【プロ解説】ジャガーF-PACE(Fペイス)の歴史、グレード、限定車など解説! 限定車によって新たな顔を魅せるF-PACE

ジャガー F-PACE R-SPORT 2.0L D180 Eiger Grey 萩原文博

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2015年、ジャガー・ブランド誕生80周年を記念して登場したジャガーF-PACE(Fペイス)。ジャガー初のSUVは、世界中であらゆる賞を受賞するなど高い評価を受け続けています。今回は、そんなジャガーF-PACE(Fペイス)がどのように変遷されていったのか、グレード、限定車などを時系列で紹介します。


萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
2016年:ジャガーF-PACE(Fペイス)に「F-PACE FIRST EDITION(ファースト・エディション)」を日本限定 50台で発売
2018年:ジャガーF-PACE(Fペイス)「PORTFOLIO(ポートフォリオ)」を追加。
ジャガーF-PACE(Fペイス) SVR。V型8気筒ガソリンエンジン+スーパーチャージャーという怪物を解説
2019年:F-PACE Sensory Performance Editionの追加など、様々な顔を魅せる
【ジャガー F-PACE 】ジャガー(JAGUAR)初のSUV! スポーツカーブランドが作るSUVの走りとは?JAGUAR F-PACE R-SPORT 2.0L D180

2016年:ジャガーF-PACE(Fペイス)に「F-PACE FIRST EDITION(ファースト・エディション)」を日本限定 50台で発売

2015年9月4日、ジャガーはフランクフルト・モーターショーにおいて、ジャガー・ブランド誕生80周年を祝して、革新的なコンセプトカー「CX-17」の量産モデルとして、ジャガー初のパフォーマンス・クロスオーバー「F-PACE」を発表しました。そして発表の11日後となる、9月15日に、F-PACEの特別仕様モデル「F-PACE FIRST EDITION(ファースト・エディション)」を世界限定2000台で発売することを発表。

そして同年10月28日、ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社は、すでに発表されているF-PACEの正式発表を記念して、世界2000台を限定生産される最上級グレードの特別仕様車「F-PACE FIRST EDTION」のうち50台を日本市場に導入し、2015年11月2日より先行受注を開始しました。

このF-PACE FIRST EDTIONに搭載されるエンジンは最高出力380ps、最大トルク450Nmを発生する3L V型6気筒ガソリンエンジンは過給器のスーパーチャージャーを装着しています。組み合わされるトランスミッションは8速ATで駆動方式は4WDのみとなっています。
写真:R-SPORT
そして2016年6月13日、ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社はジャガーブランド初のSUV、F-PACEの本格受注を開始しました。受注を開始するのは、ジャガー・ランドローバーが設計から生産まで手掛けたINGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジンとガソリンエンジンを搭載したモデルです。

最高出力180ps、最大トルク430Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、ベーシックグレードのPURE(ピュア)、そして本革シートなど装備を充実させたPRESTIGE(プレスージ)。そして、外観をスポーティに仕上げた「R-SPORT」の3グレードを用意。

一方のガソリンエンジンは最高出力340ps、最大トルク450Nm仕様のR-SPORTと最高出力380ps、最大トルク450Nm仕様のSという2グレードを用意。F-PACE FIRST EDTIONを加えると6グレードという多彩なラインナップとなります。組み合わされるトランスミッションは8速ATで、駆動方式も4WDのみとなっています。

2018年:ジャガーF-PACE(Fペイス)「PORTFOLIO(ポートフォリオ)」を追加。

2017年12月に、ジャガーF-PACEは2018年モデルの受注を開始しました。2018年モデルは新たに開発されたINGENIUM2Lガソリンエンジンを導入するとともに、新グレード「PORTFOLIO」を追加しました。

2018年モデルのF-PACEには、設計から生産まで自社で手がけ、軽量で高効率なパフォーマンスを発揮する2L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載しました。この2Lガソリンターボエンジンは、先進の制御技術によって最高出力250ps、最大トルク365Nmまたは、最高出力300ps、最大トルク400Nmという特性の異なる仕様が設定されています。従来の2Lディーゼルターボ、最高出力380ps仕様のみとなった3L V6ガソリンンターボエンジンを含む4種類のエンジンが揃いました。

組み合わされるトランスミッションは8速ATとなります。 また、ラグジュアリーなインテリアが特徴の新グレード「PORTFOLIO」を追加し、ディーゼルエンジンを搭載するグレードはPURE、PRESTIGE、R-SPORTの3グレード。2Lガソリンエンジンを搭載するグレードはPURE、PRESTIGE、PORTFOLIO、R-SPORT(250psと300psの2つの仕様)の5グレード。そして、3L V6スーパーチャージャーエンジンを搭載したSの9グレードとなりました。

ジャガーF-PACE(Fペイス) SVR。V型8気筒ガソリンエンジン+スーパーチャージャーという怪物を解説

続く2018年12月、F-PACEは2019年モデルの受注を開始するとともに、最も速くそしてパワフルなグレード「SVR」を追加しました。新グレードのSVRはスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が設計・開発を手がけた「F-PACE」史上最も速く、パワフルなハイパフォーマンス・グレードです。搭載されるエンジンは最高出力550ps、最大トルク680Nmを発生する5L V型8気筒ガソリンエンジン+スーパーチャージャーで、最高速度283km/h、0-100km/h加速は4.3秒を誇ります。

組み合わされるトランスミッションは8速ATですが、SVR専用に駆動システムを最適化したほか、エアロダイナミクスや冷却性能、高速走行安定性に寄与する専用パーツを満載しています。
ハイパワーな5LV型8気筒スーパーチャージャー付ガソリンエンジンを追加し、F-PACEは5種類のエンジンとなりました。グレード構成はさらに充実し、最高出力が250ps、300psという2つの仕様がある2LガソリンターボエンジンはそれぞれPURE、PRESTIGE、R-SPORT、PORTFOLIOという4グレード合計8グレードを設定。

2LディーゼルターボエンジンはURE、PRESTIGE、R-SPORT、PORTFOLIOという4グレード。

そして3LV6スーパーチャージャー付ガソリンエンジンを搭載するS、そして5LV8スーパーチャージャー付ガソリンエンジンを搭載する新グレードのSVRを含めた全14グレードとなりました。

2019年:F-PACE Sensory Performance Editionの追加など、様々な顔を魅せる

2019年11月には、限定50台の特別仕様車「F-PACE Sensory Performance Edition」を設定しました。この特別仕様車はディーゼルエンジン搭載車をベースに19インチのアルミホイールやブラックパックで外観を引き締め、スポーティな走りを堪能できるようにパドルシフトを装着。

さらにアクセルの開度やシフトポイントなどの設定をドライバーの好みに合わせて、カスタマイズすることができるコンフィギュラブルダイナミクスを装備しました。

さらにドライブパックという運転支援システムを標準装備しているのが特徴です。 5種類のエンジンそして、14グレードという充実したラインナップ。ハイパフォーマンスSUVであるジャガーF-PACEは様々なドライバーの感性に合わせた充実のバリエーションが特徴です。

【ジャガー F-PACE 】ジャガー(JAGUAR)初のSUV! スポーツカーブランドが作るSUVの走りとは?JAGUAR F-PACE R-SPORT 2.0L D180

2016年に日本デビューを果たした、ジャガー F-PACE。デビューから4年経った現在では、SUV市場は激戦を極めます。スポーツカー作りを得意とするジャガー、初のSUVは今でも競争力はあるのでしょうか。河西啓介がチェックします。

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