日産 GT-R NISMOの初代は2013年に登場。その歴史をプロが徹底解説!!

NISSAN GT-R NISMO

初代GT-R NISMOが登場したのは2013年。以来、6年以上の年月をかけて進化してきました。

GT-R NISMOは2020年モデルも発表されており、速さの探求はとどまるところを知りません。

今回は、これまでのGT-R NISMOの歴史を振り返ります。

文・写真/萩原 文博

GT-R NISMO 2020年モデルは2019年4月に発表 車両本体価格は2,420万円と大幅に値上がり

2020年モデルの特徴は、車両重心点から遠いルーフ・エンジンフード・フロントフェンダー・バンパー・トランクリッドにカーボン素材を使用し、コーナリング性能を向上させていることです。

特にルーフにはカーボン素材との間に、より低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を採用し、さらなる軽量化を図り、これらの外装部品によって約10.5kgの軽量化を達成しました。

カーボン製のフロントフェンダーにはエアダクトを装着。

このエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げエアダクトの排出風によってフェンダー外表面の流速を下げる効果があります。

表面リフトを減少させることにより、フロントタイヤのダウンフォースを増す効果をもたらします。

インテリアでは、新開発のレカロシートを採用。

車両とドライバーの一体感を一段と高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹・骨盤を安定して支えます。

さらに、カーボンシェルにコアフレーム構造を追加することで軽量化をしながら剛性を高めています

エンジンでは2018年のGT3レーシングカーから使用されている新型のターボチャージャーを採用。

NISMO用の新たなタービンブレードは、その枚数を減らすと共に最新の流体・応力解析を用い形状を徹底的に見直すことで、出力を落とすことなくレスポンスを約20%向上させています。

これによってコーナーの立ち上がり時などアクセルを踏み込んだ際の立ち上がり加速が向上しています。

エンジンの高出力化に伴い、新開発の世界最大級のサイズを誇る超高性能カーボンセラミックブレーキが採用されています。

世界トップクラスの制動性能はもちろん、サーキットにおける高速域での効きの良さと一般道などでのコントロール性を両立

ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと新しい摩擦材のブレーキパッドを開発し、高負荷状況だけでなく日常的な仕様においても優れたコントロール性を実現しています。

日本が誇るスーパースポーツカー 日産 GT-Rのハイスペックモデルとして登場したGT-R NISMO。

レースシーンで培ったテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだ、「公道を走れるレーシングカー」と言っても過言ではないでしょう。

価格は当初は約1,500万円でしたが、最新モデルの2020年型は2,420万円へと約1,000万円値上がりしています。

ですが、その背景には贅沢に使用された高価なカーボンパーツ、高性能なカーボンセラミックブレーキ等、徹底的な走行性能の追求があるのです。

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萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博