日本では見たことない!スペインのかっこいい車おすすめ5選
更新日:2025.08.05

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日本の道路でスペイン製の車を見ることはほとんどありません。実はスペインにも自動車メーカーはいくつか存在し、デザイン性や走行性能で世界的に評価されているモデルもあるのです。たとえば戦前にはイスパノ・スイザや、戦後にはペガソといった名車ブランドがあり、車マニアには垂涎ものの存在でした。
しかしそれらは既に消滅し、現在日本で知られるスペイン車メーカーといえばSEAT(セアト)くらいでしょう。それでも海外のかっこいい車に興味がある方なら見逃せない、スペイン発の魅力的なモデルが存在します。
日本ではまずお目にかかれない珍しいスペイン車の中から、特におすすめの5台を厳選してご紹介します。「こんな車があったのか!」と思わず驚く、希少で格好良いモデルばかりです。
しかしそれらは既に消滅し、現在日本で知られるスペイン車メーカーといえばSEAT(セアト)くらいでしょう。それでも海外のかっこいい車に興味がある方なら見逃せない、スペイン発の魅力的なモデルが存在します。
日本ではまずお目にかかれない珍しいスペイン車の中から、特におすすめの5台を厳選してご紹介します。「こんな車があったのか!」と思わず驚く、希少で格好良いモデルばかりです。
- Chapter
- 1. セアト アローナ – スペインが誇る都会派コンパクトSUV
- フォルクスワーゲングループの都会派コンパクトSUV
- 受賞歴のある洗練されたデザインと充実装備
- 多彩なパワートレインと日本での入手方法
- 2. セアト イビーザ – スタイリッシュな欧州コンパクトハッチ
- セアトを代表するBセグメントハッチバック
- 情熱的なデザインとスポーティな走り
- 日本未導入の希少性とマニアックな魅力
- 3. セアト レオン CUPRA R – 限定生産された大人のホットハッチ
- 799台限定の最強ホットハッチ
- “羊の皮を被った狼” ― 大人のためのデザイン
- 独立ブランドとなった「CUPRA」と希少価値
- 4. URO VAMTAC S3 – スペイン製ミリタリーSUVの怪物
- スペイン陸軍が採用する「高機動戦術車両」
- 無骨なスタイルと本格オフロード仕様
- 多彩なバリエーションと日本での希少性
- 5. コマルト T-BUS – 芸術的デザインの電動マイクロバス
- ゴルフカートから生まれた開放的な電動ミニバス
- ユニークな“4連丸目”フェイスと性能
- 公道走行は困難?日本での活躍の場
- デザイン性:情熱的でかっこいいスタイル
- 価格:手の届きやすい価値ある海外車
- 整備性:メンテナンスと部品供給の実情
- 希少価値:所有する喜びと特別感
- よくある質問(FAQ)
- Q1. スペインには他にどんな自動車メーカーがありますか?
- Q2. セアトなどスペイン車は日本で購入できますか?
- Q3. 過去にスペイン車が日本で市販されたことはありますか?
- Q4. スペイン車の魅力は何ですか?
