ヘッドライトの左右の明るさや色違いの原因は?車検を見越した対処をしよう!

LEDランプ

※この記事には広告が含まれます

クルマのヘッドライトを注意深く観察してみると、黄色っぽかったり、青白っぽかったり、クルマによってちょっとずつ光に違いがあります。片側のバルブが切れていると明らかな整備不良ですが、左右ともに点灯しているけれど色が違っている場合は、違反にならないのでしょうか?

文・吉川賢一
Chapter
ヘッドライトの色や明るさに関する車検上のルール
ヘッドライトの黄ばみがひどいと車検に通らない?
黄ばみや曇りを落とす方法

ヘッドライトの色や明るさに関する車検上のルール

現在、ヘッドライトの色は、白色と規定されています。ただし2005年12月31日以前に車両に関しては、白色または淡黄色となっており、黄色のバルブやHIDでも車検に通りました。

またヘッドライトの取り付けは、左右で同じ明るさ、同じ色、同じデザインの左右対象であること。ランプの数はハイビームで2灯または4灯、ロービームで2灯。 車検検査は、2018年9月1日からロービームで行なうようになりました。

ちなみに色温度については、はっきりした規定がなく、おおまかに3500~6000K(ケルビン)程度と言われています。

ヘッドライトの黄ばみがひどいと車検に通らない?

かつてはガラス製だった時代もありますが、現在、ヘッドライトのカバーは、ポリカーボネートの樹脂製が主流となりました。

樹脂製はガラスに比べて衝撃に強いことや軽いことがメリットなのですが、紫外線や洗車キズ、バルブの熱などで劣化しやすいことが欠点です。

駐車環境が悪く、左右のどちらかだけが紫外線の影響を多く受け、片側のカバーのみ曇っている場合、バルブ自体は左右同じ明るさ、同色であっても、明るさに左右差が生じてしまいます。このとき基準となる光量を満たすことができなければ、車検には通りません。

また、球切れなどで片方だけ交換したり、左右違うバルブを取り付けてしまった、破損や事故で片方だけ新品にしたなど、左右の明るさに差が生まれるようなケースで、左右が明らかに違っている場合は、車検も通らず、違反となりますので、気付いたときには左右均等のバルブに交換しましょう。

黄ばみや曇りを落とす方法

劣化によって黄ばみが発生したり白く曇ってしまったヘッドライトカバーは、自分で修復することができます。

手軽なのは、「ピカール」などの金属磨きや車の傷消し用コンパウンドで磨くというやり方ですが、この方法は表面に小さなキズを作りながら磨くため、一時的に修復されたように見えますが、輝きは長持ちしません。

そこでお勧めしたいのが、CURE 5–56などの潤滑剤で黄ばみを溶かして拭き取り、その後にクリアコーティングをするという方法です。この方法であれば、カバーに細かい傷をつけることもなく、輝きも長持ちします。

ヘッドライトやブレーキランプ、ウィンカーなどの灯火類は、クルマの安全や人の命に直接影響する大事な部品であることから、法律で細かく基準が定められています。

左右差については、それが微妙なものであれば、ほぼ車検に通り、違反に問われることもないようです。しかし実際には、検査員や警察官の裁量次第とも言われますから、左右の違いに気づいたら、早めに対処しておいたほうが良さそうですね。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細