ダイハツ タントの概要と歴史~王者N-BOXを引きずり下ろした実力とは!?~

2019 ダイハツ タント

26ヶ月もの間、新車販売ランキングトップを守ってきたホンダN-BOX。11月、とうとう王者N-BOXをタントが破り、2014年9月以来5年ぶりに月間新車販売台数でトップとなりました。この11月の新車販売トップ3は、1位のタントに続き、ホンダ N-BOX・スズキ スペーシアと、「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるクルマが独占している状況。

まさに大ブームとなっている「軽スーパーハイトワゴン」ジャンル、そのパイオニアとなったのが、初代タントなのです。7月にフルモデルチェンジをし、4代目となったダイハツ タント。日本のクルマ市場に一大ブームを巻き起こした、タントの歴史を振り返ってみようと思います。

文・吉川 賢一/写真・エムスリープロダクション 鈴木 祐子

Chapter
初代「Tanto」(2003年~2007年)
2代目「TANTO」(2007年~2013年)
3代目「TanTo」(2013年~2019年)

初代「Tanto」(2003年~2007年)

「しあわせ家族空間」をコンセプトに、コンパクトなショートノーズと広いキャビン、高い全高を持つ、新ジャンルの軽自動車として2003年11月にデビューした初代タント。当時、テレビCMでは工藤静香さんを起用し、「親子にピッタント」というキャッチフレーズで、子育て中の主婦層が共感できるような訴求となっていました。

2003年当時、軽自動車最長となる2,440mmのホイールベースを持ち、全高1,700mmを超える高い全高と相まって、「驚きの広々空間」確保、また、スライドドア採用によって「優れた乗降性」も持ち合わせたタントは、それまで軽自動車にあった「セカンドカー」としてのイメージを一新、世帯の「ファーストカー」としてのキャラクターを確立します。

また、初代タント発売から1年半後、「オトコタント」のキャッチフレーズで、「タント カスタム」が登場。メッキパーツを多用し、専用エアロパーツを装着。また、CMには速水もこみちさんを起用するなど、男性を意識したクルマとなりました。

2代目「TANTO」(2007年~2013年)

この2代目から、標準系とカスタム系が同時に発売されるようになり、標準系が「祝子育て満開」カスタム系が「アニキのタント」というキャッチフレーズで登場。ユースケ・サンタマリアさんと小池栄子さん(標準系)、伊藤英明さんと長澤まさみさん(カスタム系)によるCMも話題となりました。

先代が大ヒットしたことから、基本的にはキープコンセプトで、先代の魅力をさらに昇華させる改良が施されました。全長は先代と変わらないものの、ホイールベースを50mm延長させ、全高も25mm大きくするなど、さらに居住空間を拡大。

また、この2代目から、タントの代名詞である「ミラクルオープンドア」が採用されました。助手席側の前席と後席の間のピラーがなく、スライドドアを開けると、圧倒的な解放感と乗降性を確保でき、そして荷物の積載性も向上させることに成功しました。

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3代目「TanTo」(2013年~2019年)

吉川 賢一|よしかわ けんいち

モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。

吉川 賢一