- スーパーカーから軍用車まで ― スペイン自動車産業の多様性
1. セアト アローナ – スペインが誇る都会派コンパクトSUV
フォルクスワーゲングループの都会派コンパクトSUV
セアト アローナは、スペイン・カタルーニャ地方に拠点を置くセアト(SEAT)が2017年に発売したコンパクトSUVです。セアトは1950年に創業し、1990年代からフォルクスワーゲングループ傘下に入った老舗メーカーで、近年はフォルクスワーゲン譲りの高品質とラテン系らしいスポーティーさを融合させた車作りが特徴です。
アローナはセアト初のSUV「アテカ」の弟分として開発され、フォルクスワーゲン・ポロと共通のMQB A0プラットフォームを採用しています。全長4.14m×全幅1.78m×全高1.54mほどのボディは、国内SUVでいえば日産ジュークに近いサイズで、トヨタC-HRやホンダ・ヴェゼルより一回り小さく日本の狭い道でも扱いやすい絶妙な大きさです。
アローナはセアト初のSUV「アテカ」の弟分として開発され、フォルクスワーゲン・ポロと共通のMQB A0プラットフォームを採用しています。全長4.14m×全幅1.78m×全高1.54mほどのボディは、国内SUVでいえば日産ジュークに近いサイズで、トヨタC-HRやホンダ・ヴェゼルより一回り小さく日本の狭い道でも扱いやすい絶妙な大きさです。
受賞歴のある洗練されたデザインと充実装備
デザイン面でもアローナは高く評価されています。切れ長のヘッドライトからAピラーに伸びるシャープなラインや、Cピラーまで一気に貫くクロームモールなど、一目でセアトと分かる洗練されたエクステリアです。
2トーン塗装仕様では車体側面に走るクロームラインが色分けの境目となり、おしゃれなアクセントになっています。この優れたデザインによりアローナは2018年にレッドドット・デザイン賞を受賞しており、各国で賞賛されました。
インテリアもカジュアルさの中にVWグループらしい作りの良さが光り、スマホ連携の8インチタッチスクリーンやワイヤレス充電、Beats社製プレミアムオーディオ(一部グレード)など最新装備も充実しています。
2トーン塗装仕様では車体側面に走るクロームラインが色分けの境目となり、おしゃれなアクセントになっています。この優れたデザインによりアローナは2018年にレッドドット・デザイン賞を受賞しており、各国で賞賛されました。
インテリアもカジュアルさの中にVWグループらしい作りの良さが光り、スマホ連携の8インチタッチスクリーンやワイヤレス充電、Beats社製プレミアムオーディオ(一部グレード)など最新装備も充実しています。
多彩なパワートレインと日本での入手方法
パワートレインは直列3気筒1.0Lターボ(95PS/115PS)、直列4気筒1.5Lターボ(150PS)、そして1.6Lのディーゼルターボ(95PS/115PS)というラインナップで、5速MTから7速DSGまで多様なトランスミッションが組み合わされています。
中でも1.5Lターボエンジンはフォルクスワーゲン最新の「TSI Evo」ユニットでパワフルかつ環境性能に優れています。残念ながらセアトは日本市場に公式展開しておらず、アローナも日本では未発売の幻のモデルです。
それでも並行輸入業者を通じて右ハンドル仕様を取り寄せることも可能であり、人とは違う「お洒落なコンパクトSUV」が欲しい人には魅力的な選択肢と言えるでしょう。
中でも1.5Lターボエンジンはフォルクスワーゲン最新の「TSI Evo」ユニットでパワフルかつ環境性能に優れています。残念ながらセアトは日本市場に公式展開しておらず、アローナも日本では未発売の幻のモデルです。
それでも並行輸入業者を通じて右ハンドル仕様を取り寄せることも可能であり、人とは違う「お洒落なコンパクトSUV」が欲しい人には魅力的な選択肢と言えるでしょう。
2. セアト イビーザ – スタイリッシュな欧州コンパクトハッチ
セアトを代表するBセグメントハッチバック
イビーザ(Ibiza)はセアトを代表する主力コンパクトカーで、その名は地中海の有名リゾート地イビサ島に由来します。現行モデルは2017年発売の5代目で、フォルクスワーゲン・ポロと兄弟車となる最新プラットフォームを採用したBセグメントハッチバックです。
