エンジンのオイル交換なしで何kmまで走行できる?エンジンオイルの交換時期
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
ひと昔前に比べてエンジンオイルの交換時期は長くなっていますが、ずっと交換しなければ、いったい何キロ程度の走行が可能なのでしょうか。エンジンには相当悪影響がありそうですが…。
エンジンオイルの役割
良く例えられることですが、車におけるエンジンは人間の心臓、そしてエンジンオイルは血液と言われています。心臓は血液が無いと機能せず、エンジンもエンジンオイルが無いとまったく機能しなくなります。
エンジンオイルはエンジン下部に取り付けられているオイルパンに入っていて、それをオイルポンプで汲み上げてエンジン各所に送られます。その主たる仕事は「潤滑」ですが、それ以外にも密封・冷却・洗浄・防錆という役割を担っています。
エンジン各部を潤滑するエンジンオイルは、金属同士の摩耗や摩擦を減らすと同時に、エンジン内部の熱を吸収して、温度を下げる仕事も行っています。さらに、エンジン内部で燃料が燃えたときに発生する煤や、金属摩耗粉、また水分の混入などによって起こる酸化によって、オイルは劣化します。
特に金属間の摩擦や熱は、オイル内の分子をせん断し、オイルの性能を極端に低下させることになるのです。
そのためエンジンオイルは、定期的に交換する必要があるのです。
エンジンオイルはエンジン下部に取り付けられているオイルパンに入っていて、それをオイルポンプで汲み上げてエンジン各所に送られます。その主たる仕事は「潤滑」ですが、それ以外にも密封・冷却・洗浄・防錆という役割を担っています。
エンジン各部を潤滑するエンジンオイルは、金属同士の摩耗や摩擦を減らすと同時に、エンジン内部の熱を吸収して、温度を下げる仕事も行っています。さらに、エンジン内部で燃料が燃えたときに発生する煤や、金属摩耗粉、また水分の混入などによって起こる酸化によって、オイルは劣化します。
特に金属間の摩擦や熱は、オイル内の分子をせん断し、オイルの性能を極端に低下させることになるのです。
そのためエンジンオイルは、定期的に交換する必要があるのです。
エンジンオイルの交換時期。昔に比べて長くなった?
最近の国産車の多くは、トヨタ車をはじめエンジンオイルの交換は1万5,000km程度と取扱説明書に記されています。
かつては「エンジンオイルは5,000キロごとに交換」が一般的でした。ターボ車や高性能エンジンなら、3,000kmごとと言われてましたいた。昔に比べて、交換サイクルが長くなったのは、以下の理由が挙げられます。
・エンジンオイルの性能が上がった
・エンジン自体の性能が上がった
・環境保護の理念から廃油をできるだけ少なくという考えが業界に浸透
・交換時期が1.5万~2万キロの欧州車の影響
ところが量販店の中には、いまだにエンジンオイルの交換時期を3,000〜5,000kmとうたっているお店もあると言います。
かつては「エンジンオイルは5,000キロごとに交換」が一般的でした。ターボ車や高性能エンジンなら、3,000kmごとと言われてましたいた。昔に比べて、交換サイクルが長くなったのは、以下の理由が挙げられます。
・エンジンオイルの性能が上がった
・エンジン自体の性能が上がった
・環境保護の理念から廃油をできるだけ少なくという考えが業界に浸透
・交換時期が1.5万~2万キロの欧州車の影響
ところが量販店の中には、いまだにエンジンオイルの交換時期を3,000〜5,000kmとうたっているお店もあると言います。
まったく同じ車でも欧州仕様の日本車のオイル交換時期は2万キロ程度に設定
欧州では、エンジンオイルの交換時期は1.5〜2万kmに設定されるのが一般的です。かつての日本車は5,000km毎の交換、(ディーゼル車やターボ車はもっと短い距離で交換)が当たり前でしたが、欧州で交換サイクルが短い車は「オイル交換の手間と費用が掛かるダメ車」と評されてしまうそうです。
よって、同じ日本車でも日本国内向けが1万km、欧州向けでは2~3万kmに設定されていることもあるようです。
また、高速走行の機会がはるかに多い欧州では、高性能オイルがメーカー推奨オイルになっていますし、エンジンの冷却性をアップさせ油温を低減させたり、エンジンの密閉性を高めて酸化も防ぐなど、さまさまな対策が施され、交換サイクルを伸ばしています。
通常の使い方で、3,000〜5,000km毎に交換など、欧州の人から見たら「新品のオイルを捨てている」ようなものでしょうね。
よって、同じ日本車でも日本国内向けが1万km、欧州向けでは2~3万kmに設定されていることもあるようです。
また、高速走行の機会がはるかに多い欧州では、高性能オイルがメーカー推奨オイルになっていますし、エンジンの冷却性をアップさせ油温を低減させたり、エンジンの密閉性を高めて酸化も防ぐなど、さまさまな対策が施され、交換サイクルを伸ばしています。
通常の使い方で、3,000〜5,000km毎に交換など、欧州の人から見たら「新品のオイルを捨てている」ようなものでしょうね。
【動画】欧州車は交換時期が長いとはいえ13万キロ無交換だとエンジンはどうなる?
