【プロ解説】RAV4を歴史とともに徹底解説!!

トヨタ RAV4

トヨタ RAV4は1994年に登場した初代から数えて、日本市場では現行型は4代目となります。今回はその歴代モデルを振り返っていきます。

文/写真・萩原文博

Chapter
現在のSUVのルーツと言える初代 RAV4
全車3ナンバーとなった2代目 RAV4
より世界を意識した3代目 RAV4
大ヒットモデルとなった現行4代目 RAV4

現在のSUVのルーツと言える初代 RAV4

トラックベースのラダーフレームを採用したクロスカントリー4WDが隆盛だった1994年5月に、初代トヨタRAV4は登場しました。乗用車由来のモノコック構造のボディを採用した、現在のSUVのルーツと言えるモデルです。多用な用途に応える“フレキシブルビークル”のキャッチコピーのとおり、初代RAV4は海や山などはもちろん街乗りを楽しむアクティブな若者のライフスタイルを演出するアイテムとなりました。

デビュー当初は全長3695mm×全幅1695mm×全高1655mmというコンパクトなボディの3ドア車のみでしたが、1995年4月にはホイールベースを延長し、室内空間を拡大した5ドア車を追。搭載するエンジンは、最高出力135psを発生する2L直列4気筒のみでしたが、1996年のマイナーチェンジで最高出力165psを発生する高出力タイプの2L直列4気筒エンジンを搭載する、タイプGと呼ばれる3ナンバーボディ仕様が追加されました。

組み合わされているミッションは5速MTと4速AT、駆動方式は当初はセンターデフを採用したフルタイム4WDのみでしたが、途中で2WD車も追加されました。サスペンションはフロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式という4輪独立懸架サスペンションを採用し、オン・オフ問わない優れた走行性能を追求しています。また、初代RAV4では電気自動車のRAV4 EVがリースで設定されるなど現在のSUVブームを予見したモデルだったと言えます。

全車3ナンバーとなった2代目 RAV4

2000年5月にRAV4はフルモデルチェンジを行い、2代目モデルへと進化します。2代目RAV4は、初代RAV4が開拓したアウトドアでの走破性を備えながら、都会のシーンにも似合う「見て、乗って楽しい、スモールSUV」というコンセプトを継承しながら、「21世紀をリードする都会派高性能SUV」を追求して開発されました。クルマの骨格であるプラットフォームをはじめ、エンジン、サスペンションなどを新開発、コンパクトサイズの中に十分な居住スペースを確保。さらに走行性能、静粛性を飛躍的に向上させています。

2代目RAV4も3ドア、5ドア車の2モデルが用意され、3ドア車、5ドア車ともに全長を従来型に対して、各45mm、30mm延長。そしてホイールベースを80mm延長したことで、ゆとりのある室内空間を実現。さらに、シートのロングスライド化や用途に合わせたシートアレンジにより、機能性・快適性を向上させています。全幅は3ドア車、5ドア車ともに1735mmとなり、全車3ナンバー車となりました。搭載されるエンジンは駆動方式によって異なり、2WD(FF)車には最高出力125psを発生する1.8L直列4気筒DOHCを搭載。一方、4WD車には最高出力152psを発生する2L直列4気筒直噴エンジンを搭載しています。

組み合わされるミッションは4速ATを中心に、4WD車にのみ5速MTが用意されています。サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット式、リアはダブルウィッシュボーン式と従来どおりですが、ともに新設計となり、一新されたプラットフォームとの相乗効果で優れた操縦性と走行安定性を発揮する。また4WDシステムはセンターディファレンシャルにビスカスカップリング式LSDを組み合わせたフルタイム4WDを搭載。さらに路面状況に応じて、適切に左右輪への駆動トルクを配分するトルセン式LSDをオプション設定していました。衝突安全ボディのGOAやEBDABSブレーキアシストを全車に標準装備するなど安全装備の充実も目立ちます。

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より世界を意識した3代目 RAV4

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博