サイズは全長4,059mm×全幅1,780mm×全高1,444mmと日本の5ナンバー枠に近いコンパクトさですが、ホイールベースはポロより長い2,564mmとなっており、室内空間にゆとりが持たせてあります。
エンジンはガソリン1.0L(75~115psのチューン違い3種)や1.5Lターボ(150ps)、ディーゼル1.6L(95ps相当)という構成で、小柄な車体に十分なパワーを備えています。
サイズは全長4,059mm×全幅1,780mm×全高1,444mmと日本の5ナンバー枠に近いコンパクトさですが、ホイールベースはポロより長い2,564mmとなっており、室内空間にゆとりが持たせてあります。
エンジンはガソリン1.0L(75~115psのチューン違い3種)や1.5Lターボ(150ps)、ディーゼル1.6L(95ps相当)という構成で、小柄な車体に十分なパワーを備えています。
情熱的なデザインとスポーティな走り
最大の見どころはエクステリアのデザイン処理です。5代目イビーザではサイドパネルに深く刻まれたキャラクターラインや、立体的に絞り込まれたリアフェンダー&ハッチゲート形状など、同クラス他社ではお目にかかれない大胆な造形が取り入れられています。
コンパクトながら存在感のあるシャープなスタイルは「さすがスペイン」と言いたくなるセンスで、欧州では若者を中心に人気を博しました。また、スポーティな「FR」というグレードはクラス随一のスポーティさを持つ車として知られており、日常ユースからちょっとしたドライブまで軽快に楽しめるハンドリングも魅力です。
コンパクトながら存在感のあるシャープなスタイルは「さすがスペイン」と言いたくなるセンスで、欧州では若者を中心に人気を博しました。また、スポーティな「FR」というグレードはクラス随一のスポーティさを持つ車として知られており、日常ユースからちょっとしたドライブまで軽快に楽しめるハンドリングも魅力です。
日本未導入の希少性とマニアックな魅力
内装も同クラス平均を上回る質感でまとめられており、最新世代ではデジタルメーターや先進安全装備も充実しています。とはいえセアト車全般に言えることですが、日本国内に正規輸入されていないため街中で見かけることはまずありません。
1980年代には初代イビーザが並行輸入により日本で少数販売されたこともありましたが、現行モデルを手に入れるには個人輸入などに頼るしか方法がないのが現状です。
それでも「日本では見たことのないコンパクトカーに乗りたい」「他人とは被らない海外のかっこいい車が欲しい」というこだわり派には、一度検討してみる価値のある1台です。
1980年代には初代イビーザが並行輸入により日本で少数販売されたこともありましたが、現行モデルを手に入れるには個人輸入などに頼るしか方法がないのが現状です。
それでも「日本では見たことのないコンパクトカーに乗りたい」「他人とは被らない海外のかっこいい車が欲しい」というこだわり派には、一度検討してみる価値のある1台です。
3. セアト レオン CUPRA R – 限定生産された大人のホットハッチ
799台限定の最強ホットハッチ
レオンはセアトが誇るCセグメント(ゴルフ相当)のハッチバックで、その高性能版が「レオン・クプラ(CUPRA)」です。中でもレオン CUPRA R(クプラR)は世界799台限定で生産された特別なホットハッチとして2018年に登場しました。
クプラRは5ドアハッチバックをベースに、当時のセアト史上最強クラスのスペックを与えられたモデルです。エンジンはフォルクスワーゲングループ共通の2.0L直4ターボで、通常のクプラが300PSなのに対し、Rでは専用チューニングにより310PSまで引き上げられています(MT仕様)。トランスミッションは6速MTで前輪を駆動し、0-100km/h加速5.8秒・最高速250km/hに達する実力を秘めています。
クプラRは5ドアハッチバックをベースに、当時のセアト史上最強クラスのスペックを与えられたモデルです。エンジンはフォルクスワーゲングループ共通の2.0L直4ターボで、通常のクプラが300PSなのに対し、Rでは専用チューニングにより310PSまで引き上げられています(MT仕様)。トランスミッションは6速MTで前輪を駆動し、0-100km/h加速5.8秒・最高速250km/hに達する実力を秘めています。
