ボルボ 780とはどんな車だった? 1000万円近くする伝説のクーペ
更新日:2024.09.09
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ボルボがかつて製造していた2ドアクーペ、780。スペシャルティカーのジャンルであるにも関わらずその価格は一時、日本では1000万円近い価格でした。日本国内で販売されてきた歴代ボルボの中でも図抜けて高価な780は一体どんな車だったのでしょうか。
ボルボ 780とは
ボルボ780は1985年に誕生。ベルトーネデザインによるボディはそれまでのボルボにはなかったエレガントさと高級感を兼ね備えていました。
室内もこれまでのボルボではあまり使われなかった木目が随所にあしらわれ、高級パーソナルクーペにふさわしい仕上がりに。ベースとなったのはボルボのトップモデル760シリーズ。エンジンなどに手が加えられなかったこともあり、2ドアクーペとは言うものの、ハンドリングは非常に穏やかでした。
この780は以前、260シリーズをベースにした262Cと同様、アメリカ市場をメインターゲットにしていたこともあり、“豪華”さや“居住性”が重視されていました。ライバルとして想定されるであろうメルセデスベンツのミディアムクラスのクーペやBMW6シリーズと比べると性能面ではいささか不利でしたが、そのエレガントな佇まいは十分同時代のライバル車と張り合えました。
室内もこれまでのボルボではあまり使われなかった木目が随所にあしらわれ、高級パーソナルクーペにふさわしい仕上がりに。ベースとなったのはボルボのトップモデル760シリーズ。エンジンなどに手が加えられなかったこともあり、2ドアクーペとは言うものの、ハンドリングは非常に穏やかでした。
この780は以前、260シリーズをベースにした262Cと同様、アメリカ市場をメインターゲットにしていたこともあり、“豪華”さや“居住性”が重視されていました。ライバルとして想定されるであろうメルセデスベンツのミディアムクラスのクーペやBMW6シリーズと比べると性能面ではいささか不利でしたが、そのエレガントな佇まいは十分同時代のライバル車と張り合えました。
780はどうして高価だったのか?
日本市場ではボルボカーズジャパンの政策もあり1000万円近い価格で販売されていました(その後値下げされました)。この要因として挙げられるのは、スウェーデンのボルボの工場ではなく、イタリアのベルトーネの工場で生産されていたことが挙げられます。
この際、ボディは780専用デザインのものがわざわざ架装されていたことはもちろんのこと、多くの部品が専用であったため、大幅なコストアップ分が価格に上乗せされてしまったのです。
例えば、ドアミラーなども専用部品であったため、破損、交換となると当時でも1個7~8万円したと言われています。また、部品の一部にはフェラーリと同じものが使われていたことも有名な話でした。ちなみに、ベースとなった760シリーズより4割も高かったと言えば、いかに780が高価な車であったことがおのずと分かることでしょう。
この際、ボディは780専用デザインのものがわざわざ架装されていたことはもちろんのこと、多くの部品が専用であったため、大幅なコストアップ分が価格に上乗せされてしまったのです。
例えば、ドアミラーなども専用部品であったため、破損、交換となると当時でも1個7~8万円したと言われています。また、部品の一部にはフェラーリと同じものが使われていたことも有名な話でした。ちなみに、ベースとなった760シリーズより4割も高かったと言えば、いかに780が高価な車であったことがおのずと分かることでしょう。
ボルボの2ドアクーペのその後…
780が商業的に成功とは言えなかったこともあり、その後ボルボの2ドアクーペは一時途絶えます。次に登場したのがC70と呼ばれる当時のS/V70をベースとしたモデルでした。このモデルは日本にも導入されましたが、当初はあまりパッとしませんでした。
その後、追加されたオープンモデルはヒット、次代C70も導入されました。2代目C70はメタルトップを採用したクーペカブリオレモデル。本モデルもそれなりの人気を集めたものの、メタルトップモデルのブームが終わったこともあり生産中止。以後ボルボからは2ドアクーペは販売されていません。
その後、追加されたオープンモデルはヒット、次代C70も導入されました。2代目C70はメタルトップを採用したクーペカブリオレモデル。本モデルもそれなりの人気を集めたものの、メタルトップモデルのブームが終わったこともあり生産中止。以後ボルボからは2ドアクーペは販売されていません。
初代C70
ボルボのクーペと言っても一般には認知されていませんが、その流麗なデザインや意外性から一部ファンがいるのも事実です。現在、ボルボは中国資本のもと、大胆な変革の真っ最中でありますから、場合によっては2ドアクーペモデルが復活するかもしれません。今後に大いに期待ですね。