カーズの主要キャラクターのモデルとなった車種を一挙紹介!

カーズの主要キャラクターのモデル

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ピクサー・アニメーションスタジオによる制作と、ウォルト・ディズニースタジオモーションピクチャーズの配給により、2006年6月9日に公開された長編アニメーション映画「カーズ」。

クルマが喋ることに加え文明を築いているなど、クルマを中心とした乗り物を擬人化したこの作品は、人間や動物が一切登場しない点も特徴です。

そんなカーズには様々なキャラクターが登場し、モデルとなったクルマも多種多様におよびます

今回は、そんなカーズの主要キャラクターたちのモデルとなった車種を一挙紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
主人公のモデルとなったクルマは架空のクルマ!?
インターナショナル・ハーベスター L-170
ポルシェ911 カレラ
ファビュラス・ハドソン・ホーネット

主人公のモデルとなったクルマは架空のクルマ!?

本作の主人公であるライトニング・マックィーンは、赤を基調としたボディーに加え、所々に多数のステッカーが貼られているのが特徴のキャラクターです。

「ピストン・カップ」にルーキーとして登場し、有頂天で自信過剰な彼の性格を体現したかのような彼にぴったりの車体といえるでしょう。

そんなライトニング・マックィーンですが、実は彼のモデルとなっているクルマは架空のモデルなのです

監督のジョン・ラセターによると、「NASCARのレーシングカーは空力のため平べったく、全く面白味がなかった。そこで、ストックカーやローラ、フォードGT40といった曲線美あふれるル・マンレーシングカーをハイブリッドして創造した」とのこと。

実際にある複数のモデルを組み合わせてキャラクターを制作できるのも、アニメーションや創作物の魅力のひとつといえそうです。

インターナショナル・ハーベスター L-170

主人公であるマックィーンの親友であるメーターのモデルとなっているのは、インターナショナル・ハーベスター L-170

メーターはラジエーター・スプリングスというルート66沿いの寂れた田舎町に住んでおり、元々は水色のボディーだったにもかかわらず、劣化により傷と錆だらけになっている中型レッカー車のキャラクターです。

実際にルート66の廃ガソリンスタンドに置いてあった車体をモデルにしていることからも、監督のこだわりが伺えるでしょう。

「L-170」はインターナショナルLシリーズの中でも重いバージョンに分類され、大きなエンジンやホイールに対応するためにボディワークを備えた1台であり、高速道路の重量制限を満たすために、このシリーズが構築されたといわれているのです。

ポルシェ911 カレラ

本作のヒロインであるサリーのモデルとなったのは、2002年型ポルシェ911 カレラです。

彼女の本名が「サリー・カレラ」ということからも、モデルになったことは明らかでしょう。

996型こと2002年型のポルシェ911 カレラはポルシェ911の5代目にあたり、1997年に行われたフルモデルチェンジにより誕生したクルマです。

996型が発表された際にもっとも注目を集めたのは、それまでトレードマーク的存在のひとつとされていた空冷エンジンが、世界的な環境問題への対処を主な目的として水冷化されたことが挙げられるでしょう。

また、ボディーの大型化と水冷化に伴うエンジン類の設置や、多彩な安全装備を充実したにもかかわらず、重量は先代モデルの993型と比較して約50kg軽量化された点も大きな特徴といえます。

2002年に生産終了しましたが、同年に行われたマイナーチェンジによりトランスミッションが変更。

増大したパワーに対応して6速MTが3ベアリングにグレードアップしたほか、カレラ用の5速ティプトロニックSもメルセデスベンツ製に変更されたのです。

ファビュラス・ハドソン・ホーネット

ラジエーター・スプリングスで医者と判事の仕事をこなすドック・ハドソンのモデルとなっているのは、1951年型ハドソン・ホーネットのストックカーレース仕様車、ファビュラス・ハドソン・ホーネットです。

ファビュラス・ハドソン・ホーネットは、NASCARグランドナショナルなどで活躍したストックカーであり、ハドソン・モーター・カー・カンパニーが生産したクルマ。

作中で、ドック・ハドソンは伝説のレーサーであり、主人公であるマックィーンを諭し導く存在となります。

彼は本物のホーネット同様多くの記録を残したことに加え、ナンバーも51と共通している点もポイントなのです。

ミシガン州イプシランティ自動車歴史博物館では、ファビュラス・ハドソン・ホーネットの実車を見ることができるので、気になった方は一度足を運んでみるのも良いかもしれません。
ここまで、カーズの主要キャラクターのモデルとなったクルマを一挙紹介してきました。

カーズにはまだまだキャラクターが登場するうえ、もちろんモデルとなったクルマもその分だけあります。

今までいちアニメーション作品としてのみ捉えていた方も、どんなクルマがモデルになっているのかなど、見方を変えて改めて映画を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

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