“羊の皮を被った狼” ― 大人のためのデザイン
外観は一見するとノーマルのレオンと大差ありませんが、よく見るとカーボン製エアインテークや専用のアーチモールで前後フェンダーがワイド化されています。
さらに各所にあしらわれた「カッパー(銅)カラー」の差し色が渋いアクセントとなり、高性能車であることをさり気なく主張します。大径ホイールやブレンボ製ブレーキ、専用アルミペダルやバケットシートなども備わり、まさに“羊の皮を被った狼”と呼ぶにふさわしい出で立ちです。
内装も上質かつスポーティで、スペイン語で「杯・優勝」を意味する「CUPRA」の名に恥じない大人のホットハッチに仕上がっています。
さらに各所にあしらわれた「カッパー(銅)カラー」の差し色が渋いアクセントとなり、高性能車であることをさり気なく主張します。大径ホイールやブレンボ製ブレーキ、専用アルミペダルやバケットシートなども備わり、まさに“羊の皮を被った狼”と呼ぶにふさわしい出で立ちです。
内装も上質かつスポーティで、スペイン語で「杯・優勝」を意味する「CUPRA」の名に恥じない大人のホットハッチに仕上がっています。
独立ブランドとなった「CUPRA」と希少価値
限定生産ゆえに新車はすでに完売しており、中古市場でも欧州で高値が付くレアモデルです。ちなみに「CUPRA」は元々セアトのスポーツグレード名称でしたが、現在は独立したスポーツブランド「クプラ」となり、レオンの後継モデルは「クプラ・レオン」に引き継がれています。いずれにせよ日本では正式販売されなかったモデルであるため、街中でこの希少なスペイン車を見かけたらとても幸運です。
4. URO VAMTAC S3 – スペイン製ミリタリーSUVの怪物
スペイン陸軍が採用する「高機動戦術車両」
スペインには乗用車以外にもユニークな車両メーカーがあります。その一つがウロベサ(UROVESA)社で、1981年に創業し1984年以降スペイン陸軍への車両供給を行ってきた実績を持ちます。同社の代表作がVAMTAC(バムタック) S3です。
VAMTACは「高機動戦術車両」を意味し、その名が示す通りアメリカ軍のハンヴィー(Humvee)に似たコンセプトの4輪駆動軍用車両で、1998年から運用が開始されました。スペイン軍をはじめ20か国以上の軍や警察で採用される国産軍用車のエースです。
VAMTACは「高機動戦術車両」を意味し、その名が示す通りアメリカ軍のハンヴィー(Humvee)に似たコンセプトの4輪駆動軍用車両で、1998年から運用が開始されました。スペイン軍をはじめ20か国以上の軍や警察で採用される国産軍用車のエースです。
無骨なスタイルと本格オフロード仕様
見た目は完全な箱型ボディに極太タイヤといういかにも無骨なスタイルで、ハマーなどを彷彿とさせます。車幅2.17m・全長4.85m・車高1.90mという巨体ですが、一部仕様では車両総重量が日本の普通免許で運転可能な範囲に収まる場合もあります。
パワーユニットは3.2L直列6気筒ディーゼルターボ(最高出力188ps、最大トルク410Nm)などを搭載し、5速ATとフルタイム4WD(副変速機付き)によってあらゆる地形を走破できます。サスペンションは4輪独立懸架、ブレーキも4輪ベンチレーテッドディスクと乗用車顔負けの装備で、最高速度は135km/hに達します。
パワーユニットは3.2L直列6気筒ディーゼルターボ(最高出力188ps、最大トルク410Nm)などを搭載し、5速ATとフルタイム4WD(副変速機付き)によってあらゆる地形を走破できます。サスペンションは4輪独立懸架、ブレーキも4輪ベンチレーテッドディスクと乗用車顔負けの装備で、最高速度は135km/hに達します。
多彩なバリエーションと日本での希少性
実際のVAMTACは状況に応じて様々な派生型があり、ドアや屋根の有無、装甲や武装の有無など多彩なバリエーションがあります。ウインカーやフォグランプが金網でガードされるなど、悪路走行時の破損を防ぐ工夫もうかがえます。
