ダイハツ タントの歴史を各モデルの違いとともに徹底解説
更新日:2024.09.09
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26ヶ月もの間、新車販売ランキングトップを守ってきたホンダN-BOX。11月、とうとう王者N-BOXをタントが破り、2014年9月以来5年ぶりに月間新車販売台数でトップとなりました。この11月の新車販売トップ3は、1位のタントに続き、ホンダ N-BOX・スズキ スペーシアと、「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるクルマが独占している状況。
まさに大ブームとなっている「軽スーパーハイトワゴン」ジャンル、そのパイオニアとなったのが、初代タントなのです。7月にフルモデルチェンジをし、4代目となったダイハツ タント。日本のクルマ市場に一大ブームを巻き起こした、タントの歴史を振り返ってみようと思います。
文・吉川 賢一/写真・エムスリープロダクション 鈴木 祐子
まさに大ブームとなっている「軽スーパーハイトワゴン」ジャンル、そのパイオニアとなったのが、初代タントなのです。7月にフルモデルチェンジをし、4代目となったダイハツ タント。日本のクルマ市場に一大ブームを巻き起こした、タントの歴史を振り返ってみようと思います。
文・吉川 賢一/写真・エムスリープロダクション 鈴木 祐子
初代「Tanto」(2003年~2007年)
「しあわせ家族空間」をコンセプトに、コンパクトなショートノーズと広いキャビン、高い全高を持つ、新ジャンルの軽自動車として2003年11月にデビューした初代タント。当時、テレビCMでは工藤静香さんを起用し、「親子にピッタント」というキャッチフレーズで、子育て中の主婦層が共感できるような訴求となっていました。
2003年当時、軽自動車最長となる2,440mmのホイールベースを持ち、全高1,700mmを超える高い全高と相まって、「驚きの広々空間」確保、また、スライドドア採用によって「優れた乗降性」も持ち合わせたタントは、それまで軽自動車にあった「セカンドカー」としてのイメージを一新、世帯の「ファーストカー」としてのキャラクターを確立します。
また、初代タント発売から1年半後、「オトコタント」のキャッチフレーズで、「タント カスタム」が登場。メッキパーツを多用し、専用エアロパーツを装着。また、CMには速水もこみちさんを起用するなど、男性を意識したクルマとなりました。
2003年当時、軽自動車最長となる2,440mmのホイールベースを持ち、全高1,700mmを超える高い全高と相まって、「驚きの広々空間」確保、また、スライドドア採用によって「優れた乗降性」も持ち合わせたタントは、それまで軽自動車にあった「セカンドカー」としてのイメージを一新、世帯の「ファーストカー」としてのキャラクターを確立します。
また、初代タント発売から1年半後、「オトコタント」のキャッチフレーズで、「タント カスタム」が登場。メッキパーツを多用し、専用エアロパーツを装着。また、CMには速水もこみちさんを起用するなど、男性を意識したクルマとなりました。
2代目「TANTO」(2007年~2013年)
この2代目から、標準系とカスタム系が同時に発売されるようになり、標準系が「祝子育て満開」、カスタム系が「アニキのタント」というキャッチフレーズで登場。ユースケ・サンタマリアさんと小池栄子さん(標準系)、伊藤英明さんと長澤まさみさん(カスタム系)によるCMも話題となりました。
先代が大ヒットしたことから、基本的にはキープコンセプトで、先代の魅力をさらに昇華させる改良が施されました。全長は先代と変わらないものの、ホイールベースを50mm延長させ、全高も25mm大きくするなど、さらに居住空間を拡大。
また、この2代目から、タントの代名詞である「ミラクルオープンドア」が採用されました。助手席側の前席と後席の間のピラーがなく、スライドドアを開けると、圧倒的な解放感と乗降性を確保でき、そして荷物の積載性も向上させることに成功しました。
先代が大ヒットしたことから、基本的にはキープコンセプトで、先代の魅力をさらに昇華させる改良が施されました。全長は先代と変わらないものの、ホイールベースを50mm延長させ、全高も25mm大きくするなど、さらに居住空間を拡大。
また、この2代目から、タントの代名詞である「ミラクルオープンドア」が採用されました。助手席側の前席と後席の間のピラーがなく、スライドドアを開けると、圧倒的な解放感と乗降性を確保でき、そして荷物の積載性も向上させることに成功しました。
3代目「TanTo」(2013年~2019年)
3代目となっても、タントはキープコンセプトが貫かれます。先代で採用された「ミラクルオープンドア」は、さらなる使い勝手を求め、スライド幅を先代より100mmも拡張し、運転席側にもスライドドアを採用。
パワースライドドアも一部グレードで採用されました。また、後部座席の足元をフルフラットに変更、これによりA型ベビーカーをたたまずに搭載できるほどの積載性能を獲得しました。また、軽自動車に求められる「低燃費」「低価格」にも磨きがかけられました。
ダイハツの低コストエコロジー技術「イース(eS)テクノロジー」のもと、空力性能が高められ、JC08モード燃費「28.0km/L」の省燃費を達成(NAエンジン)。そしてとうとうタントは、2014年、登録車を含めた新車販売台数でNo.1を獲得。これは、ダイハツ初。また、軽自動車でも初となる快挙でした。
ちなみに車名の「タント」とは、イタリア語で「とても広い」とか「たくさんの」という意味。しかも綴りが徐々に変化しており、初代「Tanto」・2代目「TANTO」・3代目「TanTo」・4代目「Tanto」と、微妙に変化しています。こうした小さなメーカーの遊び心に気がつくと、その続きも気になりますよね。
パワースライドドアも一部グレードで採用されました。また、後部座席の足元をフルフラットに変更、これによりA型ベビーカーをたたまずに搭載できるほどの積載性能を獲得しました。また、軽自動車に求められる「低燃費」「低価格」にも磨きがかけられました。
ダイハツの低コストエコロジー技術「イース(eS)テクノロジー」のもと、空力性能が高められ、JC08モード燃費「28.0km/L」の省燃費を達成(NAエンジン)。そしてとうとうタントは、2014年、登録車を含めた新車販売台数でNo.1を獲得。これは、ダイハツ初。また、軽自動車でも初となる快挙でした。
ちなみに車名の「タント」とは、イタリア語で「とても広い」とか「たくさんの」という意味。しかも綴りが徐々に変化しており、初代「Tanto」・2代目「TANTO」・3代目「TanTo」・4代目「Tanto」と、微妙に変化しています。こうした小さなメーカーの遊び心に気がつくと、その続きも気になりますよね。
2019年7月、4代目タントが登場しました。新型タントの試乗会に出席した際に、開発担当者の方からお聞きした話では、「4代目タントも、好評をいただいている「ミラクルオープンドア」を中心に、常にユーザーの声を聞き取りながら改善をしました。特に、DNGAによるボディやサスペンションの作りを大幅に磨き、背の高い軽のボディでも、しっかりと安定した走りを目指しました。」とのこと。
タントは歴代モデルにおいて、主に子育て世代に注目し、そこに向けた改良が積み重ねられてきました。こうして、ブレずに進化を続けてきたタントだからこそ、2019年11月にて「日本で一番売れたクルマ」となることができたのでしょう。
タントは歴代モデルにおいて、主に子育て世代に注目し、そこに向けた改良が積み重ねられてきました。こうして、ブレずに進化を続けてきたタントだからこそ、2019年11月にて「日本で一番売れたクルマ」となることができたのでしょう。