ホンダ 初代ゼスト(DBA-JE1/CBA-JE2型)のインパネは収納機能が充実！

ホンダ ゼストは、2012年に製造販売が終了してしまった軽自動車で、現在は中古車でしか入手することができません。

車格は全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,645mmと、一般的な軽自動車とそう大差ない大きさです。タイプはFF(前輪駆動)車と4WD(4輪駆動)車の2種類で、やや4WD車の方が背が高いという特徴がありますが、気になるほどではないでしょう。

先ほどもお伝えしたとおり、ゼストはすでに製造販売を終了しており、後継車種もないため現在は中古車でしか購入する方法がありません。すでに10年近くが経過しているゼストですが、その高い積載性や乗り心地は今でも定評があります。これから手に入れたい人は、少しでも状態のいい1台を探すことをおすすめします。

次に、ホンダ ゼストのインパネ機能について紹介していきます。"片付け上手"を公言しているとおり、ゼストには非常にたくさんのインパネ機能があります。特筆すべきは、インパネのセンター部分に設けられたアッパーボックスです。

このセンターのインパネボックスは運転席から助手席からも手が届くちょうどいい場所に設置されており、小物収納にはうってつけの大きさなのもうれしいポイントです。

また、グローブボックスはもちろん、運転席と助手席それぞれにポケットが装備されており、見た目以上の収納性能を誇っているのも特徴です。助手席にはグローブボックスとアッパーボックスが、運転席にはドライバーズポケット2種類とロアポケットが1つの、計3つが装備されています。

これだけの収納機能があれば十分ですが、ゼストのインパネ周辺にはこれ以外の収納スペー スも存在します。

ドリンクホルダーはセンターと運転席用別々にあり、自分の使いやすいほうを使うことができるの です。また、ドアポケットが運転席にも助手席にもついているため、地図帳やバインダーを入れることができます。見た目以上の収納機能を持った初代ゼストのインパネとその周辺機能を、存分に使っていきましょう。

ホンダ ゼストのインパネ周辺は、片付けの機能だけが充実しているわけではありません。コンパクトにまとめられた機能が、インパネ周辺には整えられています。

ハンドルすぐ左にはシフトレバーがあるため、わざわざ視線を落としてシフトチェンジをする必要がありません。このシフトレバーのデザインと位置は、のちのホンダ車の標準的な位置に当たるため、ゼストはそれに先駆けた形をとったといってもいいでしょう。

インパネセンターアッパーボックスのすぐ下に、ハザードスイッチとカーナビがあるため、こちらも大きく視線を落とすことなく、物を取ったり、地図をチェックしたりすることができるのです。エアコンの空調調整用のレバーも集約されているため、わざわざボタンを確認しながら推す必要もあり ません。

メーターは、速度メーターこそアナログ式ですが、平均燃費やODOメーターは電子式のデジタル モニターで表示されています。こちらも、のちにホンダから発売されるNシリーズに受け継がれているため、ゼストがNシリーズの機能を最初に持っていたといっても過言ではないでしょう。

ゼストの機能はその後、ホンダ N-ONEへと受け継がれ、現在でも脈々と生き続けているの です。

ホンダ ゼストのインパネとその周辺の機能を中心にお話をしてきました。

インパネ周辺の収納機能が高いだけではなく、クルマ全体の収納機能が高いことが、ゼストが持つ最大の魅力です。

現在は新車で手に入れることはできませんが、中古車市場には状態のいい中古車も存在します。この高い積載性とインパネ周辺の便利さを体感したい人は、ぜひ一度ゼストを調べてみてはいかがでしょうか。

※ 2021年5月現在