スズキ カプチーノの後継車は本当に出るのか?発売を可能にする5つの要素とは?

アルトターボRS

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今回は、スズキ カプチーノの復活の可能性について紹介していきます。

ダイハツ コペンが無事モデルチェンジを果たし、ホンダはビートの後継にあたるS660を世に放ったことで軽スポーツが再ブレイク。
 
元祖平成ABCトリオの再来か!?の様相で、スズキのカプチーノにも、復活の期待が高まっています。本当にカプチーノは復活するのでしょうか。

*2016年の情報です
Chapter
スズキ カプチーノとはどんなクルマ?
スズキ カプチーノのエクステリアやインテリアは?
スズキ カプチーノ後継車の噂が出てきた!
スズキ カプチーノの後継車は出せるのか
スズキ カプチーノ復活には市場の狭さが課題か
①コンポーネントは揃っている
②S660の購入に踏み切れないユーザーをキャッチ!
③アルトの軽量化技術を流用できる
④トップは割り切りでポジティブに作用する
⑤スポーツカーは見た目が命!?デザイン重視のバレーノと連動できる

スズキ カプチーノとはどんなクルマ?

カプチーノは、1991年から軽自動車規格のオープンカーとして販売されました。カプチーノという名前はコーヒーのカプチーノから取り入れられており、「小さなカップに入ったちょっとクセのあるおしゃれな飲み物」という意味が込められています。

おしゃれさを売りにはしていましたが、走行性能にもしっかりと力を入れており、軽自動車としては初となる4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを搭載されていたこと、軽量化による走行性能の引き上げのため     車体部分にアルミニウム素材を使用していたことなどの特徴があります。

人気のあるクルマではありましたが、バブル崩壊によるスペシャリティーカー市場の低迷と、軽自動車の規格が変更された影響を受け1998年に販売終了となりました。

スズキ カプチーノのエクステリアやインテリアは?

カプチーノの人気の理由は、エクステリアやインテリアにもありました。エクステリア(外装)は、ロングノーズにショートデッキというスポーツカーの伝統にそった、美しいフォルムのボディーとなっています。ルーフには、着脱可能な3分割構造のアルミ素材のパネルを採用したことで、フルオープン、タルガ、Tバールーフの3つのスタイルを楽しむことができました。

インテリア(内装)はシンプルなつくりになっており、広さは特別広いわけではありません。むしろ、狭いなと感じてしまう人の方が多いのではないかと思うほどコンパクトになっています。しかし、その分シフトレバーの位置がハンドルに近くなっているので、素早いシフトチェンジが可能になっているなど、運転しやすさには配慮された仕様となっています。

スズキ カプチーノ後継車の噂が出てきた!

そんなカプチーノが復活するという噂が広まったきっかけとなったのが、2016年度のベストカー2月10日号で予想CGイラストがスクープされたことです。このスクープを皮切りに、カプチーノ後継車の噂がワンサカでてきました。

復活するという噂が本当に現実味を帯びてくるには、カモフラージュを施したテスト車両が巷に出てきたり、テストコースを走る様子が出てくるのですが、竜洋のテストコースでも目撃情報は出てきていません。

スズキ自身、カプチーノ後継車を出しますよ、とリリースしたわけでもなく、モーターショーでもコンセプトカーが出たわけでもないので、あくまで憶測の記事がポンポンでているのが現状ですが、それだけ期待されているという証でしょう。

この予想CGイラストというのがクセモノで、一個人がパソコンとネットワーク、技術さえ持っていれば簡単に世間に流布できます。メディアの常套手段で、「入手!」という文言が使われますが、それがメーカーから漏れたのか、情報筋から入手したのか、ネットで拾っただけなのか不明です。

これらはメーカーにとっては迷惑な反面、勝手にティーザー効果も生まれることも思いつつ、あくまで外野がワイワイやる分にはタブロイド誌の如く楽しませてもらっているのが客観的事実です。

スズキ カプチーノの後継車は出せるのか

スズキにとってみればもちろん、売れれば出したいでしょう。問題は思うように売れなかった場合です。万が一上手く行かなければ多大な損益を被るわけですから、慎重にならざるを得ません。

しかし、市場を見てみるとカプチーノの後継が出てきてもおかしくない様相です。まず一つに、ダイハツが一旦生産終了したコペンをモデルチェンジして復活させました。 

次に、ホンダからはビートの後継たるS660が登場。ホンダのS660が話題を総ナメにしたことは記憶に新しいです。ニューモデルがカー・オブ・ザ・イヤーなどの受賞やノミネートされると、販売に大きく寄与すると言いますから、S660をスズキが見れば、「イケるな」ということになるわけです。

