【樽見祐佳の”女子流”】アメ車らしくないけどやっぱりアメ車、最新デバイス充実のキャデラックXT5

キャデラック・XT5

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アメリカ映画の中の、大統領や裏社会のボス、そしてセレブ一家に生まれたお嬢様。そんな重要人物を運ぶのは決まってキャデラック、というイメージがある。

文・樽見祐佳
Chapter
大きな車を一人で乗りこなす女性に憧れる
キャデラックXT5、最新デバイスが充実!

大きな車を一人で乗りこなす女性に憧れる

映画の中のお嬢様は、運転手付きで広い後部座席に彼氏と座ってシャンパンを飲み、お菓子をつまんでいるもの。だけど運転好きの私にはそんなのつまらない!大きな車を一人で乗りこなしている女性に憧れるの。(スキニーパンツにパツパツのVネック白Tシャツ、そしてかきあげヘアでね!)

しかし、いざ運転免許をとって、自分の車を持つと、どうしてもコンパクトで取り回しのいいものばかり選んでしまう。その車にはその車でいいところがあるんだけど。

そして今回ご縁があって待望の、いわゆる”大きなクルマ”のキャデラックXT5に乗れることになった。しかも最新ガジェット満載でとってもクールなSUV。そんな第一印象でした。

キャデラックXT5、最新デバイスが充実!

重厚なドアを引くと、メルセデスともアルファロメオとも違った皮の匂いがしっとりと香ってきた。

普段乗っている車が小柄なハッチバックということもあり、運転席からの景色はかなり違っていて、はじめはシートポジションの感覚がつかみにくいほど。自分にぴったりのポジションをやっと見つけ、ギアをPからDに滑らせる。ゆっくりとつま先からアクセルペダルを押し込み、そろそろとタイヤを転がしてみる。

フロントいっぱいに詰まったエンジン、電子機器、そしてたっぷりと使われた本革という高級な空間は、物理的にも決して軽くはないはず。それなのにその重さを感じさせないトルク感でスッと前進した。しっかりとした足取りだ。

タクシーで溢れた夜の都内を走るには、いくら広い道を選んで走ったとしても、慣れない私はステアリングを握る手に力が入ってしまう。細い道でのすれ違いや駐車の不安は、ブラインド部分のアラートなど様々なセーフティデバイスで安全に導いてくれる。この機能が搭載されていると、大きな車だからこそより一層心強い。

サラウンドビジョンのおかげで、駐車時は長い鼻先までフォローはバッチリ。アメ車のイメージを覆す、かゆいところに手が届く数々の安全装備にびっくり。でも、考えてみればパソコンやiPhoneを産んだ国だものね、妙に納得。
サイズ感と左ハンドルの景色に慣れてきた頃、惜しみながらも試乗は終了。帰り道は編集者さんに運転してもらって、私の小さい車が待つスタート地点へ。

運転していた時はどれだけ安全に車を走らせられるか、ということに集中していたけど、落ち着いて乗り心地を確かめるとすごくなめらか。いつかは大きなマイカーでドライブする!! と意気込んでいた私だけど、やっぱり広い車内のナビシートor後部座席でダラっとくつろげるのはいいなぁ。

“アメ車”というカジュアルでシンプルな感じ、という私の中のイメージを一新する充実した装備。キャデラックのブランドイメージにふさわしい、まさに高級車だった。

運転してみて改めて、私はまだひよっこだということを痛感したので、今後はノンストレスでスイスイ運転できるくらいになりたいな。

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