渋滞はなぜ起こる?

渋滞

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ゴールデンウィークやお盆、年末年始など長期休暇を利用して車で旅行や帰省をする人が多いでしょう。そこで悩まされるのが高速道路などの交通渋滞です。

なぜ渋滞は発生するのでしょうか。
渋滞の原因は事故や工事をイメージする人が多いのではないでしょうか。渋滞の原因は、意外にもドライバーの運転によるものが最も多いです。

そこで、渋滞の定義やメカニズム、発生しやすいポイントについて説明します。
Chapter
渋滞発生の原因とメカニズム
渋滞とは
上り坂・サグ部
接続道路
インターチェンジ等
トンネル部

渋滞発生の原因とメカニズム

渋滞とは

日本道路交通センターでは、 原則として下表の基準で「渋滞」「混雑」を定義しており、一般道路では時速10km以下、高速道路では時速40km以下で走行していることを「渋滞」と呼んでいます。
区分 高速道路 都市高速道路 一般道路
渋滞 時速40km以下 時速20km以下 時速10km以下
混雑 -- 時速40km以下 時速20km以下
しかし、道路管理会社によっての渋滞の定義は多少異なり、NEXCO西日本では高速道路における渋滞を、時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態としています。

渋滞が起きる主な原因は以下の3つがあります。
  1. 交通容量以上に交通が集中することにより発生する「交通集中渋滞」
  2. 工事の規制に伴って発生する「工事渋滞」
  3. 交通事故によって発生する「事故渋滞」
NEXCO東日本管内の調査によると、2023年に発生した渋滞のうち70%が交通集中渋滞でした。

上り坂・サグ部

サグというのは「たわみ」という意味で、下り坂から上り坂に変わる凹状の箇所をサグ部といいます。下り坂でスピードが上がり、上り坂で遅くなるため、上り坂やサグ部では無意識に速度が低下しやすく、渋滞の起点になります。坂の傾斜も関係しており、急な上り坂の場合は、坂道と気づいてアクセルを踏み直すので逆に渋滞は起こりにくくなります。
しかし、傾斜が4%程度の上り坂の場合、多くのドライバーには坂道だと気づきにくく、少しずつスピードが遅くなっていきます。そのため、前の車が遅いと判断し、後続車が次々とブレーキを踏むため、渋滞が発生します。

接続道路

高速道路と一般道をつなぐ接続道路でも渋滞が起きやすいです。
例えば、高速道路の本線から一般道に出る地点に信号がある場合、インターチェンジから出る車が多いと赤信号となった際に車列ができ、青信号の間に車が一般道に出きらず、本線まで伸びて渋滞が発生することがあります。

インターチェンジ等

高速道路と一般道路との出入り口として設置されているインターチェンジの合流部は渋滞が多発するポイントです。
こちらは、車両の流入にともなって車線を変更したり、速度を落としたりする車が多くなるため、後続車の速度も低下し渋滞となってしまいます。

トンネル部

トンネルの入り口も渋滞が発生しやすいポイントです。
トンネルの入り口は、急に暗くなり、圧迫感を感じることから、アクセルから少し足を外したり、ブレーキを踏んだりする為、一時的に速度が低下してしまい、後続の車との車間距離が縮まることから、渋滞の原因になることがあります。

また、トンネルの構造にも原因があります。トンネルは、水はけを良くする為、傾斜があるように作られています。そのため、トンネルの入り口は緩やかな上り坂になっていることが多く、サグ部と同じ現象が起こることになります。
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