SOHCとDOHCとは?違いを徹底解説(性能比較・維持費など)
更新日:2025.08.07

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自動車のエンジンスペックを見ていると、「SOHC」や「DOHC」という用語が出てきます。
かつて日本では、DOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)は高性能エンジンの証として扱われ、1970〜80年代には車体に「DOHC」や「ツインカム」のステッカーが誇らしげに貼られたものです。では、SOHCとDOHCとは具体的に何を指し、何が違うのでしょうか。
本記事では、両者の定義から構造上の違い、性能や維持費(ランニングコスト)の比較、そしてエンジン選びのポイントまでを詳しく解説します。車好きの方や購入検討中の方が疑問に思うポイントを押さえ、最後にFAQ形式でよくある質問にも答えます。
かつて日本では、DOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)は高性能エンジンの証として扱われ、1970〜80年代には車体に「DOHC」や「ツインカム」のステッカーが誇らしげに貼られたものです。では、SOHCとDOHCとは具体的に何を指し、何が違うのでしょうか。
本記事では、両者の定義から構造上の違い、性能や維持費(ランニングコスト)の比較、そしてエンジン選びのポイントまでを詳しく解説します。車好きの方や購入検討中の方が疑問に思うポイントを押さえ、最後にFAQ形式でよくある質問にも答えます。
SOHCとDOHCとは?基礎知識と用語解説
SOHC(Single Overhead Camshaft、シングルオーバーヘッドカムシャフト)とは、エンジンの各シリンダーヘッドあたりカムシャフトが1本の方式を指します。
この1本のカムシャフトが吸気バルブと排気バルブの両方を開閉する役割を担い、通常ロッカーアームという仕組みを持つ部品を介してバルブを駆動します。シンプルな構造であるため、エンジン全体をコンパクトにでき、軽量化やコスト低減につながるのが特徴です。
DOHC(Double Overhead Camshaft、ダブルオーバーヘッドカムシャフト)とは、各シリンダーヘッドに2本のカムシャフトがある方式です。
1本は吸気バルブ専用、もう1本は排気バルブ専用となり、それぞれ独立したカムシャフトでバルブを駆動します。DOHCは別名「ツインカム」とも呼ばれ、メーカー(例: トヨタ)によってはエンジンの呼称に使われることもあります。2本のカムを備えることで吸排気バルブの制御自由度が高まり、後述するように高出力化に有利なレイアウトです。
この1本のカムシャフトが吸気バルブと排気バルブの両方を開閉する役割を担い、通常ロッカーアームという仕組みを持つ部品を介してバルブを駆動します。シンプルな構造であるため、エンジン全体をコンパクトにでき、軽量化やコスト低減につながるのが特徴です。
DOHC(Double Overhead Camshaft、ダブルオーバーヘッドカムシャフト)とは、各シリンダーヘッドに2本のカムシャフトがある方式です。
1本は吸気バルブ専用、もう1本は排気バルブ専用となり、それぞれ独立したカムシャフトでバルブを駆動します。DOHCは別名「ツインカム」とも呼ばれ、メーカー(例: トヨタ)によってはエンジンの呼称に使われることもあります。2本のカムを備えることで吸排気バルブの制御自由度が高まり、後述するように高出力化に有利なレイアウトです。
SOHCとDOHCの構造比較|カムシャフト配置の違いを図解
SOHCとDOHCの構造上の最大の違いはカムシャフトの本数と配置です。
両方式ともカムシャフト自体はシリンダーヘッド上部(オーバーヘッド)に配置されますが、SOHCでは1本のカムで左右両側のバルブを開閉し、DOHCでは吸気側と排気側にそれぞれ独立したカムを配置します。
