トヨタ 3代目クラウンハイブリッド(ARS220型)の9つのグレードを徹底比較!おすすめの価格のグレードはこれだ!!

トヨタ・3代目クラウンハイブリッド

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トヨタを代表する高級セダンであるクラウンに、プリウスなどで培われた本格的なハイブリッドシステムを搭載した派生車種として2008年に登場したトヨタ クラウンハイブリッド。

その後もフルモデルチェンジを重ねるごとにハイブリッドモデルが設定され、現在は2018年に登場したトヨタ 3代目クラウンハイブリッド(ARS220型)となり、2020年11月にはマイナーチェンジが行われました。

今回は、そんな3代目クラウンハイブリッドのグレードについて紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID B【価格:489万9,000円〜】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID RS-B【価格:493万3,000円〜】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID S【価格:520万2,000円〜】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID G【価格:587万9,000円〜】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID RS【価格:531万9,000円〜】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID RS Advance【価格:597万9,000円〜】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 3.5 HYBRID RS Advance【価格:710万7,000円】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID G-Executive Four【価格:651万3,000円】
トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 3.5 HYBRID G-Executive【価格:739万3,000円】

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID B【価格:489万9,000円〜】

「2.5 HYBRID B」は、マイナーチェンジによって新たに加わったトヨタ 3代目クラウンハイブリッドのエントリーグレードに位置づけられたモデルです。

パワーユニットは2.5L 直列4気筒のA25A-FXS型にモーターを組み合わせ、両者を合わせた場合はシステム最高出力240kW(327PS)、最大トルク521Nm(53.1kgm)を発生。駆動方式は2WD(後輪駆動)に加えて4WD(4輪駆動)が設定され、燃費性能は実際の走行状況に近いとされるWLTCモードで2WDが20km/L4WDも18.2km/Lを達成しています。
エントリーグレードであるため、ステアリングのチルトテレスコピック機構が非電動式であったり、トランクのイージークローザー機能が無い、スピーカーも6スピーカーとなるなど、上位グレードに対し快適装備が省略されていますが、マイナーチェンジによってインパネ(インストルメントパネル)のディスプレイが上下分割タイプから横長の高精細12.3インチTFTワイドタッチディスプレイへと変更。

使い勝手や視認性が向上されているのは見逃せないポイントと言えるでしょう。

価格は2WDが489万9,000円、4WDにはグレード末尾に「Four」の名が付き、こちらは511万9,000円と、2WDより22万円高くなっています。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID RS-B【価格:493万3,000円〜】

「2.5 HYBRID RS-B」は、「2.5 HYBRID B」の上位グレードに位置づけられたスポーティーモデルで、こちらもマイナーチェンジによって新たに加わったモデルです。

エクステリア(外装)では専用フロントグリルやフロントバンパー、リヤバンパーが装着され、ホイールが17インチから18インチアルミホイールへとサイズアップ。さらにマフラーのテールパイプが2本出しから4本出しになるなど、迫力を増した外観となっています。

価格は2WDが495万3,000円、4WDが517万3,000円となり、「2.5 HYBRID B」から2WDと4WDそれぞれ5万4,000円高くなっています

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID S【価格:520万2,000円〜】

「2.5 HYBRID S」は、トヨタ 3代目クラウンハイブリッドのスタンダードグレードとも言えるモデルです。

各種快適装備は「2.5 HYBRID RS-B」よりも充実し、インナーミラーはマニュアル防眩式から自動防眩式へとグレードアップ。

チルトテレスコピック機構の電動化、トランクのイージークローザー機能が標準装備、10スピーカーを組み合わせたクラウン・スーパーライブサウンドシステムが奢られるなど、さまざまな面で下位グレードを上回る仕上がりとなっています。

一方で、エクステリアは「2.5 HYBRID B」と同じデザインとなり、ホイールは17インチアルミホイール、マフラーのテールパイプも2本出しとなるなど、落ち着いた雰囲気に仕上げられています。

価格は2WDが520万2,000円、4WDが542万2,000円で、「2.5 HYBRID RS-B」に対してそれぞれ24万9,000円高くなっています。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID G【価格:587万9,000円〜】

「2.5 HYBRID G」は、マイナーチェンジによってインテリアの質感が強化されたグレードです。

シート素材が高級な本革となり、フロントシート(前席)にはシートベンチレーション機能が標準装備され快適性を向上。

運転席にはステアリングやシート、ドアミラーの位置をメモリーするマイコンプリセットドライビングポジションシステムや、乗り降りの際にステアリングやシートが自動的に移動して乗降スペースを確保するパワーイージーアクセスシステムも装備されています。
また、エクステリアではホイールがスーパークロームメタリック塗装を施された大径の18インチアルミホイールとなり、ヘッドランプはデザイン性と夜間視認性に優れた3眼LEDヘッドランプを採用。ウィンカーもLEDシーケンシャルターンランプ、いわゆる「流れるウィンカー」になるなど、トヨタの高級セダンに高級志向の内容となっています。

一方で価格は2WDが587万9,000円、4WDでは609万9,000円まで上がり、600万円台を超える値段設定となりました。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID RS【価格:531万9,000円〜】

「2.5 HYBRID RS」は、トヨタ3代目クラウンハイブリッドのなかでもスポーティーグレードに位置づけられたモデルです。

フロントグリルはブラック塗装とメッシュパターンが施され、フロントバンパー、フロントバンパーロアグリル、リヤバンパーも専用のスポーティーな形状へと変更。マフラーのテールパイプは4本出しとなり、下位互換グレードともいえる「2.5HYBRID RS-B」と同様の外観となっています。

