なんでもこいの万能車!ステーションワゴンまとめ(国産車編)

ホンダ シャトル 2017

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90年代に一大ブームとなったステーションワゴン。最近はミニバン人気に押されて、販売車種も少なくなってしまいましたが、セダンの走りに使い勝手の良い荷室を組み合わせたステーションワゴンは、旅行やアウトドアにもとても便利な万能車です。今回は、国産車のステーションワゴンをメーカー別にご紹介していきます。

文・立花義人
Chapter
トヨタのステーションワゴン
日産のステーションワゴン
ホンダのステーションワゴン
マツダのステーションワゴン
スバルのステーションワゴン

トヨタのステーションワゴン

現在(2018年11月)、トヨタが販売しているステーションワゴンは、カローラフィールダーとプリウスαの2車種です。

5ナンバー小型乗用車の代表格であるカローラには、様々な派生モデルがあり、ステーションワゴンタイプのフィールダーもその一つです。前身であるカローラワゴンから数えると30年以上の歴史があり、狭い道路でも重宝するサイズ感と使い勝手の良さは老若問わず人気となっています。

最新モデルのカローラフィールダーにはハイブリッドモデルも用意され、予防安全装備や充実した快適な機能が備わっています。
プリウスαは、三代目プリウスがベースのステーションワゴンで、2011年に発売開始されました。プリウスの派生モデルとして、発売から7年を経過した今でもラインナップされており、根強い人気があります。

プリウスの燃費性能と走りの良さに、ステーションワゴンならではの使いやすいラゲージスペースやシートアレンジを融合。5人乗りのほかに3列シートの7人乗りも選ぶことができます。

日産のステーションワゴン

日産には、2018年3月まで販売されていたウイングロードを最後に、現在ステーションワゴンのラインナップはありません。

かつてはステージアやアベニール、セフィーロワゴン、プリメーラワゴン、古いモデルではセドリック/グロリアワゴン、サニーカリフォルニア、スカイラインワゴンなど、たくさんの魅力的なステーションワゴンがありました。

特にステージアはスカイラインのプラットフォームを使用していたため、スカイラインの走りの良さを併せ持つ、ステーションワゴンだっただけに、ラインナップから落ちたのが非常に残念です。

ホンダのステーションワゴン

ホンダにはステーションワゴンとして、フィットをベースにした「シャトル」と、それよりもひと回り大きなサイズとなる「ジェイド」の2車種がラインナップされています。

シャトルにはフィットハイブリッドに搭載されているハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」モデルも用意され、JC08モードによる燃費は34.4km/ℓ(FF)を達成。コンパクトカーならではの取り回しの良さとゆとりのキャビン、クラス最大級のラゲッジスペースがもたらすパッケージングが大きな魅力です。
ジェイドは2015年に販売が開始されました。当初は3列シート6人乗りのみのラインナップとなり、ステーションワゴンというよりもミニバン市場を意識したモデルとしてデビューしました。しかし、2018年の5月に行われたマイナーチェンジにより、2列シート5人乗りタイプが加えられ、ステーションワゴン市場に参入する形となりました。

もともと立体駐車場に入る1,550mm以下の全高であることや、2列目シートを倒さなくてもたっぷりなラゲッジスペースがあること、切れ長のヘッドライトに引き締まったデザインの足元など、スポーティでスタイリッシュなステーションワゴンとしての魅力が十分に備わっているモデルです。

マツダのステーションワゴン

現在、マツダのステーションワゴンとしてラインナップしているのは、アテンザワゴンのみ。

マツダのフラッグシップモデルとして2012年から販売されているアテンザには、セダンとワゴンが用意されています。エンジンはガソリンモデルが2ℓと2.5ℓ、ディーゼルモデルが2.2ℓで、ディーゼルモデルは4WDと6速MTが選択できます。

マツダの新しいデザインテーマ「魂動」を採用したエモーショナルで立体感のある外観は、ヨーロッパの高級車にも見劣りしない存在感と落ち着きがあります。高級感がありエレガントな室内空間と、リアシートをたためば最大で1,648ℓの大きな荷室空間を確保できる利便性は、このアテンザワゴンの大きな魅力です。

スバルのステーションワゴン

1990年代のステーションワゴン人気の立役者といえば、レガシィツーリングワゴンを外すことはできません。

1989年にデビューしたレガシィには、新開発の水平対向エンジンに4WD、高性能ターボモデルも用意されました。レガシィツーリングワゴンは、それまで商用車の延長のような存在であったステーションワゴンが、走りを楽しむグランドツアラーとして認められるようになったといえるほどの、従来の概念を覆す画期的なモデルとなりました。

現在のスバルのステーションワゴンとして、1.6ℓ直噴ターボと2ℓ直噴ターボエンジンを搭載した「レヴォーグ」と、1.6ℓと2ℓDOHCエンジンを搭載した「インプレッサスポーツ」がラインナップされています。

スバルがこだわる視界設計やドライビングポジション、使いやすさを追求したインターフェース、最新の予防安全技術と運転負荷を軽減する「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載しています。

たくさんの荷物を積んで大人4人が遠くまで移動しても疲れない、走りも楽しめるそんな便利でいいクルマ。ステーションワゴンにこだわってきたスバルが、今後もこのジャンルを洗練・熟成させていくのかもしれません。


便利で使い勝手が良く、走りも楽しめるステーションワゴン。今後、どんな魅力的なモデルが誕生するのでしょうか。楽しみですね。
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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。
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