用途は軍用が中心ですが、一部は救急車型や消防車型なども存在するようです。日本では民間で乗っている人はまずいませんが、愛好家が並行輸入するケースも皆無ではありません。街中で遭遇すれば二度見間違いなしの迫力と珍しさを持つスペイン製SUVです。
用途は軍用が中心ですが、一部は救急車型や消防車型なども存在するようです。日本では民間で乗っている人はまずいませんが、愛好家が並行輸入するケースも皆無ではありません。街中で遭遇すれば二度見間違いなしの迫力と珍しさを持つスペイン製SUVです。
5. コマルト T-BUS – 芸術的デザインの電動マイクロバス
ゴルフカートから生まれた開放的な電動ミニバス
コマルト(Comarth)はスペイン・ムルシアに本社を置くメーカーで、元々ゴルフカートの製造からスタートし、その技術を応用して小型電気自動車の開発・販売を行っています。T-BUSは8人+運転手1人の計9人乗り電動ミニバスで、2014年頃に発売されました。
軽自動車より小さな車体に3列シートを配置し、ドアやサイドウインドウを持たない開放的な構造が特徴です。横3人掛けシートでも窮屈にならないのは、ボディ側面を省略し可能な限り室内幅を確保しているためで、リゾート地向け車両らしい割り切りと言えるでしょう。
軽自動車より小さな車体に3列シートを配置し、ドアやサイドウインドウを持たない開放的な構造が特徴です。横3人掛けシートでも窮屈にならないのは、ボディ側面を省略し可能な限り室内幅を確保しているためで、リゾート地向け車両らしい割り切りと言えるでしょう。
ユニークな“4連丸目”フェイスと性能
動力は48V仕様(5.4kWモーター)と72V仕様(8.5kWモーター)の2タイプがあり、最高速度は約25km/hにリミッター制限されています。バッテリーや仕様により最大200km程度の航続距離を確保しており、ゴルフ場内など低速移動には十分な性能です。
何より目を引くのは個性的すぎるエクステリアデザインで、フロントには丸型ヘッドライト4灯が縦一列に並ぶレイアウトを採用しています。このユニークな“4連丸目”フェイスからは芸術の国スペインらしい遊び心とセンスを感じさせます。
何より目を引くのは個性的すぎるエクステリアデザインで、フロントには丸型ヘッドライト4灯が縦一列に並ぶレイアウトを採用しています。このユニークな“4連丸目”フェイスからは芸術の国スペインらしい遊び心とセンスを感じさせます。
公道走行は困難?日本での活躍の場
ただしT-BUSはあくまで私有地や閉鎖空間での利用を想定しているため、日本の保安基準(ドアやシートベルト等)を満たさず公道走行は困難です。実際、日本でこの車を見るとすればゴルフ場や遊園地の送迎用といったケースに限られるでしょう。
とはいえ「見たこともない不思議な車」として話題性は抜群で、どこかの施設に導入されたらSNS映えすると注目を集めるかもしれません。スペインにはスーパーカーから軍用車、そしてこのようなマイクロバスまで、実に多彩なモビリティが存在しているのです。
とはいえ「見たこともない不思議な車」として話題性は抜群で、どこかの施設に導入されたらSNS映えすると注目を集めるかもしれません。スペインにはスーパーカーから軍用車、そしてこのようなマイクロバスまで、実に多彩なモビリティが存在しているのです。
デザイン性:情熱的でかっこいいスタイル
スペイン車、とりわけセアトの乗用車は情熱的でスポーティーなデザインが特徴です。スペインらしいラテンの感性が息づくスタイルで、同じフォルクスワーゲングループの車より若々しく情熱的な雰囲気を持ち、見る人に強い印象を与えます。
例えばセアト・レオンなどはドイツ車の技術にラテンのセンスを融合したデザインとなっており、その洗練された外観はヨーロッパでも高く評価されています。さらに、スペインのメーカーならではの大胆なデザインも存在し、他にはない個性を感じさせます。
例えばセアト・レオンなどはドイツ車の技術にラテンのセンスを融合したデザインとなっており、その洗練された外観はヨーロッパでも高く評価されています。さらに、スペインのメーカーならではの大胆なデザインも存在し、他にはない個性を感じさせます。
価格:手の届きやすい価値ある海外車
