ガラスハッチ搭載車5選|トランクのリアガラスが開く!?

BMW 3シリーズ ツーリング

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たまに見かける「ガラスハッチ」を搭載したクルマ。テールゲートとは別に、リアガラスだけが開閉できる仕組みになっています。以前は、多くのワゴンやSUVで見られた機構でしたが、現在は希少な装備になっています。そんなガラスハッチを採用している新旧モデルを紹介しましょう。

文・立花義人
Chapter
ガラスハッチ採用のメリット
①トヨタ ランドクルーザープラド
②BMW 3/5シリーズ ツーリング
③日産 セレナ
④トヨタ FJクルーザー
⑤マクラーレン 570GT

ガラスハッチ採用のメリット

買い物に出かけたとき、いくつかの店を回って少しずつ買い物をするというシーンがありますよね。ガラスハッチのクルマだと、毎回大きなテールゲートを開かなくても、ガラスハッチだけが開いて、ちょっとした荷物を積み足していくという使い方ができます。またキャンプなど、ラゲッジに荷物を詰め込んで移動するときに、ガラスハッチがあれば荷崩れを気にせず小物を取り出すことができます。

しかし、こうした構造を採用するには、車体剛性を確保したり、シール性を向上させるためのコストがかかります。そのため、利便性は高いものの、採用している車種はとても少なくなりました。では、ガラスハッチを採用しているクルマを、現行モデルを中心にいくつか紹介しましょう。

①トヨタ ランドクルーザープラド

ランドクルーザーシリーズのライトデューティ、すなわち小型軽量版のランドクルーザープラドは、2009年に4代目となり、2017年のマイナーチェンジによって、上位モデルのランドクルーザーのような堂々とした存在感のあるスタイリングになりました。

ランドクルーザープラドにはガラスハッチが装備されており、ハッチの解錠は、スマートキーのワイヤレス操作や、ガラス脇に付いているスイッチ操作でも可能です。

②BMW 3/5シリーズ ツーリング

BMWの主力モデルである3シリーズ、その上位モデルである5シリーズには、それぞれツーリングというステーションワゴンが用意されています。BMWのスポーティな走りはそのままに、ステーションワゴンの利便性も両立した人気モデルです。

BMWのツーリングには、独立開閉式リアウインドウが装備されています。キーをタッチするだけでウインドウ部分を開けることができ、ラゲージカバーも同時に持ち上がる機構になっています。

③日産 セレナ

2016年に現在の5代目にフルモデルチェンジした日産 セレナは、乗用車の販売ランキングでもつねに上位にランクする人気のミニバンです。

セレナに採用される「デュアルバックドア」は、バックドアの上半分が別に開く構造になっています。広いスペースがあれば全体を開くことができますが、駐車スペースが狭い場合は上半分だけを開き、荷物の出し入れが可能です。たくさんの荷物が積んであり、ドア全体を開けたら荷物がこぼれ落ちてしまう、という場面でも便利です。

④トヨタ FJクルーザー

1960年に登場した40系ランドクルーザーをデザインモチーフとして、2006年に発売されたFJクルーザー。丸型のヘッドライトや白い屋根などレトロな外観や、フロアや荷室にはラバー調素材を使用した防水カーペットを採用するなど、単なるネオクラシックではなく、本格的なSUVとしても十分な魅力があるモデルです。

残念ながら2018年1月で生産終了となってしまいましたが、このFJクルーザーにもガラスハッチが採用されていました。バックドアそのものは横開き式でしたが、ガラスハッチは上部跳ね上げ式で、やや大ぶりなSUVにとってこの装備はとても便利なものでした。

⑤マクラーレン 570GT

イギリスの自動車メーカー、マクラーレン・オートモーティブが2016年から販売するスポーツカー、マクラーレン570Sに、派生モデルとして570GTが加えられました。

エンジンは570Sと同様3.8ℓV8ツインターボエンジンで最高出力は570ps、軽量・高剛性カーボンファイバーシャシー「モノセルⅡ」の採用により車両重量は1,350kgとなっており、最高時速は328km/h、0-60mph(0-97km/h)加速は3.3秒というハイパフォーマンスカーです。

そんなハイスペックのスポーツカーですが、570GTのリアガラスはユニークな横開きのハッチになっており、ミッドシップエンジン搭載によって容量は少なめながらも、荷室スペースにアクセスできるようになっています。

570GTはロングツーリングも可能なスーパーカーを目指して設計されており、570Sの高性能な走りに加えて、日常での使いやすさや実用性を重視したモデルとなっています。


ステーションワゴンやSUVを中心に採用されてきたガラスハッチ。荷物の出し入れや狭いスペースに駐車した際は、とても便利な装備です。

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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。
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