レクサス「RX」のパワートレインは?特徴が明確な4種類を用意!【プロ徹底解説】

トヨタ レクサスRX

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ミッドサイズSUVであるレクサス「RX」。ラグジュアリーSUVの元祖であり、レクサスの中核をなすモデルです。最新モデルとなるのが、2022年11月に日本で発売となった第5世代。その最新「RX」には、どのようなパワートレインが搭載されているのでしょうか? その内容を解説します。

文・鈴木ケンイチ/写真・PB

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
レクサスの電動化に対する考えとRXのハイブリッド
搭載されるパワートレインは4種類
ハイパワーな2.4リッターターボのハイブリッド
電動走行を得意とするプラグインハイブリッド
オーソドックスなエンジン車
追加されたハイブリッド

レクサスの電動化に対する考えとRXのハイブリッド

レクサスは、トヨタ・グループの中でも、電動化の先鋒という位置づけです。2019年には電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表。電動化技術を用いて、基本性能の大幅な向上を狙うという宣言でした。2021年12月の「バッテリーEV戦略に関する説明会」では、レクサスはトヨタの中でもっと早く、2035年にEV専門ブランドになることを宣言しています。
そんなレクサスの電動化を体現するのが「RX」です。2005年にはラグジュアリー市場初のハイブリッドカーを投入しています。そして、最新の「RX」もパワートレインは電動化されたハイブリッドが中心となっています。

搭載されるパワートレインは4種類

最新「RX」に搭載されるパワートレインは4種類あります。「RX500h」に搭載される2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッドシステム、「RX450h+」の2.5リッター直列4気筒プラグインハイブリッドシステム、そして「RX350h」の2.5リッター直列4気筒ハイブリッドシステム、最後に「RX350」の2.4リッター直列4気筒ターボ・エンジンです。
「RX350h」は、他モデルよりも1年遅れの2023年7月に追加されたモデルとなります。
「RX500」と「RX450h+」は、後輪をモーター駆動する4WDだけですが、「RX350h」と「RX350」はFFモデルを選択することも可能です。

ハイパワーな2.4リッターターボのハイブリッド

「RX」の最強モデルとなる「RX500h」に搭載されるのが、2.4リッター2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッドシステムです。これはフロント側に2.4リッターのガソリン・ターボ・エンジンに、モーター、6速ATからなるハイブリッド・システム、後輪に駆動用モーターを搭載するe-Axel、そして高出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を組みあわせたもの。エンジンとモーター、6速ATの間にクラッチを置くことで、エンジンとモーターを使い分けます。クラッチを使って接続するため、ダイレクトかつ効率的な走りを可能とするのが大きな特徴です。
また、タイヤの接地荷重にあわせて常に最適な4輪の駆動力を緻密に制御する「DIRECT 4」も採用。姿勢コントロールも同時に行いながら、気持ちの良い走りをサポートします。
システムの最高出力は273kW(371馬力)。燃費性能は14.4㎞/l(WLTCモード)です。

電動走行を得意とするプラグインハイブリッド

「RX」のプラグインハイブリッド・モデルが「RX450h+」。2.5リッターのNA(自然吸気)エンジンとモーターからなるハイブリッドに、後輪駆動用のモーター、そして大容量(18.1kWh)のリチウムイオン電池を組み合わせました。4WDシステムは、後輪をモーター駆動する「E-Four」。前後トルク配分をフロント100:リヤ0から20:80までに緻密に制御します。
駆動用電池が満充電であれば、86㎞のEV走行(充電電力使用時走行距離)を実現。システム最高出力は227kW(309馬力)。燃費性能は18.8km/l(WLTCモード)となります

オーソドックスなエンジン車

オーソドックスなガソリン・ターボ・エンジンを搭載するのが「RX350」です。2.4リッターのガソリン・ターボ・エンジン(T24 A-FTS)に8速ATを組み合わせます。駆動方式はFFと4WDの2種。4WDは電子制御フルタイムで、リヤディファレンシャルに電子制御カップリング(湿式多板クラッチ)を採用。前後駆動力配分はフロント75:リヤ25から、50:50にまで常時可変して、確かな接地感覚と自然なステアリングフィールを実現します。
エンジンの性能は、最高出力205kW(279馬力)に最大トルク430Nm。燃費性能はFFで11.8km/l(WLTCモード)、4WDで11.2km/l(WLTCモード)となります。

追加されたハイブリッド

他モデルよりも1年遅れで投入されたのは2.5リッターNAエンジンのハイブリッドを搭載する「RX350h」です。
ハイブリッドのエンジンとモーターは、プラグインハイブリッドの「RX450h+」と同じ、2.5リッターのNAエンジン(A25A-FXS)と5MN交流同期モーター。ただし、駆動用の二次電池はリチウムイオンではなく、ニッケル水素電池が使われています。
駆動方式はFFと後輪をモーター駆動する「E-Four」の4WDが選べます。
システム最高出力は184kW(250馬力)、燃費性能はFFで20.2km/l(WLTCモード)、4WDで18.7km/l(WLTCモード)となっています。
4種類のパワートレインが用意された「RX」。パワー優先で選ぶのであれば「RX500h」。長いEV走行を望むのならプラグインハイブリッドの「RX450h+」。燃費優先なら「RX350h」。エンジン車がよいなら「RX350」。数多くのパワートレインがありますが、それぞれに特徴が明確なので、選ぶのに苦労はないはずです。
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