その結果、SOHCでは中央のカムからロッカーアームを介して左右のバルブを動かすのに対し、DOHCでは各バルブの直上にカムが位置し直接(もしくは短いロッカーアーム経由で)バルブを押し下げます。現在市販車の多くは1気筒あたり4バルブ(吸気2・排気2)が標準的ですが、4バルブ化しやすいDOHCレイアウトが主流となっているのも構造上の理由です。
両方式ともカムシャフト自体はシリンダーヘッド上部(オーバーヘッド)に配置されますが、SOHCでは1本のカムで左右両側のバルブを開閉し、DOHCでは吸気側と排気側にそれぞれ独立したカムを配置します。
その結果、SOHCでは中央のカムからロッカーアームを介して左右のバルブを動かすのに対し、DOHCでは各バルブの直上にカムが位置し直接(もしくは短いロッカーアーム経由で)バルブを押し下げます。現在市販車の多くは1気筒あたり4バルブ(吸気2・排気2)が標準的ですが、4バルブ化しやすいDOHCレイアウトが主流となっているのも構造上の理由です。
性能比較|DOHCは高回転パワー、SOHCは低中速トルクに強い
エンジン性能の面では、SOHCとDOHCで得意分野が異なります。
DOHCエンジンは高回転域での伸びや最大出力に優れ、吸排気バルブを独立制御できる強みから高出力・高回転型エンジンを実現できます。実際、スポーツカーや高性能車にはDOHCエンジンが多く採用されており、高いエンジン回転数までパワーを引き出せるのが特徴です。
複数のバルブを正確に制御できることで高回転時の吸排気効率が良くなり、アクセルレスポンス(吹け上がり)の向上にもつながります。また近年のDOHCエンジンは可変バルブタイミング機構(例えばトヨタのVVTやホンダのVTEC等)を備え、低速域のトルクと高速域のパワー両立も進んでいます。
一方でSOHCエンジンは低〜中回転域での扱いやすさや実用トルクに優れる傾向があります。カムシャフトが1本で部品が少ない分エンジンの回転抵抗(フリクション)が小さく、低中速で効率良く力を発揮しやすいのです。
街乗りや日常利用の範囲では、SOHCでも必要十分な加速やパワーが得られる場合が多く、むしろ穏やかで燃費重視のセッティングがしやすい利点があります。
ただし、高回転や高出力が求められる領域ではSOHCはDOHCに劣るのも事実です。ロッカーアームを介する構造上、エンジン回転数が非常に高くなるとバルブ開閉の精度維持が難しくなり、大径バルブの配置にも制約が生じるため、結果として最高出力やレブリミットはDOHCに及ばないケースが多いです。
要約すると、「絶対的なパワーや高回転性能ではDOHCが優れるが、日常域での十分なトルクや効率の良さではSOHCも負けていない」ということになります。エンジン性能の優劣は使い方次第であり、用途に応じてそれぞれ有利な領域が異なると言えるでしょう。
DOHCエンジンは高回転域での伸びや最大出力に優れ、吸排気バルブを独立制御できる強みから高出力・高回転型エンジンを実現できます。実際、スポーツカーや高性能車にはDOHCエンジンが多く採用されており、高いエンジン回転数までパワーを引き出せるのが特徴です。
複数のバルブを正確に制御できることで高回転時の吸排気効率が良くなり、アクセルレスポンス(吹け上がり)の向上にもつながります。また近年のDOHCエンジンは可変バルブタイミング機構(例えばトヨタのVVTやホンダのVTEC等)を備え、低速域のトルクと高速域のパワー両立も進んでいます。
一方でSOHCエンジンは低〜中回転域での扱いやすさや実用トルクに優れる傾向があります。カムシャフトが1本で部品が少ない分エンジンの回転抵抗(フリクション)が小さく、低中速で効率良く力を発揮しやすいのです。
街乗りや日常利用の範囲では、SOHCでも必要十分な加速やパワーが得られる場合が多く、むしろ穏やかで燃費重視のセッティングがしやすい利点があります。
ただし、高回転や高出力が求められる領域ではSOHCはDOHCに劣るのも事実です。ロッカーアームを介する構造上、エンジン回転数が非常に高くなるとバルブ開閉の精度維持が難しくなり、大径バルブの配置にも制約が生じるため、結果として最高出力やレブリミットはDOHCに及ばないケースが多いです。
