スズキ 新型ソリオバンディット(MA37S)の乗り心地はいかに!?

スズキ 新型ソリオバンディットはフロントガラスが広いのはもちろんですが、座席が高く位置付けされているので、座ったときの目線が高く運転がしやすくなっています。また、フロントガラス横のピラー部も視認性がよくなるような設計となっています。

センターメーターにおいてはドライバーから見て正面になるよう角度がつけられています。そして今回、スズキのコンパクトカーとしては初採用となるカラーヘッドアップディスプレイも運転席前方に設置されているため、視線移動や焦点調節が少なくなり、より集中して運転することが出来ます。

また、全長が3,720mmと先代から70mm伸び、ラゲッジルーム(荷室)も広くなりましたが、最小回転半径は4.8メートルを維持し、優れた小回り性能はそのままとなっています。

今回のモデルチェンジの開発の初めに行ったことは、お客様や販売現場に耳を傾けて、本当に求められていることに手を加えていくということから始めたとスズキはコメントしており、より要望の多かったリアシートの乗り心地の快適さというポイントにこだわっています。

リアシートでは肩回りのスペースや、ヘッドクリアランスの拡大化が実現されています。左右別々のセンターアームレストも装備されており、リクライニング角度は最大で56°で前後のスライド幅は165mmとなっているのでゆっくりと座ることが出来ます。

フロントシート(前席)背面には、折り畳み式のパーソナルテーブルが備え付けられており、広げるとドリンクホルダーが2つとショッピングフック3つが使用出来ますので、収納面でも優れた仕様となっています。

そして、スズキ 新型ソリオバンディットはスリムサーキュレーターが搭載されており、空気を循環させて室内の温度を均一にしてくれます。薄型なので室内を圧迫することもなく、軽自動車やコンパクトカーにはありがたい機能です。

また、運転席と助手席にシートヒーターと、リアに向かってのヒーターダクトも標準装備されています。寒い時期はエアコンをつけても温まるまでに時間がかかるので、こういった機能が標準装備されているのはありがたいですね。

逆に暑い時期で活躍するのが、エコクールです。こちらは空調ユニットに蓄冷剤を内蔵し、アイドリングストップ中でも一定時間冷風を送り続けてくれる機能です。

スズキ 新型ソリオバンディットの大きな特徴のひとつとして、マイルドハイブリッドが挙げられます。これは減速時にブレーキをかけて13km/h以下になるとアイドリングストップ仕組みになっています。

減速時のエネルギーを利用して発電・充電を行い、発信時にはモーターの力で再始動するため、静粛性を高めつつ、ムダなガソリンの消費を抑える優れたシステムです。

また、ボディー面ではコンピューター解析や風洞実験によって、空気抵抗や風切り音を抑制するようバンパーやスポイラーの形状を決め、天井部での接着に高減衰マスチックシーラーを採用し、こもり音や雨音の低減にも成功しています。

足回りでも部品の改良や、新たな部品の採用により防音・防振対策がなされ、特にリアシートにかけての静粛性を向上させています。

スズキ 新型ソリオバンディットのフロントドアガラスにはプレミアムUV＆IRカットガラスが採用されており、紫外線や赤外線から肌を守り、車内の温度上昇やパネルの劣化を防ぎます。

リアドアには下から引き上げるタイプのロールサンシェードが内蔵されており、日光の遮断やプライバシーを守る役割を果たします。

その他にも、前後左右の移動がしやすいよう、あえて運転席と助手席の間にスペースを開けた設計がされています。これにより、後方のスライドドアより乗車してそのまま運転席へ移動するといったことも可能になります。

お客様のニーズに応え全方位で進化させた。とスズキが公言している通り、ドライバーにとっても、乗る人にとっても快適になるようさまざまな改良がされています。コンパクトカーの検討をなさっている方はぜひ一度試乗に足を運び、運転の楽しさ、快適さ、利便性のよさを体験されてみてはいかがでしょうか。

※ 2020年12月現在