一方で快適性能は大きく向上し、トランクのイージークローザーやフロントとリヤドア全てに対応したスマートエントリーシステム、フロントシートヒーターやステアリングヒーターなどを標準装備。シート素材もファブリックと合成皮革を組み合わせた高級素材を採用し、質感を高めています。

価格は高級志向の「2.5 HYBRID G」よりも低く、2WDが531万9,000円、4WDも553万9,000円と、2WDと4WDそれぞれ76万円もリーズナブルとなっています。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID RS Advance【価格:597万9,000円〜】

「2.5 HYBRID RS Advance」は、「2.5 HYBRID RS」の上位グレードにあたるモデルです。

基本的な装備は「2.5 HYBRID RS」を踏襲していますが、マイナーチェンジによってシート素材がブランノーブと合成皮革を組み合わせたものから本革に変更。高級感を高めています。

ステアリングには新たにパドルシフトが追加され、マイコンプリセットドライビングポジションシステム、パワーイージーアクセスシステムが採用されるなど、快適性能も向上。

オーディオ面では10スピーカーを組み合わせたクラウン・スーパーライブサウンドシステムを標準装備していますが、下位グレードには無いオプションとして16スピーカーを装着するトヨタプレミアムサウンドシステムもラインナップされています。

価格は2WDが597万9,000円、4WDが619万9,000円となり、「2.5 HYBRID RS」よりもそれぞれ66万円高くなっています。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 3.5 HYBRID RS Advance【価格:710万7,000円】

トヨタ 3代目クラウンのスポーティーモデルである「RSシリーズ」の最上級グレードに位置づけられているモデルが「3.5 HYBRID RS Advance」です。

その名の通り、パワーユニットは2.5L 直列4気筒のA25A-FXS型から3.5L V型6気筒の8GR-FXS型に変更され動力性能が大幅アップ。

エンジン単体でも最高出力220kW(299PS)/6,600rpm、最大トルク356Nm(36.3kgm)/5,100rpmを発生し、モーターと組み合わせた場合はシステム最高出力352kW(479PS)、最大トルク656Nm(66.9kgm)というスポーツカーに劣らないパフォーマンスを発揮します。

快適装備も「2.5 HYBRID RS」に準じた充実ぶりとなり、まさしく「RSシリーズ」の頂点にふさわしいグレードと言えるでしょう。

一方で駆動方式は2WDのみとなり、価格は710万7,000円と、「2.5 HYBRID RS Advance」の2WD仕様に比べて112万8,000円も高くなっています。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 2.5 HYBRID G-Executive Four【価格:651万3,000円】

「2.5 HYBRID G-Executive Four」は、トヨタ 3代目クラウンハイブリッドのなかでも特に高級感を高めたグレードです。

シート素材には本革を採用し、空調システムはフロントシートとリヤシート(後席)の独立コントロールやフロントシート集中モードを持つ高性能なフルオートエアコンを標準装備。

リヤシートも4:2:4でそれぞれリクライニング可能な電動シートが奢られるなど、リヤシートの快適性にも配慮された「エグゼクティブ」の名にふさわしい仕上がりとなっています。

ホイールに専用のノイズリダクションアルミホイールが採用されている点も、「2.5 HYBRID G-Executive Four」の位置づけを端的に表していると言えるでしょう。

また、下位グレードでは駆動方式に2WDと4WDがラインナップされていますが、「2.5 HYBRID G-Executive Four」だけが4WDのみの設定となっていることも特徴となっています。

そのぶん価格も600万円台中盤まで上がり、651万3,000円となっています。

トヨタ 3代目クラウンハイブリッド 3.5 HYBRID G-Executive【価格:739万3,000円】

トヨタ 3代目クラウンハイブリッドの最上級グレードであり、「2.5 HYBRID G-Executive Four」の上位グレードにあたるモデルが「3.5 HYBRID G-Executive」です。

パワーユニットは「3.5 HYBRID RS Advance」と同じ3.5L V型6気筒の8GR-FXS型を搭載しつつ、快適装備は「2.5 HYBRID G-Executive Four」を踏襲する、まさに最上級グレードにふさわしい仕上がりとなっています。

一方で駆動方式は2WDのみとなるなど、4WDのみとされた「2.5 HYBRID  G-Executive Four」とは異なる性格づけがなされています。

価格は3代目クラウンハイブリッド最高値となる739万3,000円となり、「2.5HYBRID G-Executive Four」に比べて88万円も高くなっています。
3代目クラウンハイブリッドは、2020年11月のマイナーチェンジを経て「2.5 HYBRID B」や「2.5 HYBRID RS-B」などの新たなグレードが追加されたほか、本革シートが「2.5 HYBRID G」などにも拡大、さらにインパネのディスプレイは全グレードで上下2面から横長1面も12.3インチTFTディスプレイとなるなど、さまざまな点で変更が加えられました。

マイナーチェンジによって全グレードで基本装備が充実したため魅力を増したラインナップとなりましたが、なかでもスポーティーなエクステリアを備えた「RSシリーズ」に加わった「2.5 HYBRID RS-B」は、価格を抑えつつ上級RSグレードと同じ外観を持つおすすめのグレードと言えるのではないでしょうか。

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