【プロ徹底解説】ルノーカングーの歴代シリーズを歴史や違いとともに徹底解説!!

ルノー・カングー

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初代モデルが1997年に登場したルノーカングーは、郵便局のクルマとして活躍している商用車も設定しているハイトワゴンです。

広い室内空間と利便性の高さが特徴で日本では、本国とは異なるカルチャーを築いて大ヒットしています。

ここでは3代目となる現行モデルが登場したばかりのカングーの歴代モデルを振り返ってみましょう。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
初代ルノー・カングー
2代目ルノー・カングー
3代目ルノー・カングー
まとめ

初代ルノー・カングー

2002年に日本市場に導入されたルノーカングーは、乗用モデルに加えてプロが使用するLCV(ライトコマーシャルビークル)モデルもラインアップしている車種です。

LCVは要求される耐久性や信頼性の基準が非常に高く、通常の乗用モデルの数倍の量のテストに耐える性能が求められます。

その結果、カングーは厳しい基準が要求される欧州の商用車の中でもトップレベルの堅牢性を持つに至り、乗用モデルにもこの性能が引き継がれているのが魅力です。
2002年〜2009年まで販売された初代カングーのボディサイズは全長3,995mm×全幅1,675mm×全高1,810mm。当時目新しかった5ナンバーサイズのハイトワゴンでした。

カングーはエクスプレスをルーツとするハイトワゴンで、ルーテシアをベースとしているものの、完全な専用ボディを採用していました。

デビュー当初搭載されていたパワートレインは、最高出力75ps、最大トルク114Nmを発生する1.4L直列4気筒エンジン+4速AT。駆動方式は2WD(FF)でした。

両側リアスライドドアを採用し、バックドアは上開きのハッチバック式でした。
2003年にマイナーチェンジを行い、新デザインのフロントマスクを採用するなど外観を変更し、全長は4,035mmに延長されました。

インテリアは、オーバーヘッドコンソールをはじめとする多彩な収納スペースが備わり、60:40分割可倒式リヤシートはダブルフォールディング機能付、折り畳み&脱着可能なトノボードを装備し、効率的な室内空間を実現しました。

搭載するエンジンは最高出力95ps、最大トルク148Nmを発生する1.6L直列4気筒に変更。

組み合わされるトランスミッションは当初4速ATのみでしたが、2004年には5速MTが追加されています。

そして、注目はマイナーチェンジのタイミングでカングーのアイコンとも言えるダブルバックドアが追加されています。

2代目ルノー・カングー

ルノーカングーは10年振りにフルモデルチェンジを行い、2009年9月に2代目カングーが販売開始されました。

ルドパレスとはラテン語で「遊び”」を意味するLUDOSとフランス語の「空間」を意味するESPACEを組み合わせた造語で“遊びの空間を意味し、カングーのコンセプトとなっています。

ボディサイズは全長が4,215mm×全高1,830mm×1,830mmとなり、先代に比べて全長が+180mm、全幅が+155mm、全高が+20mmとボディサイズは拡大しています。

しかし、タイヤを四隅に配置することでオーバーハングを短くし、広い室内空間の実現と居住性、積載性の向上が徹底的に図られています。

さらにM、アイポイントを100mm高くして、ボンネットを短く、ウエストラインを低くデザインしたことで、先代ルノー カングーに比べて前方・側方の死角が減少し、運転しやすくなっています。

また、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は、先代ルノー カングーより0.1m短い5.1mとなり、ボディが一回り大きくなったにもかかわらず、取り回しの良さが向上しました。
元々ビジネスユースで使われることが多いカングーは両側リアスライドドアを採用。スムーズな開閉が可能なリアスライドドアは、開口部が20㎜広がり、子供をチャイルドシートに乗せる際やリアシートへの乗り降りがより楽になっています。

また、カングーの特徴であるダブルバックドアは狭い場所での荷物の積み下ろしがしやすいように、左右の扉がそれぞれ2段階に、最大180度まで開くようにんなっています。
インテリアは使い勝手の良いフロントオーバーヘッドコンソールや3連式のオーバーヘッドコンソールなど多彩な収納が魅力。

