トヨタ「ランドクルーザー(300シリーズ)」の維持費は155万0870円!?新車購入から、最初の車検までの3年間の費用を計算してみた【プロ徹底解説】

トヨタ ランドクルーザー

※この記事には広告が含まれます

2021年に誕生した最新の「ランドクルーザー(300シリーズ)」。トヨタのSUVラインナップの最上位モデルとなります。では、そんな最上位SUVの維持費は、どれだけかかるものなのでしょうか。新車を購入した後から、最初の車検までの間の3年間にかかる費用を試算してみました。例にしたのは最上位グレードとなる「ZX」のガソリン・エンジン車です。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
3年間で必要な車の維持費とは
年に一度の「自動車税」は、エンジンの排気量次第
自動車保険の掛け金は、加入者と車、補償内容次第
燃費性能によって燃料費は変わる
ディーラーが用意する割安なメンテナンス・サービス
総額はいくら

3年間で必要な車の維持費とは

車を維持するためには、いろいろとお金がかかります。その内訳は、税金、保険、燃料費、メンテナンス費用といったもの。これらの金額は、車種によって異なります。

車に課せられる税金は、いくつも存在します。「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)といったものがあります。さらに購入時には、別途「消費税」も課せられます。

ただし、これらの税金は、一度ではなく、税ごとに課せられるタイミングが異なります。新車を購入したときは、「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」の3つの税金を支払います。「自動車重量税」は、車検時にも課せられます。
今回のテーマとなる「新車購入後から車検までの間」に支払う税金は、「自動車税」。この税金は、毎年1回ずつ課せられるので、3年間となれば、3回分の税金が維持費用となります。

続いて保険。自動車の保険には、2種類があります。公的な「自賠責保険」と民間の「自動車保険」です。

「自賠責保険」は、法律で加入が義務づけられているため、別名「強制保険」と呼ばれることもあります。それに対して民間の「自動車保険」は保険会社が用意する保険です。そのため加入は義務ではなく、任意なので「任意保険」と呼ばれることもあります。ただし、任意だからと加入しないでいいというわけではありません。現状、万一、交通事故を起こして加害者になると、公的な「自賠責保険」ではカバーしきれない、高額な補償金が発生することもあります。そうなると、一生涯に渡る借金を背負うことに。「人生が詰む」ような状況にならないためにも、任意の「自動車保険」に入る必要があるのです。
燃料費は、車の燃費性能次第。燃費性能の良い車ほど、消費する燃料は少なくなり、燃料費は安くなります。

メンテナンス費用も必須です。車は安全のため、定期的な点検が法律で定められています。実際に、メンテナンスを怠れば、無用な故障や事故にあう可能性も大きくなるのです。万一、故障や事故にあえば、その出費は、メンテナンス費用を軽々と超えてしまいます。トータルで安く、安心・安全なカーライフにはメンテナンスが必須となります。

年に一度の「自動車税」は、エンジンの排気量次第

新車が納車された後から、最初の車検までの間に支払う税金は「自動車税」。これは国税ではなく、地方税なので、住んでいる地方行政から、毎年4月1日の車の所有者の自宅に納付書が届きます。毎年1回ですから、3年間では3回になります。

自動車税の税額は、エンジンの排気量に応じて定められています。「ランドクルーザー(300シリーズ)」のガソリン車のエンジン排気量は3444㏄。税金の区分は、「3リッター超3.5リッター以下」に該当するため、その税額は5万7000円。3年分は、17万1000円となります。ちなみに3.3リッターのディーゼルも同区分となります。残念なことに、2023年より、ディーゼル・エンジンに対する優遇税制は終了になっています。

自動車保険の掛け金は、加入者と車、補償内容次第

いわゆる「任意保険」となる民間の自動車保険は、車ごと、加入者ごと、補償内容ごとによって、保険の掛け金が変わります。そして、基本1年ごとに保険をかけます。保険の掛け金は、補償内容が充実するほど高く、交通事故の多い車種ほど高くなります。そして、過去に事故などで保険を利用した人ほど高くなります。

一方で、補償内容が少なく、交通事故の少ない車種、過去に保険金を利用せずに加入していた年月の長い人ほど、保険の掛け金は安くなります。さらに、保険会社によって、同じ条件でも掛け金が異なります。そのため、ここでの試算は、あくまでも目安となります。
今回は、「ランドクルーザー(300シリーズ)」を、25歳の人が、初めて購入する車として、車両保険も含めて、ネット保険で見積もりを取ってみました。

すると、保険額は6万6830円、車両保険が16万8780円、合計で23万5610円となりました。保険会社の「自動車保険」は、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、割引なしで計算してみました。結果は、3年分で70万6830円となります。

燃費性能によって燃料費は変わる

燃料にかかる費用は、車の燃費性能、そして走行距離次第となります。もちろん、燃費性能が良いほど、費用は安くなります。「ランドクルーザー(300シリーズ)」の「ZX」のガソリン車の燃費性能は7.9㎞/l(WLTCモード)。この性能で、年間1万㎞を走行すると仮定して、年間に必要な燃料費を計算してみました。

すると、1万㎞を走るのに必要な燃料の量は約1266リッター。1リッターのガソリン価格を160円で計算すると、1266リッターの燃料費は20万2560円。3年分となると60万7680円となります。これが「ランドクルーザー(300シリーズ)」の3年分の燃料費の目安となります。

ディーラーが用意する割安なメンテナンス・サービス

メンテナンスは、車の安心・安全のために必須のもの。そのメンテナンス費用を安く抑えてくれるサービスが、新車ディーラーが用意するメンテナンス・パックとなります。これは、料金を先払いすることでトータル費用を安くするというもの。

ただし、このサービスは、ディーラーごとに設定するため、内容と価格は店ごとに異なります。トヨタのメンテナンス・パックで、「ランドクルーザー(300シリーズ)」は、最上位クラスになります。

その価格は、「ランドクルーザー(300シリーズ)」の車検なしの3年分のサービスでは6万5360円。その内容は、6か月点検2回/法定12か月点検2回と、9項目から選べるメンテナンスを受けられるというもの。ちなみに1回ずつ普通に整備を受けるよりも3割ほど安くなる見積もりです。

 

総額はいくら

以上のように求めた維持費をプラスすると以下のようになります。

「ランドクルーザー(300シリーズ) ZX ガソリン車」の場合

自動車税:17万1000円
任意保険料:70万6830円
燃料費(ガソリン代金):60万7680円
メンテナンス費用:6万5360円

合計:155万0870円
「ランドクルーザー(300シリーズ)」の3年間の維持費は、合計155万0870円。費用のうち大きいのは、任意保険料と燃料費です。任意保険料でも、事故に対する保険自体はそれほど高くはありませんが、やはり車両保険が高くなっています。また、大型モデルということで、燃料費も多めです。燃料費という点では、ディーゼル・エンジン車の方が安くなります。

商品詳細