レクサスは国産車？輸入車？アキュラやインフィニティについても解説！

レクサスが日本車離れしたように見える背景には、レクサスがもともとトヨタ自動車が北米(アメリカやカナダ、メキシコなど)市場で戦うために立ち上げられた、海外向けのプレミアムブランドであるためです。

レクサスが生まれたのは1989年のことです。当時、トヨタブランドの乗用車はすでに北米市場を席巻しており「日本車旋風」を巻き起こしていました。

コストパフォーマンスに優れた車に定評があった当時の日本車ですが、高級車カテゴリーについてはメルセデス・ベンツやBMW、そしてキャデラックなどの欧米のプレミアムブランドの牙城を崩すことはできていませんでした。

そこで、まったく新しいプレミアムブランドとしてレクサスを立ち上げ、LS400(日本名：セルシオ)をはじめとする高級車をラインナップしました。

レクサスは当初から大成功を収めましたが、それまでの欧米の高級車には見られなかった、静粛性や高い質感といった日本的な感覚を強調したことが要因と言われています。

また、日産やホンダもそれぞれインフィニティとアキュラというプレミアムブランドを同時期に立ち上げています。レクサスとは異なりインフィニティやアキュラは日本国内には導入されていませんが、レクサス同様に北米市場を中心に現在でも人気を博しています。

ちなみに、アキュラはアメリカおよび中国の工場で生産されているため、「日本車」であっても「国産車」ではありません。

一方のインフィニティは、Q60やQ50といった一部のモデルを栃木県にある工場で生産しています。そのため、すべてではありませんが、インフィニティは「国産車」と呼ぶこともできます。

残念ながら、インフィニティやアキュラは、レクサスのように日本へ導入される予定はないようです。しかし、日本車の信頼性と輸入車のようなスタイリングを備えたこれらのモデルを扱う並行輸入業者は数多く存在するため、気になる人はチェックしてみると良いでしょう。