要約すると、「絶対的なパワーや高回転性能ではDOHCが優れるが、日常域での十分なトルクや効率の良さではSOHCも負けていない」ということになります。エンジン性能の優劣は使い方次第であり、用途に応じてそれぞれ有利な領域が異なると言えるでしょう。
維持費比較|燃費とメンテナンスコストの差をチェック
車を所有する上で気になる維持費(ランニングコスト)の観点でも、SOHCとDOHCには違いがあります。
まず燃費(燃料消費率)については、一般的にSOHCエンジンの方が有利とされています。
理由はシンプルで、カムシャフトやバルブ駆動部品の点数が少ないため内部摩擦(フリクションロス)が小さいことにあります。カムが1本だけなのでバルブスプリングを押し縮める抵抗もDOHCの半分程度となり、エンジンの機械的ロスが抑えられるのです。
その結果、同程度の排気量や出力ならSOHCの方が燃費良好になるケースが多いです。実際、「SOHCは燃費が良い」というのは多くのエンジン技術者が指摘するメリットです。
もっとも、近年のDOHCエンジンは燃焼効率向上の技術が発達しており、高精度な燃料噴射や可変バルブ機構によって低燃費化が進んでいます。高速巡航時など一定条件下ではDOHCでも遜色ない燃費を示すことがあり、実用燃費は車種やチューニングによって左右される点には留意が必要です。
理由はシンプルで、カムシャフトやバルブ駆動部品の点数が少ないため内部摩擦(フリクションロス)が小さいことにあります。カムが1本だけなのでバルブスプリングを押し縮める抵抗もDOHCの半分程度となり、エンジンの機械的ロスが抑えられるのです。
その結果、同程度の排気量や出力ならSOHCの方が燃費良好になるケースが多いです。実際、「SOHCは燃費が良い」というのは多くのエンジン技術者が指摘するメリットです。
もっとも、近年のDOHCエンジンは燃焼効率向上の技術が発達しており、高精度な燃料噴射や可変バルブ機構によって低燃費化が進んでいます。高速巡航時など一定条件下ではDOHCでも遜色ない燃費を示すことがあり、実用燃費は車種やチューニングによって左右される点には留意が必要です。
次にメンテナンス費用の違いです。
SOHCは構造が簡素な分、メンテナンスが容易で費用も抑えられる傾向にあります。
例えばタイミングベルト(もしくはチェーン)交換やバルブクリアランス調整といった作業も、カムが1本だけで同期取りが単純なため作業工数が少なくて済みます。
その反面、DOHCエンジンはカムシャフトが2本(V型エンジンなら計4本)あるため、どうしても構造が複雑になり調整箇所も増えます。その結果、整備や修理に手間と時間がかかり、工賃などのコストが上がりやすいと言われます。
また部品点数の多さは故障箇所が増える(リスクが上がる)要因とも考えられます。実際、SOHCはシンプルゆえ「故障が起こりにくい」というメリットがあると指摘する専門家もいます。
もっとも近年のDOHCエンジンは各部の耐久性も向上しており、適切にメンテナンスしていれば極端に壊れやすい訳ではありません。要は仕組みの単純なSOHCの方が整備性と安心感で勝るが、DOHCも定期的なケアを怠らなければ高性能を安定して発揮できるということです。
SOHCは構造が簡素な分、メンテナンスが容易で費用も抑えられる傾向にあります。
例えばタイミングベルト(もしくはチェーン)交換やバルブクリアランス調整といった作業も、カムが1本だけで同期取りが単純なため作業工数が少なくて済みます。
その反面、DOHCエンジンはカムシャフトが2本(V型エンジンなら計4本)あるため、どうしても構造が複雑になり調整箇所も増えます。その結果、整備や修理に手間と時間がかかり、工賃などのコストが上がりやすいと言われます。
また部品点数の多さは故障箇所が増える(リスクが上がる)要因とも考えられます。実際、SOHCはシンプルゆえ「故障が起こりにくい」というメリットがあると指摘する専門家もいます。
もっとも近年のDOHCエンジンは各部の耐久性も向上しており、適切にメンテナンスしていれば極端に壊れやすい訳ではありません。要は仕組みの単純なSOHCの方が整備性と安心感で勝るが、DOHCも定期的なケアを怠らなければ高性能を安定して発揮できるということです。
まとめ|SOHCとDOHC、あなたに最適なのはどっち?