思わず目を覆いたくなる光景です。こちらは、新車時から一度もエンジンオイルを交換することなく13万kmも走り続けたエンジンの姿です。
さて、この車はなんだかおわかりでしょうか?ものすごい汚れ方ではありますが、挟角のV型6気筒エンジンということは辛うじてわかりますね。
答えは、初代アウディTT。エンジンはVWゴルフ R32やアウディ S3などの上級グレードにも搭載されるバンク角15度の狭角が特徴的な3,200ccのVR6エンジンで、DSGと呼ばれるセミATを組み合わせたTTのトップグレードです。
カムカバーを開くと内部は黒い物体=スラッジがカムシャフトや壁面にこびりついた状態となっています。このスラッジとはヘドロのようなもので、ピストン、燃焼窒、吸排気バルブに堆積する残留物です。カーボンやエンジンオイル中の灰分が蒸し焼き状態になり固まって形成されます。
エンジンオイルには清浄機能もありますが、さすがに13万kmも走った状態では難しいでしょうね。
さて、この車はなんだかおわかりでしょうか?ものすごい汚れ方ではありますが、挟角のV型6気筒エンジンということは辛うじてわかりますね。
答えは、初代アウディTT。エンジンはVWゴルフ R32やアウディ S3などの上級グレードにも搭載されるバンク角15度の狭角が特徴的な3,200ccのVR6エンジンで、DSGと呼ばれるセミATを組み合わせたTTのトップグレードです。
カムカバーを開くと内部は黒い物体=スラッジがカムシャフトや壁面にこびりついた状態となっています。このスラッジとはヘドロのようなもので、ピストン、燃焼窒、吸排気バルブに堆積する残留物です。カーボンやエンジンオイル中の灰分が蒸し焼き状態になり固まって形成されます。
エンジンオイルには清浄機能もありますが、さすがに13万kmも走った状態では難しいでしょうね。
この状態でも走れていた?
この凄まじいスラッジだらけのエンジンでも、走行可能だったことには驚きです。交換はしていなくても、継ぎ足しはしていたのではないかと思われます。
また、13万kmも無交換で走れていたわけですから、これはアウディのエンジンがいかに高性能か…ということの証明になるかもしれません。
筆者も車を初めて買った20数年前は3,000〜5,000kmごとにせっせとオイル交換をしていましたが、現在はメーカー指定の2万kmで交換しています。
交換にともなう費用は抑えることができたのですが、前回の交換がいつだったか、忘れがちになってしまうこと。それがもっぱらの悩みですね。
また、13万kmも無交換で走れていたわけですから、これはアウディのエンジンがいかに高性能か…ということの証明になるかもしれません。
筆者も車を初めて買った20数年前は3,000〜5,000kmごとにせっせとオイル交換をしていましたが、現在はメーカー指定の2万kmで交換しています。
交換にともなう費用は抑えることができたのですが、前回の交換がいつだったか、忘れがちになってしまうこと。それがもっぱらの悩みですね。