スズキ カプチーノ復活には市場の狭さが課題か

趣味性の高い車種ですから、ターゲットは時間とお金のあるシニア世代でしょう。当然、若い人にも売り込んでいくことでしょうけど、ファミリーカーとしてなり得ないため、それなりに市場のパイは決まっていると言えます。

 スズキが圧倒的シェアをとっているインドの市場では軽スポーツの需要はありません。発売される場合は日本専用車になるのではないでしょうか。日本市場は縮小していますから、おそらく相当厳しい目を向けられることになります。膨大な開発費用を始め、生産コスト、在庫リスク、宣伝広告費などを勘案してどうか、という議論になるでしょう。

しかし、ポジティブ材料は沢山あります。ここのところ、スズキは新型車投入ラッシュですし、ハスラーやアルトなど企画にもの言わせてヒットを飛ばしています。当然、カプチーノも企画ありきのクルマなので、スズキにとっては脂が乗った状態ですよね。次はカプチーノ後継が出せると考えられる具体的な理由を5つ紹介していきます。

①コンポーネントは揃っている

カプチーノ後継が出せると考えられる理由は5つあります。まず1つ目は、アルト ターボRS/アルトワークスのコンポーネントがそのまま流用できる点です。しかもアルト ターボRSとワークスは評価がとても高い。始めターボRSが出て、MTを望まれたのでわざわざ新設計のクロスレシオミッションを作って、アルトワークス復活とホットモデルを二本立てするなんて粋な計らいです。このミッション、使わない手はありません。

これだと駆動方式はFRにできない点は残念ですが、アルトには4WDの設定があることから、4WDにすればコペン、S660にない特徴が出せます。あとはグレード設定。カプチーノ後継でも、アルトに習って性格の異なる2グレードくらいは期待できます。(※画像はアルトターボRS)

②S660の購入に踏み切れないユーザーをキャッチ!

ホンダ S660はエンジンが背中に位置するミッドシップレイアウトのため、ただでさえ寸法がキッツキツの軽規格では事実上トランクがなく、これがネックで購入をためらうユーザーは実際多いです。カプチーノ後継は現実的にフロントエンジンでしょうから、背中にまともなトランクスペースを確保できます。

③アルトの軽量化技術を流用できる

アルトをベースにするなら、アルトの車重が670キロと異様に軽いことからカプチーノ後継は先行するコペン、S660に対し軽くできると勝手に予想します。S660とコペンは800キロ台。アルトの技術があれば、700キロ台に収められればライバルに差をつけられます。(※画像はアルトワークス)

④トップは割り切りでポジティブに作用する

コペンの特徴は電動ハードトップ、S660は硬派な巻き取り式です。カプチーノはフルオープン、タルガ、Tバールーフの組み合わせができました。カプチーノ後継はS660に習いタルガトップでいきたいと思います。

電動トップはコペンと住み分け、タルガであればトランクスペースの確保、電動トッルーフの開口部はショートに出来るので、剛性確保にも貢献しますし、ルーフの収納スペース少なくできるため、よりアルトのポテンシャルを生かせることを考えると、硬派な取り外し式になるような気がします。

⑤スポーツカーは見た目が命!?デザイン重視のバレーノと連動できる

CARトップのイラストから見るに、デザインはバレーノからのデザインテーマは水の流れを表現した「リキッドフロー」が採用されています。これはスイフトより上級の位置付けとしたバレーノのエレガンスなデザインを日本市場で定着させたい狙いがあるのではないでしょうか。カプチーノのスポーツカーシルエットに「リキッドフロー」の流れるデザインは映えるし、連動させることで定着化と存在感のアピールができます。

表立って言われていませんが、アルトのデザインは日産・アウディ出身のデザイナー、和田智氏が現在、スズキ車に加担しているようです。サイドのラインなんかは、確かにアウディA5を彷彿とさせますね。
以上のことから、先行するコペン、S660に対し違うものが出来る説明ができました。ポジショニングとしては丁度S660とコペンの中間でしょうか?FFベースで軽量ということならアルトのハンドリングに準じることができますし、室内とトランクの確保も可能。タルガトップにすることでトランクへの犠牲を最小限にしてオープンエアも楽しめ、同時に荷物も積める。

価格は台数が少ない分、少々高めの200万円そこそこでしょうか?当然コペン、S660のゾーンに合わせるでしょう。いいことずくめのように書いていますが、予想するのは勝手ですしタダですので楽しいものです。果たして本当にカプチーノ後継は出てくるのでしょうか。新型カプチーノに期待したいところです。
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