SOHCとDOHCの違いについて、構造・性能・維持費の側面から見てきました。それぞれ一長一短があり、どちらが常に優れるとは一概に言えません。
DOHCは高回転域のパワーや先進技術の採用に有利で、現在主流の方式ですが、部品が増える分コストや重量で不利な点もあります。
一方、SOHCは古典的な方式とはいえ部品点数が少なく軽量・コンパクト・低コストといった魅力があり、摩擦損失の少なさから燃費性能では有利な面もあります。エンジン設計は技術のトレードオフの積み重ねであり、用途に応じて最適解が変わります。
エンジン選びのポイントとしては、ご自身の求める用途や重視する性能に合わせて判断することが大切です。
例えば、「街乗り中心で燃費重視、メンテナンスコストも抑えたい」という場合はSOHCエンジン搭載車でも十分満足できるでしょう。SOHCは低中速域でトルクが出やすく日常使用に適した特性を持ち、軽自動車やコンパクトカーにも採用されています。
一方で「スポーティな走りを楽しみたい、高速域までエンジンを回してパワーを引き出したい」という方にはDOHCエンジン搭載車がおすすめです。DOHCは吸排気バルブを独立制御することで高負荷時の安定性が高く、高回転での伸びに秀でています。
結論として、最適なエンジンはユーザーの用途や優先事項によって異なると言えます。SOHCとDOHCそれぞれの特徴を理解し、ご自身にとって「扱いやすく経済的なエンジン」なのか「高性能で走りが楽しいエンジン」なのかを見極めて、賢い選択をしましょう。
DOHCは高回転域のパワーや先進技術の採用に有利で、現在主流の方式ですが、部品が増える分コストや重量で不利な点もあります。
一方、SOHCは古典的な方式とはいえ部品点数が少なく軽量・コンパクト・低コストといった魅力があり、摩擦損失の少なさから燃費性能では有利な面もあります。エンジン設計は技術のトレードオフの積み重ねであり、用途に応じて最適解が変わります。
エンジン選びのポイントとしては、ご自身の求める用途や重視する性能に合わせて判断することが大切です。
例えば、「街乗り中心で燃費重視、メンテナンスコストも抑えたい」という場合はSOHCエンジン搭載車でも十分満足できるでしょう。SOHCは低中速域でトルクが出やすく日常使用に適した特性を持ち、軽自動車やコンパクトカーにも採用されています。
一方で「スポーティな走りを楽しみたい、高速域までエンジンを回してパワーを引き出したい」という方にはDOHCエンジン搭載車がおすすめです。DOHCは吸排気バルブを独立制御することで高負荷時の安定性が高く、高回転での伸びに秀でています。
結論として、最適なエンジンはユーザーの用途や優先事項によって異なると言えます。SOHCとDOHCそれぞれの特徴を理解し、ご自身にとって「扱いやすく経済的なエンジン」なのか「高性能で走りが楽しいエンジン」なのかを見極めて、賢い選択をしましょう。
よくある質問(FAQ)|SOHCとDOHCの疑問を解消
Q. SOHCエンジンは燃費が良いの?
A. はい、一般的にSOHCエンジンは燃費が良い傾向にあります。カムシャフトが1本しかないため内部摩擦が少なく、エンジン効率が高くなるからです。とくに低〜中負荷の領域ではDOHCより燃料消費が抑えられるケースが多いでしょう。ただし現代のDOHCエンジンも燃費向上技術が進んでおり、走り方によっては両者で大差ない場合もあります。
