スバル インプレッサの先進運転支援システムを紹介!【プロ徹底解説】

スバルインプレッサ

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スバルから2023年春に発売されたのが、最新の第6世代のインプレッサです。スバルの安全機能といえば、ステレオカメラを使う独自技術「アイサイト」が有名です。新型インプレッサの「アイサイト」が、どのように進化し、また、どのような機能を備えているのかを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
インプレッサの先進運転支援システム①|スバルの安全に対する姿勢
インプレッサの先進運転支援システム②|アイサイトの進化
インプレッサの先進運転支援システム③|既存機能の進化点
インプレッサの先進運転支援システム④|追加された新機能
インプレッサの先進運転支援システム⑤|主なアイサイトの予防安全機能類
プリクラッシュブレーキ
前側方プリクラッシュブレーキ/前側方警戒アシスト
緊急時プリクラッシュステアリング
後退時ブレーキアシスト
AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
アイサイトツーリングアシスト(車線中央維持制御・先行車追従操舵制御/全車速追従機能付きクルーズコントロール
スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
エマージェンシーレーンキープアシスト
ドライバー異常時対応システム
青信号お知らせ機能

インプレッサの先進運転支援システム①|スバルの安全に対する姿勢

スバルは、「安全」に対して強いこだわりを持つ自動車メーカーと言えるでしょう。スバルは、具体的に「2030年に死亡交通事故ゼロへ(スバル車に乗車中の死亡事故および、スバル車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロ)」を目標に掲げています。
その実現のためにスバルでは、「0次安全(走り出す前からの安全)」「走行安全(危険時に安全に回避できる走行性能)」「予防安全」「衝突安全」といういくつもの技術を積み重ねることで総合的な安全を目指しています。

インプレッサの先進運転支援システム②|アイサイトの進化

事故を起こさないための「予防安全」。それを支えるスバル独自の技術が「アイサイト」です。ステレオカメラを使った先進技術で、安全運転を支援するというもの。「ぶつからない車」を目指して生まれたもので、すでに30年もの歴史を持っています。

新型インプレッサに搭載される「アイサイト」は、もちろん最新の技術が数多く採用されています。
先代からのハードウェア類も進化しました。ステレオカメラは、画角拡大やソフトウェアを改良した新世代に刷新。より広く、より遠くまでを認識できるようになっています。さらに、広角単眼カメラも追加されています。広角単眼カメラは、ステレオカメラよりも、視野が広いため、プリクラッシュブレーキなどの対応シチュエーションが増えています。また、前側方レーダーを追加することで、前の横方向から近付く他車両を検知できるようになっています。さらに電動ブレーキブースターを採用したことで、ブレーキのレスポンスがアップ。追加されたアイサイトアシストモニターがLEDランプをフロントガラスに投影することで、アイサイトの作動状況がわかりやすくなっています。

インプレッサの先進運転支援システム③|既存機能の進化点

先代にもあった既存の予防安全機能のうち、さらに進化したのが「プリクラッシュブレーキ」「車線逸脱抑制機能」「アイサイトツーリングアシスト(車線中央維持制御・先行車追従操舵制御/全車速追従機能付きクルーズコントロール」です。
「プリクラッシュブレーキ」は、作動領域が拡大。交差点での衝突回避もできるようになりました。「車線逸脱抑制機能」は、車線認識性能・制御性能が向上。「アイサイトツーリングアシスト(車線中央維持制御・先行車追従操舵制御/全車速追従機能付きクルーズコントロール」は、車線認識瀬能・制御性能を向上。さらにカーブでの先行車の追従性能や割込み車両に対する検知性能をアップしています。

インプレッサの先進運転支援システム④|追加された新機能

新機能として追加されたのは「前側方プリクラッシュブレーキ/前側方警戒アシスト」「ドライバー異常時対応システム」「青信号お知らせ機能」です。また、後側方レーダーを搭載するグレードでは「緊急時プリクラッシュステアリング」「エマージェンシーレーンキープアシスト」も追加されています。

インプレッサの先進運転支援システム⑤|主なアイサイトの予防安全機能類

プリクラッシュブレーキ

他車や歩行者などと衝突の危険があるとシステムが注意喚起し、回避操作がない場合、自動でブレーキ制御を実施します。交差点での右折時の対直進車両や右左折時の先での横断歩道の歩行者や自転車などにも対応します。

前側方プリクラッシュブレーキ/前側方警戒アシスト

交差点や駐車場から出るときに、前側方から近付く車両を検知。衝突の危険を喚起し、回避行動がない場合は、自動でブレーキ制御を実施します。

緊急時プリクラッシュステアリング

プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避が難しいとき、システムが周囲に回避スペースを認めた場合、ブレーキ制御に加えてステアリング制御も実施されます。

後退時ブレーキアシスト

後退時に障害物への衝突の可能性がある場合、注意喚起し、回避操作がない場合は、自動でブレーキ制御が実施されます。

AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御

自車の前後の障害物を検知し、シフトレバーの入れ間違いやペダルの踏み間違いなどで、自車が飛び出しそうなときにエンジン出力を抑制します。

アイサイトツーリングアシスト(車線中央維持制御・先行車追従操舵制御/全車速追従機能付きクルーズコントロール

自動車専用道で0~120㎞/hの範囲で、アクセル/ブレーキ/ステアリング制御をアシスト。設定した速度以下で前走車を自車線内にて追従します。

スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)

自車の斜め後ろをレーダーで警戒し、他車を検知すると、ドアミラー内部のLEDインジケーターで注意喚起します。

エマージェンシーレーンキープアシスト

自動車専用道などで約60km/h以上で走行中に、斜め後方に他車両が近づいているときに、車線変更をしようとすると、ステアリング制御で車線からの逸脱・他車両との接触回避をアシストします。

ドライバー異常時対応システム

ツーリングアシスト作動中に、長時間、ステアリングから手を離していると、システムがドライバーに異常が発生したと判断。徐々に減速して、ハザードランプ点灯/ホーン作動/ドアロック解除を行います。

青信号お知らせ機能

信号で停止中に、青信号になっても発進しない、もしくは前方車が発進しても自車が停まったままの場合、音と表示でお知らせします。
安全にこだわるスバル。最新型であるインプレッサには、そんなスバルの最新の安全機能が数多く採用されており、安全にこだわるスバルの姿勢が濃厚に表れています。また、予防安全を支えるアイサイトも進化しており、新しい機能が数多く追加されています。
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