スペイン車の多くは高級車よりも実用的で手の届きやすい価格帯に位置しています。特にセアトはフォルクスワーゲングループ傘下で、同じ技術を共有しながら価格が抑えられていることが魅力です。
現行のセアト車はVWの基本コンポーネントを使用し、高品質な作りを実現しているので、価格の割にしっかりした出来栄えを誇ります。つまり“お買い得な外国車”として、性能とデザインに対して比較的リーズナブルなコストで購入できる可能性があります。
一方で、日本でスペイン車を買う場合価格面のハードルとして並行輸入のコストが発生します。正規ディーラーが存在しないため、購入時に海外から取り寄せる諸費用や手続き費用が上乗せされ、結果的に割高になる可能性があります。また、販売台数が少なくリセールバリュー(再販価格)の予測が難しい点もデメリットです。
将来手放す際に買い手が限られるため、高値で売却しにくい可能性は否めません。ただし、これらはスペイン車が日本で珍しいことの裏返しとも言えます。
現行のセアト車はVWの基本コンポーネントを使用し、高品質な作りを実現しているので、価格の割にしっかりした出来栄えを誇ります。つまり“お買い得な外国車”として、性能とデザインに対して比較的リーズナブルなコストで購入できる可能性があります。
一方で、日本でスペイン車を買う場合価格面のハードルとして並行輸入のコストが発生します。正規ディーラーが存在しないため、購入時に海外から取り寄せる諸費用や手続き費用が上乗せされ、結果的に割高になる可能性があります。また、販売台数が少なくリセールバリュー(再販価格)の予測が難しい点もデメリットです。
将来手放す際に買い手が限られるため、高値で売却しにくい可能性は否めません。ただし、これらはスペイン車が日本で珍しいことの裏返しとも言えます。
整備性:メンテナンスと部品供給の実情
スペイン車を維持する上で気になるのが整備性です。日本国内に正規サービス網が無い分、自分で輸入した車のメンテナンスはどうなるのか心配になるかもしれません。しかし、セアト車の場合は心強い利点があります。
フォルクスワーゲンやアウディと多くの部品を共通化しているため、機関系や足回りのパーツは国内でも比較的入手しやすく、整備工場も対応しやすいのです。実際、セアト・レオンはゴルフやアウディA3とプラットフォームを共有し、エンジンやブレーキ部品の品番もほとんどVW/Audiと同じだというデータがあります。
このように中身が共通しているおかげで、部品取り寄せや交換修理も既存のネットワークを活用できるケースが多いのです。
フォルクスワーゲンやアウディと多くの部品を共通化しているため、機関系や足回りのパーツは国内でも比較的入手しやすく、整備工場も対応しやすいのです。実際、セアト・レオンはゴルフやアウディA3とプラットフォームを共有し、エンジンやブレーキ部品の品番もほとんどVW/Audiと同じだというデータがあります。
このように中身が共通しているおかげで、部品取り寄せや交換修理も既存のネットワークを活用できるケースが多いのです。
希少価値:所有する喜びと特別感
スペイン車最大の魅力の一つが、その希少価値です。日本の道路でスペイン車を見かけることは非常に稀で、乗っていれば周囲から「それ、どこの車?珍しいね!」と声をかけられること請け合いです。
事実、セアトは日本市場に正規輸入されておらず国内知名度も低いため、走らせれば唯一無二の存在感を発揮します。ウロベサ社のオフロード車VAMTACに至っては「スペインのハマー」とも呼ばれる完全な特殊車両で、日本で同じ車に出会うことはまずないでしょう。
こうしたレアな車を所有すること自体が大きな喜びであり、マニア心を満たしてくれるポイントです。
事実、セアトは日本市場に正規輸入されておらず国内知名度も低いため、走らせれば唯一無二の存在感を発揮します。ウロベサ社のオフロード車VAMTACに至っては「スペインのハマー」とも呼ばれる完全な特殊車両で、日本で同じ車に出会うことはまずないでしょう。
こうしたレアな車を所有すること自体が大きな喜びであり、マニア心を満たしてくれるポイントです。
よくある質問(FAQ)
Q1. スペインには他にどんな自動車メーカーがありますか?
