テールライプのカバーが黄ばんでいないのにヘッドライトに黄ばみが起こるのはなぜ?
更新日:2024.09.09
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この2つの違いには、使われている材質が関係しているようです。
ヘッドライトの黄ばみはなぜ起こる?
近年の自動車のヘッドライトに採用されているポリカーボネート。透明性や対衝撃性、難燃性に優れており、デザイン性だけでなく安全性や軽量化のためといった理由から採用されています。しかし、ポリカーボネートの弱点は、薬品に対する耐性の低さや高温高湿度による白化が起きることです。そのため、ヘッドライトとして製造する時は「ハードコート」と呼ばれる、傷に強く硬い皮膜で覆い耐久性を上げる加工を施しています。
そのハードコートも、経年劣化でヘッドライトから剥がれ落ちてしまいます。むき出しになったポリカーボネートが、熱や紫外線などにより化学反応を起こすと、ヘッドライトが黄ばむという事態が起こるのです。
そのハードコートも、経年劣化でヘッドライトから剥がれ落ちてしまいます。むき出しになったポリカーボネートが、熱や紫外線などにより化学反応を起こすと、ヘッドライトが黄ばむという事態が起こるのです。
耐候性に優れたテールランプ付近には黄ばみが起こらない!
一方、テールライトには主にアクリル樹脂といわれる素材が採用されています。アクリル樹脂は、耐候性(屋外の使用でも変形・変色・劣化など変質しにくい)に優れているため、紫外線による劣化が起こりにくいのです。また、テールライトはヘッドライトに比べて発熱温度が低いとされているため、熱による劣化の影響も少なくなっています。そのため、テールランプはヘッドライトよりも黄ばみにくくなっているのです。
ヘッドライトの黄ばみはどうしたらいい?黄ばみ取りをするのもあり!?
黄ばんだヘッドライトを使用していると、光量が減り安全性に問題が出るほか、透過性が減少するため熱を帯びて高温になり、ヘッドライトが溶けてしまう危険性もあります。なので、黄ばんだヘッドライトはそのままにせず、ヘッドライトのクリーニングやカバーの交換など適した対応をしましょう。
テールランプとヘッドライトは定期的な手入れで黄ばみや汚れを避けよう!
車に長く乗る上で、ヘッドライトの黄ばんでしまうことは仕方ないといえます。しかし、コーティング剤などで表面を保護すると、黄ばみのスピードを遅らせることが可能です。定期的に手入れを行い、輝きのあるライトを維持しましょう。