さらにシートは多彩なアレンジが可能で2.5mの長尺物を積み込めるうえ、ラゲージスペースは660Lから助手席とリアシートを倒せば最大2,866Lまで拡大します。

デビュー当初搭載されているエンジンは最高出力105ps、最大トルク148Nmを発生する1.6L直4DOHCの1種類で、ミッションは5MTと4速ATが設定されていました。
2011年に1度目のマイナーチェンジを行い、カラードサイドモール(ジョン・アグリュムのみブラック)とシルバー色のアウタードアハンドルを新採用。さらに、ダークカーボンの内装色、ライトグレーのシート地を採用し質感の向上を図っています。

2013年には2度目のマイナーチェンジを行い、フロントデザインを一新。

これまでよりも大きく角度を立てて取り付けられたルノーロゴと、そこからヘッドライトまで繋がるブラックグリルバー、そしてブラックのアクセントが際立つ新デザインのアーモンド形ヘッドランプが特徴となっています。

搭載されているパワートレインは、1.6L直列4気筒エンジン+5速MT/4速ATをはじめ、最高出力115ps、最大トルク190Nmを発生する1.2L直列4気筒ターボエンジン+6速MT/6速EDCそして、1.5L直4ディーゼルターボエンジン+6速MTとなっています。

毎月のように特別仕様車を発表し、多彩なモデルラインアップとなっているのが特徴です。

3代目ルノー・カングー

カングーは2023年2月にフルモデルチェンジを行い、3代目にあたる現行モデルは3月より販売開始されました。

現行型カングーは従来モデルのルドスパス(遊びの空間)のコンセプトは変えずに、もっと遊べる空間へと大きな進化を遂げています。

現行型カングーのボディサイズは全長4,490mm×全幅1,860mm×全高1,810mmとなり、旧型モデルいに比べて全長は+210mm、全幅は+30mmとなっています。

またホイールベースは+15mmの2,715mmとなり最小回転半径は5.6mとなりました。全長が延長されたことで、室内空間は拡大し、ラゲッジ容量は旧型モデル比+115Lの775Lを実現。

さらにリアシートを全て倒すと2,800Lまで拡大します。
外観デザインは、フロントガラスを寝かせて流線形となったフォルムを採用。

空気抵抗を低減させるとともにダイナミックさを感じさせ、ボンネットに入れられたリブや、ワイドなショルダーラインを始めとする抑揚のあるボディラインが、エクステリアデザインに力強さを与えています。

そして、現行型カングーは、ボディ同色バンパー仕様のインテンスと、人気の高い黒バンパー仕様のクレアティフ、ゼンから、好みの外観デザインを選ぶことができます。

そして、リアにはカングーのアイコンとなっているダブルバックドアを採用。

リアランプにもCシェイプシグネチャーが取り入れられモダンな雰囲気が漂っています。
現行型カングーに搭載されているエンジンは、1.3L直列4気筒ガソリンターボと1.5L直列4気筒ディーゼルターボの2種類。組み合わされるトランスミッションは高効率な7速ECDで、駆動方式は2WD(FF)のみとなっています。

旧型モデルでは物足りなかったADASと呼ばれる運転支援機能も充実しています。

アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、 アクティブエマージェンシーブレーキ、そして日本導入モデルでは初となるエマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポットインターベンションなどの先進の運転・駐車支援システムが、数多く装備されています。

また、ハンズフリーカードキー、視認性に優れる7インチデジタルインストゥルメントパネル(インテンス、クレアティフ)、8インチマルチメディアEASY KINK(イージーリンク/スマートフォン用ミラーリング機能)、 2ゾーンオートエアコン、後席エアダクト、室内の静粛性の向上など、新型ルノー カングーには乗員全員が 快適で楽しい時間を過ごせるよう、たくさんの工夫が凝らされています。

まとめ

カングーは世代交代となるフルモデルチェンジのたびにベース車が変更され、ボディサイズが大きくなっています。

しかしボディサイズの拡大とともに、利便性も向上。さらに現行モデルではブラックバンパー仕様にダブルバックドアという日本専用モデルとなっています。

日本市場にライバル車も参入していますが、独自のカルチャーを築いているカングーなので人気に陰りが出ることは考えにくいです。

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