場
しかしソリオだけでは、やはり昔ながらの車種が少ないスズキ登録車陣という構図には変わりません。
ソリオとツートップを貼っていた3代目スイフトがモデル末期に差しかかっており、販売台数に陰りが見え始めていた事もあり、今年2016年1月のスズキ登録車販売台数は6,295台と、スバルの6割程度だったのです。
しかし2016年2月に新型のコンパクトクロスオーバーSUV、イグニスが登場した事で、スイフトの販売台数減を補って余りある販売台数を叩き出しました。
これによりソリオ・スイフト・イグニスだけでコンスタントに7,000台以上の販売台数を稼ぐ事となり、2016年3月にはこの3台だけで1万台を販売する瞬間最大風速が記録されました。
ソリオとツートップを貼っていた3代目スイフトがモデル末期に差しかかっており、販売台数に陰りが見え始めていた事もあり、今年2016年1月のスズキ登録車販売台数は6,295台と、スバルの6割程度だったのです。
しかし2016年2月に新型のコンパクトクロスオーバーSUV、イグニスが登場した事で、スイフトの販売台数減を補って余りある販売台数を叩き出しました。
これによりソリオ・スイフト・イグニスだけでコンスタントに7,000台以上の販売台数を稼ぐ事となり、2016年3月にはこの3台だけで1万台を販売する瞬間最大風速が記録されました。
逆輸入車バレーノは底上げに少しだけ貢献?
スズキの現行車種は国内生産が前述の3台のほか、ジムニーシエラ、ランディ(日産 セレナのOEM供給)、エスクード2.4(先代エスクードの継続生産型)の3代がありますが、いずれも月販100台以下の月がほとんどです。
また、海外生産で逆輸入されているのがハンガリーで生産されているエスクードとSX4Sクロスの2台で、エスクードは200~500台程度とジムニーシエラよりは売れている程度、SX4Sに至ってはランディより売れていません。
そこに2016年3月、インドで生産されているバレーノが新たに導入された事で、エスクードと同等程度の販売台数を記録しています。
つまり元々少ないとはいえ逆輸入車の販売台数が2倍になったわけで、バレーノの導入も無駄では無かった事になります。
また、海外生産で逆輸入されているのがハンガリーで生産されているエスクードとSX4Sクロスの2台で、エスクードは200~500台程度とジムニーシエラよりは売れている程度、SX4Sに至ってはランディより売れていません。
そこに2016年3月、インドで生産されているバレーノが新たに導入された事で、エスクードと同等程度の販売台数を記録しています。
つまり元々少ないとはいえ逆輸入車の販売台数が2倍になったわけで、バレーノの導入も無駄では無かった事になります。
4代目スイフトによる3度目の転機で目標達成なるか?
スズキは現在、登録車の国内年間販売台数を10万台としています。
そして上半期はソリオとイグニスの好調もあって、54,428台を売り上げました。年明け当初にイグニスとバレーノが無かった事を考えれば、このまま年間10万台突破は夢ではありません。
問題は、ある程度コンスタントに売れる事がわかっているソリオはともかく、イグニスの新車効果と、モデル末期の3代目スイフトの販売台数がどう推移するかです。
しかし早ければ2016年秋、スイフトも4代目にモデルチェンジする事が噂されています。
うまくいけばイグニスやバレーノはともあれ、4代目スイフトの新車効果で登録車の上積みが期待できそうです。
その時は国内年間販売目標の達成と、スバルを抜いて国内5位に、あるいはマツダも抜いて国内4位もありえるかもしれませんね。
問題があるとすれば小型車を生産している相良工場(静岡県牧之原市)の生産キャパが現在約11万8千台という事で、限界が近づいている事くらいでしょうか。
そして上半期はソリオとイグニスの好調もあって、54,428台を売り上げました。年明け当初にイグニスとバレーノが無かった事を考えれば、このまま年間10万台突破は夢ではありません。
問題は、ある程度コンスタントに売れる事がわかっているソリオはともかく、イグニスの新車効果と、モデル末期の3代目スイフトの販売台数がどう推移するかです。
しかし早ければ2016年秋、スイフトも4代目にモデルチェンジする事が噂されています。
うまくいけばイグニスやバレーノはともあれ、4代目スイフトの新車効果で登録車の上積みが期待できそうです。
その時は国内年間販売目標の達成と、スバルを抜いて国内5位に、あるいはマツダも抜いて国内4位もありえるかもしれませんね。
問題があるとすれば小型車を生産している相良工場(静岡県牧之原市)の生産キャパが現在約11万8千台という事で、限界が近づいている事くらいでしょうか。