2代目スズキ ハスラー(MR52S/MR92S)のエクステリアをプロが徹底解説!

スズキ ハスラー Jスタイル ターボ 2020年

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丸型のヘッドランプにスクエア基調のグリル、クロスカントリー車らしいスタイリングにツートーンカラーなど、初代ハスラーのイイところを受け継いだ2代目モデル。ぱっと見ただけでは、違いがわかりにくいかもしれません。しかし、中身は確実に進化しています。そんな2代目ハスラーのエクステリア(外観)デザインについてプロが解説します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
初代のいいところを受け継いだデザイン
ロングルーフで室内の広さもアピール
機能性を感じさせるリアビュー

初代のいいところを受け継いだデザイン

現行型となる2代目ハスラーは、個性的なデザインとタフで力強いスタイリングが特徴です。

そのベースにあるのは、昨今のアウトドアブームによってアウトドア用の道具が決して特別なツールではなくなり、日常を彩るアイテムとして定着したこと。そこから発想を得たスタリングは、アウトドアユースの高い機能性と、日常でも楽しく乗りこなせるデザインを融合しています。

大ヒットを記録した初代ハスラーの新型モデルとして、丸型のヘッドランプとスクエア基調のグリル、往年のクロスカントリー車の幌やハードトップを想起させるツートーンカラーなど、ひと目でハスラーとわかるキャラクターを継承しながら、フロントバンパーをアウトドアアイテムのようなタフで力強い造形とし、ユーザーの遊び心を刺激します

さらにエンジンフードを持ち上げ厚みの増したフロントマスクは、SUV的な迫力と同時に車両感覚をつかみやすいというメリットももたらしました。

ロングルーフで室内の広さもアピール

スクエアなシルエットが印象的なサイドビューは、立てられたAピラーとロングルーフによる大きなキャビンが特徴です。

鉄板による張りや曲げなどをうまく使い、軽自動車枠いっぱいの車幅ながら強く深みのあるボディ断面を表現。ルーフを延長することで生まれた大きなキャビンには、リアクォーターガラスを新たに設置し、先代モデルとの差別化だけでなく、広い後方視界を確保しています。

また前後のフェンダー形状は高い走破性を感じさせる、幅広く、四角いデザインを採用し、力強く頑丈なイメージをもたせています。

ボディカラーは、初代同様にモノトーンとツートーンを用意。モノトーンのカラーは、ピラーをボディ同色として存在をしっかりとみせることで、力強さや頑丈さというイメージを演出しています。また2トーンカラーは幌車やハードトップから発想した斬新な塗り分けとなっています。

ホイールは、グレードによりスチールとアルミの15インチを装着。アルミホイールはタイヤが大きく見えるデザインに。スチールホイールはルーフ色に合わせた2色を用意するなど、細部にもこだわっています。

機能性を感じさせるリアビュー

リアコンビネーションランプは、点灯するとハスラーの頭文字であるH型に光る四角く立体感のあるデザインを採用しています。

リアゲートはバンパーに食い込むようにデザインされ、積載性の良さをアピール。高い位置に配置されたバンパーは、短いリアオーバーハングとあいまって、リアビューからも高い走破性をイメージさせるデザインとされました。
高く厚みをもたせたボンネットはドライバーにクルマのサイズを掴みやすくするため。そして、リアクォーターウィンドウは視界を向上させるためのアイテムです。

初代のデザインを踏襲した2代目ハスラーですが、細部を眺めれば機能性を向上させる工夫が数多く施されているのです。
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