大田中秀一のキャデラックXT5試乗記 〜友達とどこかへ遊びに行きたくなるクルマ〜

キャデラック・XT5

今のところブランド最小のキャデラックXT5クロスオーバーに夜の都内で短時間試乗する機会を得たので、感想を述べてみたいと思います。今のところ、と但し書きをしたのは、先のニューヨーク・モーターショーで、より小さいXT4を発表したからです。

文・大田中秀一(Autanacar Jepang)

Chapter
ブランド最小でもやはりデカいキャデラックXT5
試乗して気になった点
V6エンジンのフィーリングはやはり魅力的

ブランド最小でもやはりデカいキャデラックXT5

試乗コースは、新橋、品川界隈の一般道と首都高一回り半くらいだったのですが、走り初めてまず気になったのはそのサイズ、とりわけ1,915mmもある車幅です。

車線が狭い上に交差点の先で微妙にラインが変っていたり、路上駐車も多かったりする一般道では最初ものすごく気を遣いました。慣れればどうということはないのかもしれませんが。左ハンドルであるということも少なからず影響しているでしょう。

上質でかけ心地のいいシート、アクティブノイズキャンセレーション付きボーズのオーディオシステム、ウルトラビューパノラミック電動サンルーフなど装備の点ではこれ以上必要なものはないくらい備わっているので、特に追加で何を要求するということはないのですが、三点気になることがありました。

試乗して気になった点

まず、GMのクルマはカーナビを搭載していない代わりに「Apple CarPlay」やGoogleの「Android Auto」に対応しているのですが、スマートフォンの接続がうまくいかない。

オーナーになってしまえば特に問題にはならないのでしょうけど、こういう接続というのはなにかの拍子に難儀することがあるので、合理的に考えればこの方式だとは思いますが、正直ちょっと苦手です。

「ウチはさぁ、インテリな人しか相手にしてないからぁ」なんてジョージの声が聞こえてきそうですけど(笑)。

もう一つはリアカメラミラー。ルームミラーにカメラの画像を映す、死角を大幅に減らすことがうたい文句なんですけど、死角が少なく見える範囲が多いということは、見えるものが小さくて見づらいということと、現実世界とは違う見え方をしているということを意味します。

このため、ミラーでは遠くにいたはずのものが突如横に現れてぎょっとするということが起こります。ルームミラーに映っていた後続車がすーっとミラーから消えていくと同時にすーっと視野の端に現れるという自然な見え方をしない。単なるミラーとの切り替えもできるので実用上は問題ないのでしょうけど。

三つ目はどうにもならないこと。メーターパネルに日本語が表示されるのはいいのですが、このフォントがとんでもなく安っぽい。

これはこのクルマに限らず輸入車全般に言えることですが。せっかくの高級車なのにこのフォントのせいでムードが台なしです。文字というのは重要なインターフェイスなので、他の部分のデザインと同様にだいじにデザインしてもらいたい。実に残念です。

<次のページに続く>
次ページ
V6エンジンのフィーリングはやはり魅力的