トヨタ「クラウン(スポーツ)」の維持費はどれくらい? 新車購入してから、最初の車検までの費用を計算!【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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トヨタの「クラウン」シリーズの一員として2023年10月に登場した「クラウン(スポーツ)」。その車を手に入れると、維持費はどれくらいかかるのでしょうか? 新車購入してから最初の車検が来るまでの間の3年間の費用を計算しました。試算対象は2.5リッターのハイブリッド「Z」グレードです。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
車を維持するのに必要な費用の内訳
車の維持には、さまざまな費用がかかります。もちろん使う人や使い方によって、その費用は変化します。そこで、どのような人でも、まず確実に必要になるであろう項目をピックアップしました。それが税金、保険、燃料費、そしてメンテナンスの費用です。
維持費の筆頭としてあるのが税金です。車の税金は、数多くの種類があります。具体的には「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)があります。また、車を購入するときの支払いには、別途「消費税」もかかります。
これらの車の税金は、支払いのタイミングがそれぞれに異なります。新車購入時は「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」。このうち「自動車重量税」は車検ごとにも支払いが必要です。そして、車を手に入れた後、今回の試算の期間中に支払うのが「自動車税」となります。逆に言えば、購入後から車検までの間に支払う税金は、この「自動車税」のみとなります。
維持費の筆頭としてあるのが税金です。車の税金は、数多くの種類があります。具体的には「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)があります。また、車を購入するときの支払いには、別途「消費税」もかかります。
これらの車の税金は、支払いのタイミングがそれぞれに異なります。新車購入時は「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」。このうち「自動車重量税」は車検ごとにも支払いが必要です。そして、車を手に入れた後、今回の試算の期間中に支払うのが「自動車税」となります。逆に言えば、購入後から車検までの間に支払う税金は、この「自動車税」のみとなります。
続くのは保険です。自動車の保険は、2つ存在します。ひとつは法律で加入が定められている「自賠責保険」。この保険は加入しなくてはならないため、「強制保険」とも呼ばれます。。そして、もうひとつが「任意保険」で、いわゆる保険会社が販売する車用の保険です。任意とあるように、加入しなくても法的には許されます。
ただし、交通事故で加害者になると、求められる補償金が「自賠責保険」を超えてしまうことがあるため、「任意保険」に加入するのは常識となっています。
ただし、交通事故で加害者になると、求められる補償金が「自賠責保険」を超えてしまうことがあるため、「任意保険」に加入するのは常識となっています。
燃料費は、車を走らせるほどにかかる費用です。同じ走行距離でも、車の燃費性能次第で必要な燃料の量が変わります。燃費性能が良いほど、燃料費は安くあがります。
メンテナンスは、車の点検と消耗品の交換にかかる費用です。法定点検もありますし、安心・安全のカーライフのためには必須の項目です。
メンテナンスは、車の点検と消耗品の交換にかかる費用です。法定点検もありますし、安心・安全のカーライフのためには必須の項目です。
「自動車税」は、エンジン排気量の大きさで決まる
「自動車税」は、毎年課される地方税です。3年目の車検までであれば、3回の支払いがあります。毎年、4月1日の時点での車の所有者に対し、自動車税の納付書が送られてきます。税額はエンジン排気量に応じて決まります。排気量が大きいほど高額です。
「クラウン(スポーツ)」のハイブリッドの場合、エンジンの排気量は2487㏄のため、税金の区分は「2リットル超~2.5リットル以下」。その税額は4万3500円で、3年間での合計は13万0500円になります。
保険料は、加入者と車、補償の内容で変化する
「自賠責保険」と「任意保険」のうち、「自賠責保険」は、新車購入時と車検時に加入します。そのため、車検と車検の間に支払うことになる自動車の保険は「任意保険」のみとなります。
「任意保険」は、民間の保険会社が用意する自動車保険、補償の内容は自分で選ぶことができます。そして、同じ補償内容でも、保険会社によって保険料が異なります。そのため「任意保険」の保険料は、内容次第となるため、ここでの数字はあくまでも目安となります。
「任意保険」は、民間の保険会社が用意する自動車保険、補償の内容は自分で選ぶことができます。そして、同じ補償内容でも、保険会社によって保険料が異なります。そのため「任意保険」の保険料は、内容次第となるため、ここでの数字はあくまでも目安となります。
今回は、「クラウン(スポーツ)」を、25歳の人が、初めて購入する車として、車両保険も含めて、ネット保険で見積もりを取ってみました。すると、保険額は6万6240円、車両保険が17万0390円、合計で23万6630円となりました。「任意保険」は、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、割引なしで計算すると、3年分で70万9890円となります。
燃料費は燃費性能が優れるほど安くなる
燃料費は、走行距離と燃費性能次第で決まります。「クラウン(スポーツ)」のハイブリッドの燃費性能は21.3㎞/l(WLTCモード)。目安として年間に1万㎞を走行するとした場合を計算してみます。21.3km/lの性能で1年間に1万㎞を走行するのに、必要な燃料は約469.5リッター。
ガソリン価格を1リッター160円で計算すると、必要となるガソリン代は7万5120円になります。それが3年間となると22万5360円。これが3年間の燃料費となります。
ガソリン価格を1リッター160円で計算すると、必要となるガソリン代は7万5120円になります。それが3年間となると22万5360円。これが3年間の燃料費となります。
お得なメンテナンスパック
メンテナンス費用は、定期点検と、走行距離に応じたオイルなどの消耗品交換にかかる費用です。近年、定番となりつつあるのが、新車ディーラーが提供するメンテナンスパックというサービスです。メンテナンスにかかる費用を、先払いしてもらうかわりに、割引してくれるというサービスです。
トヨタも定期点検のパックが各ディーラーに用意されています。ただし、額面は販売店ごとに異なりますので、ここでの費用は一例となります。「クラウン(スポーツ)」で、車検なしの点検のみとすると、その費用は7万5900円。先払いとなりますが、3年間は7万5900円のみで、メンテナンスはカバーできます。
トヨタも定期点検のパックが各ディーラーに用意されています。ただし、額面は販売店ごとに異なりますので、ここでの費用は一例となります。「クラウン(スポーツ)」で、車検なしの点検のみとすると、その費用は7万5900円。先払いとなりますが、3年間は7万5900円のみで、メンテナンスはカバーできます。
総額はいくら
以上のように求めた維持費をプラスすると以下のようになります。
「クラウン(セダン)」ハイブリッドの場合
自動車税:13万0500円
任意保険料:70万9890円
燃料費(ガソリン代金): 22万5360円
メンテナンス費用:7万5900円
合計:114万1650円
「クラウン(セダン)」ハイブリッドの場合
自動車税:13万0500円
任意保険料:70万9890円
燃料費(ガソリン代金): 22万5360円
メンテナンス費用:7万5900円
合計:114万1650円
「クラウン(スポーツ)」の3年間の維持費用は114万1650円となります。最も多くを占めるのは任意保険であり、その中の車両保険となります。ただし、車両保険は高いように見えて、1回でも事故を起こすと、最終的な支出を抑えることが可能となります。車両保険に入るかどうかは、難しい判断になります。