A. 主要どころではセアト(SEAT)以外に、セアトのスポーツ部門から独立したクプラ(Cupra)があります。
クプラはセアト車をベースに高性能化したモデルを展開しており、例えばクプラ・フォーメンターやクプラ・レオンといった車種は欧州で人気です。
また近年復活したブランドにイスパノ・スイザがあります。かつて高級車メーカーだったイスパノ・スイザは電動ハイパーカー「カルメン」で復活を遂げ、世界限定生産ながら注目を集めました。他にもスペインにはGTAモータースというメーカーがあり、V10エンジンを積んだスーパーカー「GTAスパノ」を製造しています。
商用車分野ではトラック大手のイベコ(本社はイタリアですがスペイン工場もあり)や、バス製造のイルザール(Irizar)なども知られています。総じてスペインの自動車メーカーは数は多くありませんが、それぞれ独自色の強い車を作っています。
クプラはセアト車をベースに高性能化したモデルを展開しており、例えばクプラ・フォーメンターやクプラ・レオンといった車種は欧州で人気です。
また近年復活したブランドにイスパノ・スイザがあります。かつて高級車メーカーだったイスパノ・スイザは電動ハイパーカー「カルメン」で復活を遂げ、世界限定生産ながら注目を集めました。他にもスペインにはGTAモータースというメーカーがあり、V10エンジンを積んだスーパーカー「GTAスパノ」を製造しています。
商用車分野ではトラック大手のイベコ(本社はイタリアですがスペイン工場もあり)や、バス製造のイルザール(Irizar)なども知られています。総じてスペインの自動車メーカーは数は多くありませんが、それぞれ独自色の強い車を作っています。
Q2. セアトなどスペイン車は日本で購入できますか?
A. 残念ながら日本国内にスペイン車の正規ディーラーはありません(2025年現在)。
セアトは一時フィアット系の販売網で日本展開する噂もありましたが実現せず、現在公式には輸入されていません。そのため購入するには専門の並行輸入業者を通じて海外から取り寄せる形になります。
例えば英国向けの右ハンドル車を輸入するケースが考えられますが、車両本体の価格に加え輸送費や改造費、車検を通すための手続きなどハードルは高めです。また修理やメンテナンスも国産車ほど気軽にはいかないので、趣味性が強い選択になるでしょう。
ただ、並行輸入であれば購入自体は可能なので、「どうしても欲しい一台」がある熱心なファンはチャレンジしているようです(実際に1980年代には並行輸入でイビーザを販売した業者もいました)。
セアトは一時フィアット系の販売網で日本展開する噂もありましたが実現せず、現在公式には輸入されていません。そのため購入するには専門の並行輸入業者を通じて海外から取り寄せる形になります。
例えば英国向けの右ハンドル車を輸入するケースが考えられますが、車両本体の価格に加え輸送費や改造費、車検を通すための手続きなどハードルは高めです。また修理やメンテナンスも国産車ほど気軽にはいかないので、趣味性が強い選択になるでしょう。
ただ、並行輸入であれば購入自体は可能なので、「どうしても欲しい一台」がある熱心なファンはチャレンジしているようです(実際に1980年代には並行輸入でイビーザを販売した業者もいました)。
Q3. 過去にスペイン車が日本で市販されたことはありますか?
A. 正規輸入された例はないものの、並行輸入という形で販売された例ならあります。
代表的なのは1980年代中頃に初代セアト・イビーサが日本で少数販売されたケースです。初代イビーサはイタリアのデザイン(ジウジアーロ)とドイツの車体(カルマン社製ボディ)、そしてエンジンはポルシェが関与するという国際色豊かな小型車でした。
当時それを輸入した業者が「Power by Porsche」のキャッチコピーで宣伝し、一部の好事家に販売した記録があります。その後しばらくスペイン車の輸入は途絶えましたが、近年では並行輸入業者がセアトのアテカSUVを展示したりと動きも出ています。
また乗用車以外では、観光地の路面電車用車両にスペインのCAF社製造の車両が導入された例(広島電鉄や富山ライトレールなど)もあり、広い意味ではスペイン製の乗り物が日本で活躍しているケースも存在します。
代表的なのは1980年代中頃に初代セアト・イビーサが日本で少数販売されたケースです。初代イビーサはイタリアのデザイン(ジウジアーロ)とドイツの車体(カルマン社製ボディ)、そしてエンジンはポルシェが関与するという国際色豊かな小型車でした。
当時それを輸入した業者が「Power by Porsche」のキャッチコピーで宣伝し、一部の好事家に販売した記録があります。その後しばらくスペイン車の輸入は途絶えましたが、近年では並行輸入業者がセアトのアテカSUVを展示したりと動きも出ています。
また乗用車以外では、観光地の路面電車用車両にスペインのCAF社製造の車両が導入された例(広島電鉄や富山ライトレールなど)もあり、広い意味ではスペイン製の乗り物が日本で活躍しているケースも存在します。
Q4. スペイン車の魅力は何ですか?