Q. DOHCエンジンは壊れやすいの?
A. いいえ、DOHCだから極端に壊れやすいということはありません。確かにDOHCは部品点数が多く構造が複雑なので、適切なメンテナンスを怠ると不具合リスクが増える可能性はあります。しかしエンジン自体の基本設計がしっかりしていれば大きな問題はなく、現在のDOHCエンジンは耐久性も十分考慮されています。むしろSOHCはシンプルゆえに故障が起こりにくいというメリットがある、という程度の違いです。要は、DOHCエンジンでも定期的なオイル交換やタイミングベルト交換などケアをしていれば信頼性は保てます。
Q. 現在でもSOHCエンジンを搭載した新車はあるの?
A. あります。現在主流はDOHCですが、一部の新型エンジンであえてSOHCを採用している例も存在します。例えばホンダはDOHC VTECで有名ですが、近年のあるモデルではSOHC+VTECのエンジンを搭載し、シリンダーヘッドを小型化して排気マニホールドを廃する設計を採用しました。このようにSOHCの利点(軽量・コンパクト)を活かして燃費向上やコスト削減を図るメーカーもあります。また大型バイク用エンジンや一部の特殊用途車でもSOHCが採用されることがあります。
Q. SOHCとDOHC、結局どちらを選ぶべき?
A. ご自身の用途次第です。日常の足として燃費良く経済的に乗りたいなら、SOHCエンジン車でも必要十分でメリットを享受できます。一方、車の走行性能をとことん楽しみたいならDOHCエンジン車が適しています。両者の差は、高回転域でのパワーやチューニングの自由度を求めるか、それとも実用域での扱いやすさや維持費を重視するか、という点にあります。それぞれ長所・短所があるため、「どちらが絶対に良い」というものではないことを念頭に、ライフスタイルに合ったエンジンを選びましょう。
A. はい、一般的にSOHCエンジンは燃費が良い傾向にあります。カムシャフトが1本しかないため内部摩擦が少なく、エンジン効率が高くなるからです。とくに低〜中負荷の領域ではDOHCより燃料消費が抑えられるケースが多いでしょう。ただし現代のDOHCエンジンも燃費向上技術が進んでおり、走り方によっては両者で大差ない場合もあります。
Q. DOHCエンジンは壊れやすいの?
A. いいえ、DOHCだから極端に壊れやすいということはありません。確かにDOHCは部品点数が多く構造が複雑なので、適切なメンテナンスを怠ると不具合リスクが増える可能性はあります。しかしエンジン自体の基本設計がしっかりしていれば大きな問題はなく、現在のDOHCエンジンは耐久性も十分考慮されています。むしろSOHCはシンプルゆえに故障が起こりにくいというメリットがある、という程度の違いです。要は、DOHCエンジンでも定期的なオイル交換やタイミングベルト交換などケアをしていれば信頼性は保てます。
Q. 現在でもSOHCエンジンを搭載した新車はあるの?
A. あります。現在主流はDOHCですが、一部の新型エンジンであえてSOHCを採用している例も存在します。例えばホンダはDOHC VTECで有名ですが、近年のあるモデルではSOHC+VTECのエンジンを搭載し、シリンダーヘッドを小型化して排気マニホールドを廃する設計を採用しました。このようにSOHCの利点(軽量・コンパクト)を活かして燃費向上やコスト削減を図るメーカーもあります。また大型バイク用エンジンや一部の特殊用途車でもSOHCが採用されることがあります。
Q. SOHCとDOHC、結局どちらを選ぶべき?
A. ご自身の用途次第です。日常の足として燃費良く経済的に乗りたいなら、SOHCエンジン車でも必要十分でメリットを享受できます。一方、車の走行性能をとことん楽しみたいならDOHCエンジン車が適しています。両者の差は、高回転域でのパワーやチューニングの自由度を求めるか、それとも実用域での扱いやすさや維持費を重視するか、という点にあります。それぞれ長所・短所があるため、「どちらが絶対に良い」というものではないことを念頭に、ライフスタイルに合ったエンジンを選びましょう。