A. 一言で言えば「人とは違う個性と情熱」でしょう。
スペインの車は大手ドイツ車ほど街中で溢れておらず、オーナーにとって特別感があります。デザイン面では曲線とエッジを巧みに組み合わせた情熱的なスタイルが魅力で、例えばセアト車のエクステリアは同じVWグループでもドイツ車やチェコ車(シュコダ)とはひと味違う躍動感があります。
走行性能も、ドイツの機能美にラテンの遊び心が加わったフィーリングと言われ、運転が楽しい車が多いです。また他人と被らない稀少性は所有欲を満たしてくれるでしょう。「周りとは違う海外のかっこいい車に乗りたい」「車にも個性やデザイン性を重視したい」という方には、スペイン車はおすすめと言えます。
スペインの車は大手ドイツ車ほど街中で溢れておらず、オーナーにとって特別感があります。デザイン面では曲線とエッジを巧みに組み合わせた情熱的なスタイルが魅力で、例えばセアト車のエクステリアは同じVWグループでもドイツ車やチェコ車(シュコダ)とはひと味違う躍動感があります。
走行性能も、ドイツの機能美にラテンの遊び心が加わったフィーリングと言われ、運転が楽しい車が多いです。また他人と被らない稀少性は所有欲を満たしてくれるでしょう。「周りとは違う海外のかっこいい車に乗りたい」「車にも個性やデザイン性を重視したい」という方には、スペイン車はおすすめと言えます。
スーパーカーから軍用車まで ― スペイン自動車産業の多様性
スペインの自動車業界は、市販車から軍用車、電動マイクロバスまで幅広いラインナップを誇り、日本ではまずお目にかかれない希少モデルが豊富です。
セアトやクプラのようにフォルクスワーゲングループの技術基盤を持つブランドは、高品質と情熱的なデザインを両立しつつ価格は比較的手頃。さらにウロベサのVAMTACやコマルトのT-BUSなど、実用性とインパクトを兼ね備えた特殊車両も存在し、「スーパーカーから軍用車まで」という多様性こそがスペイン車の真骨頂と言えます。
魅力の第一は、ラテンらしい鮮やかな造形と周囲とかぶらない希少性です。街を走れば必ず視線を集め、自分だけの“とっておき”を所有する満足感は格別。また、VW系の共通部品を使うモデルが多いため、並行輸入後のメンテナンス面でも意外と対応しやすいのは嬉しいポイントです。
一方で、正規ディーラーがないため購入時の手続きや車検対策、部品取り寄せに時間とコストがかかるのは事実。しかし、それらのハードルを越えてこそ得られる「唯一無二の体験」は大きく、クルマ好きにとっては挑戦する価値があります。
セアトやクプラのようにフォルクスワーゲングループの技術基盤を持つブランドは、高品質と情熱的なデザインを両立しつつ価格は比較的手頃。さらにウロベサのVAMTACやコマルトのT-BUSなど、実用性とインパクトを兼ね備えた特殊車両も存在し、「スーパーカーから軍用車まで」という多様性こそがスペイン車の真骨頂と言えます。
魅力の第一は、ラテンらしい鮮やかな造形と周囲とかぶらない希少性です。街を走れば必ず視線を集め、自分だけの“とっておき”を所有する満足感は格別。また、VW系の共通部品を使うモデルが多いため、並行輸入後のメンテナンス面でも意外と対応しやすいのは嬉しいポイントです。
一方で、正規ディーラーがないため購入時の手続きや車検対策、部品取り寄せに時間とコストがかかるのは事実。しかし、それらのハードルを越えてこそ得られる「唯一無二の体験」は大きく、クルマ好きにとっては挑戦する価値があります。